「ボーッとする時間」、足りてますか?
これがめっちゃ大事なのに、
現代人には足りていません。
なぜ大事か?
3つの理由があります。
まず1つ目。
脳の深いところは、ボーッとしているときに回復するんです。
でも今って、
仕事も遊びも無限にあるでしょう?
だからどうしても、
身になることとか刺激のあることばかりで、時間を埋めてしまう。
脳を埋めてしまう。
ほんとうは、
「ヘイ、プライベートまで刺激に満ちていたら、
あたいはいつ休めばいいって言うのさ!?」
って、思ってるんです。
ぼくらの脳は、ね。
だから、
ネットフリックスとかYoutubeを見まくってる間って、
脳は休めていません。
「情報処理」って、けっこうな仕事なんです。
今や、
「特に何もしないで、アホみたいに過ごす」
というのが、すごい贅沢なことなんですよね。
逆にね。
次に、
ボーッとする時間が大事な理由、2つ目。
人は「加速」に喜びを感じます。
これも脳の生理です。
たとえば、
車で高速道路にのったら、
最初はスピード感をぐいぐい感じます。
……でも、すぐ「慣れちゃう」よね?
早さを感じなくなります。
で、しまいには、
一般道におりたときに「何これ、おっそ!」って、
なるでしょう?
ぼくらは「加速」がない限り、
楽しいはずの感覚にも、慣れてマヒしてしまう。
そこまで行くと、日常に戻ったときに
日常が色褪せて見えたりする。
けっこう怖いことですよね、これ。
つまり、
いつも忙しいと色んな場所が「マヒ」してくる。
情報を得れば得るほど、情報にマヒする。
そのうち、
疲れとマヒのダブルパンチで、
楽しいはずのことも、わからなくなる。
そういうときに、
「どれもこれも面白くない!」とか、
「もっと面白いものを!もっと刺激的なものを!」とかって
進み続けてしまうと、病的になっちゃう。
そうじゃなくて、どうしたらいいか。
ボーッとして休むことです。
「減速」ね。
そう、減速って「リセット」なんだね。
時速100kmからさらに「加速」を欲しがれば、
交通違反になる。
危ないし、そこにはあんまりもう、快感はない。
それよりも、一般道におりて、
時速30kmに「慣れ直した」あとなら、
また100kmのスピードを楽しめる。
つまり、
「減速」をはさむことで、
慣れや飽きからぼくらは自由でいられる。
不要なルール違反や危険からも守られる。
いったん減速したあとに「よしやるぞ」ってなるから、
そのギャップが楽しい「加速」なわけね。
ジェットコースターだってそうでしょう?
(ぼくは昔から大の苦手ですけども)
あれですごく大事なのは、
「ゆっくり登りながら焦らされているとき」です。
そのタメがあるおかげで、スピードが上がったときに
映えるわけよね。
もし、ずっとスピードが早いままだったら、
楽しさもイマイチだし、疲れるし、危険です。
……そういう生活に、なってない?
あなたにとって、
あなたの脳にとって。
面白いものがこんなに豊かだからこそ、
溺れてマヒしやすいよ。
ぼくらの脳にも「減速」を与えよう。
「タメ」を与えよう。
自律神経で考えても、
回復力が上がるのは脳が「鎮まってるとき」です。
減速中ね。
睡眠が深くなるのも、そっち。
寝る直前まで「エキサイティング」な状態だったら、
眠りが浅くて当たり前。
言い切っちゃうけど、
現代の不眠の1番おっきな原因は「情報過多」だもん。
あ、あとは最後に、
ボーッとする時間が大事な、3つ目の理由。
良いアイディアが生まれるのも
「ボーッとしてるとき」なのは、有名な脳科学ですね。
直感や潜在意識がさえわたるのは、
顕在意識である「思考」が黙ってるときだからです。
まとめると、
「ちゃんと休む」ためにも、
「楽しさを失わない(かつ中毒を防ぐ)」ためにも、
「クリエイティブでいる」ためにも、
たまには減速してボーッとするとことが大事ってことですね。
何より、
あなたにとって
「一番よく話を聞いてあげるべき相手」は、あなた自身です。
すごい人でも、
面白い人でも、
偉い人でもないよ。
あなた自身の声を聴く時間が足りなかったら、
そりゃあ、あなたらしさは痩せていくよね。
ちなみに、
ただ「ボーッとする」のが苦手な人は、
ボーッとストレッチしたらいい。
体操でもしたらいい。
瞑想の本質なんて、
いかに上手にボーッとするか、だからね。
(一部の人には怒られるだろうけど)
ではでは、くれぐれも、お大事に。
静寂は栄養なり。