楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「食欲ないけど食べなきゃ!」は要注意 ~疲れをマジ解消シリーズ②~

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さて今回は
「疲れをマジ解消シリーズ」の第二弾、
食についてです。

疲れをとるには栄養が必要と言われるし、
「肉やうなぎをガッツリ食べて回復しよう!」
というのは昔からある習慣です。

……でもね、それが危ないのよ。

 


なぜって、その「疲れたときこそ栄養補給!」
という常識が生まれたころは、
「食べものが足りなかった時代」。
みんなの平均がそもそも「栄養不足ぎみ」だったんです。
だから、補給が有効だった。


はい、いっぽう、今はどうでしょう?

栄養は「過剰気味」です。
ダイエットの本がず~~~~~~っと売れていたり、
「生活習慣病」が国民ぜんいんの心配ごとになっている。
(基本的にあれ、栄養過剰病ですね)

ふだんから「栄養過剰ぎみ」なわけですから、
不調への有効策も、昔とは、逆。
小食が有効なことのほうが多いのです。


はい、ここで、
知っておいて欲しい法則があります。
それは「体には1日分の消化吸収に限界がある」ということ。

まず、わかりやすいのは食べものね。

たとえば、
「1日分のビタミン」なんて言い方で
野菜ジュースが売ってますよね。

あれを仮に、
いますぐ10日分飲んだら、どうなりますか?
10倍回復する?


……うん、しないよね。

それどころか、
「すんげえムダ」でしょう?
おしっこの色が濃くなるぐらいでね。
おなかチャッポチャポです。

で、もっと重大なのは、
「限界量を超えた分は、ゼロではなくマイナスになる」
ということなんです。
健康効果がないことに留まらず、負担なのね。

それこそ食べ過ぎたら、
胃もたれもするし、
便秘になったりもするし、
背中や首がはったり、
体がだるくなったりもするよね。
(内臓疲労です)

まして、
疲れて体が弱ってるときって、
胃腸も元気ではないから、
「1日分の消化吸収量」は、普段より小さいのです。

そんなときに、
ガッツリと重たい肉やうなぎなんかを食べたって、
良い結果は出ないのは、道理。

だから、
「食欲はないけど、食べなきゃ……」
というのは、気をつけないと逆効果になるわけね。


じゃあ、どうしたらいいか?

たとえば
漢方の食養生の基本は、
「おかゆとスープ」です。

消化に負担を最小限にして、栄養を入れる。
そのほうがずっと、回復が早いわけです。

そして、
「1日分の消化吸収量」が増えてきたら、
その後に、いろんなものに手を伸ばすようにする。
そのほうがずっと、
「体の自然」に反しないやり方です。


この
「1日分の消化吸収量」の法則は、
勉強だろうと仕事だろうと健康法だろうと共通です。

「許容量」を大きく超えたら、むしろ負担。
効率がかなり悪い、ということは、
ぜひ覚えておいて下さい。



ちなみに、
体が弱っているときは、
消化に良いものを少量取っていくのが良いですが、
そういうときでも「鶏肉」はかなり有効です。

肉類の中でも「白身」で消化によく、
漢方でも血液をつくる力が強い食材の代表です。
中でも「鶏むね肉」は、すごい。
栄養学的にみても「イミダペプチド」という
細胞の酸化を防いでくれる成分が豊富で、
脳の疲れさえ抑える効果が高いそうです。

※脳の疲れが現代人にとって超重要だという話は、
 前回の疲れ解消シリーズを参照↓
 https://www.rakuyuru.jp/entry/2021/10/30/173000


最後に。

神経を休めるためにも、
1日1食は「ながら」ではなく、
食を味わって楽しむ時間をとるといいよ。

あと、氣的な話をすると、
ちゃんと手を合わせて「頂きます」をすることは、
消化系の氣の巡りを助けることもあり、
思いのほか重要です。


ちなみに今回のお話で例外なのは、
「食欲に従っていると不健康なほど痩せて行ってしまう」
というケースです。

その場合も、
消化力を重視し負担を避けることが最優先なのは
変わりません。
ただ、カロリーやタンパク質を積極的に
摂っていくことも同時に考えていきます。


……というわけで、
今回も「誤解しがちだからこそ知っておくべき疲れの常識」
を紹介しました。

キーワードは今回も、
「自分を知る」ということでしたね。

自分の胃腸の「ほどよい量」を知り、
疲れが回復しやすい食材を見つけて、
メモやノートにストックしていけるといいね。


ではでは、今日もお大事に!
ぼくが敬愛するケンテツ先生も、
「鳥は裏切らない」って度々言ってます。



■追伸:

今回のお話でよくわかると思うのですが、
「消化力を底上げする」と、活かせる栄養量が増えるので、
健康にめっちゃいいです。

そのために、誰でも簡単にできるケアとしては、
「便秘や冷えの体質改善!おへそもみ上げ(30秒)」が有効です。
http://ht-b.jp/cz/vfcat

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