楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「生涯で一冊だけ本が出せたら……」と思ってた

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先日、

「永井先生はもう、6冊目の出版ですね!
 ちなみに、何冊ぐらい出す予定なんですか?」

というご質問をいただきました。


はい。

ちゃんとマジメに答えると……

 


「ワシにも、わからん!」


……で、あります。
(マジで)


もともとぼくは、
「45才ぐらいまでに、一冊だけでいいから、
 本が出せたらいいなぁ」
と思ってました。
それこそ、中学生ぐらいからの夢だったからね。

でも、
ご縁(と塩むすび一つ分ほどの才能)があって
一冊目の本が出たのは、32才のとき。

幸い、ほかで見たこともない本が、できた。

おかんもばあちゃんも親戚もお客さんも読者さんも
友達も知り合いも知り合いだっけ?という人も祝ってくれて(笑)、
ものすごく、うれしかった。

だからこのとき、ぼくは正直、
けっこう満足してたんです(笑)


じゃあ、なぜ、
「一冊出して終わり」って、ならなかったか?


大きかったのは、
「問い合わせ」なんです。


色んなメールが来るようになりました。


● 長年の不調が改善したという声
● 身に余るほどの誉め言葉
 (本当は余ったりしないので、いくらでも歓迎している)
● おなかもみ上げについての質問(これが最多)

どれも、うれしかった。
ぼくのほうが励まされたり、
勉強させてもらったりしました。

(YouTubeを始めたきっかけも、
 このときにもらった質問たちが大きかった)


ただ、そんな中で、
ぼくがもっとも気になったのは……

「おなかもみ上げでは体調が良くならなかった人たちの声」

だったんです。


「ぼくは汗がかけないままです」
「わたしの頭痛は、治らなかった」
「あたいの体が硬いのは、どうにかできないの?」
「おいどんはコンプレックスを解消したい」
「せっしゃの持病も……」
「やつがれは昔から……」   などなど。


誤解のないようにいっておきますが、
ここで、

「すべての声に応えたい!」

……なんて思うほど
ぼくは善人ではありません(笑)


ただね、
なんというか、

「困っているだけじゃなくて、
 絶望まで行っちゃってる人が、
 こんなにたくさんいるのか」

と、切なくなりました。

それに、

「打ち手がないと思われている症状が、
 こんなにたくさんあるのか!」

と、驚きました。


そして、

「しなくていい絶望なんて、させておきたくない」

って、
思っちゃったんです。


それはきっと、
ぼくの生来の性格の良さからくる天使のように純粋な気持ち
なんでしょう。


……と、言いたいけれども
それはウソでね、
単純に、過去の自分と重なったんです。


ぼくも、
「しなくていい絶望」を、していた。

一番体調がひどかった20代後半。

薬も効かなくて、
ハリでもダメで、
漢方もなしのつぶてで、
医者には「あきらめろ」と言われ、
カウンセラーがなぜかマッチョの怖い人で、
ちょっと良さそうな整体師には変に高額な布団を売りつけられ、
健康本で紹介されている健康法を続ける氣力をたもてず……


「これ以上、どうしたらいいのか!」
わからなかった。

自分で希望を探し当てられない時期があった。


やる気はある。
意思もある。
本気で困ってる。
でも……
「打ち手」がない。

それが、心底、イヤだった。



だからだと思います。


「そういう人」を、減らしたい。

ぼくなんかよりずっと長く重く、
その苦しみを抱えている人が、ごまんといるはず。



すべての努力が「報われる」のが、理想。
ただ、そこまで甘くないのは、わかる。
それはいったん、しょうがない。

だったらせめて、すべての本気が
「活かしどころを得て」「応援される」ことぐらいは、
約束されたい。

それが果たされないなら、
可能な範囲で、ぼくが替わりに約束したい。

だって「そこ」ぐらいは死守してもらわないと、
生きる甲斐がないんだもん。

そんな世界は、ぼくがイヤだ。



……そう思ってやってたら、
250以上の動画と、6冊の本が出てました。
(ラボも入れると、動画は300ぐらいか)



だから、
いつ終わるものだか、わかりません。


正直、
ほとんどの不調への「打ち手」は、
もう本にしたようには思うんです。


でも、思い出すのは、師匠が、教えてくれたこと。


「常に、あなたのレベルでは
 少しだけ届かない症状の人が、現れるよ」


……これは、真実だったなぁ。


だから、
飽きることなく続けていけるんだけどね。


どこまで行けるかわからないけど、
あくまでも個人的な動機で。


ぼくがこの素晴らしい仕事に飽きないように、
ぼくがこの憎みきれない世界に飽きないように。
自分の言葉がつづくかぎりは、書き続けるんでしょう。


……あ、もちろん、
あなたのように「読んでくれる人」がいる限り、
ですけどね。

(1人だったら、ワシぁ、無理)


ではでは、今日もお大事に。
達人を目指す道において、
「自分を飽きさせない工夫」より大事なものって、
あるんだろうか。