お金は大事です。
なんの文句もない。
ただし、１位ではない。
時間のほうが、より大事。
なぜって、限りがあるし、増やすことができないから。
それも、わかる。
……でも、
その時間でさえ、１位じゃない。
ぼくは、
お金よりも時間よりも、
「意欲」のほうが大事だと思うんです。
なぜなら、
仮に、お金や時間が無限にわき出るほどあっても、
意欲がなければ、何もできないからです。
ちっとも楽しく生きられない。
きっとぼくのように、
「意欲がゼロ」または「マイナス」になった経験がある人には、
よくわかるはず。
自分の外側にある「欠乏」じゃなくて、
内側が足りないという「欠落」感。
バッテリーやガソリンの不足どうこうの前に、
エンジンが動かない……
あんなに苦しいことはありません。
実はぼくね、
この２週間ぐらい、毎日、お米を炊いているんです。
または、炒飯をつくってる。
ただ楽しいから、という理由で。
というのも……
元々「妖怪お米魔人」だったんですけど、
YouTubeやレシピ本やブログで、たくさん勉強をした。
新しい品種のお米や調味料を、いくつも見つけた。
バイクを飛ばして目黒のお米マイスターにも会いにいった（超いい人だった）。
それらを、あちこちで言いふらした（笑）
そしたら、助けてくれる読者さんもいた（有難う！！）
新しいことを試したい。
せっかくもらった親切が、背中を押してくれる。
「おいしくできたよ！」と言いふらしたい。
「今までと違うでしょ？」と奥さんにも言いたい。
時間やお金や労力をつぎこんで、
助けてくれる人たちもいて……
ついに、ぼくにとっての最高のお米を見つけた。
最高の炊き方を知った。
それを、目ん玉が飛び出て黒目のところが花沢類になるぐらい
おいしい炒飯にする方法もわかった。
奥さんも、大きめの子犬のように喜んだ。
めっちゃくちゃうれしい。
もちろん、お米をおいしく食べたくて、
始めたプロジェクトですからね。
でも、
１番の収穫は、別のところにありました。
ぼくが得たのは「意欲」だったんです。
ひとつひとつのプロセスが、楽しい。
次々にエネルギーがわいてくる。
もちろん、失敗もする。
でも「なにくそ！」と思う。
調べ直す材料もある。
まだ試してないこともある。
明日は、どれをやろう。
美味しくなった！すごい！面白い！
こんなに変わるのか。
……他には、何がある？
「次はみそ汁だ！」
って思ってる。
飛び出た目玉の白目部分が北川景子になるぐらい、
おいしいみそ汁をつくろうと思ってる。
そう「思えて」いるんです。
「お米と炒飯大作戦」を通して、
さらに料理への興味が深まって、
その意欲は、次の料理や、他の分野にまで、
派生していく勢いなわけです。
そっか、意欲ってこうやって、
「飛び火」していくものなんだね。
そんなことを考えてたら、ふと……
子どものころに父から、
「勉強の喜びは、大人になったらわかる」
と言われたのを思い出しました。
当時は、意味がわからなかった。
ただ、
「父さんにはどうやら、楽しい隠し事があるらしい」と、
なぜか嬉しくなっただけでした。
でも今はたぶん、その意味がわかります。
好きなことを勉強をすれば、意欲がわいてくる。
興味と一緒に、見えるものや変えられるものが広がる。
そのおかげで、また新しい意欲が生まれる。
エネルギーのサイクルができる。
きっと条件は１つだけあって、
良い先生を見つける必要は、ある。
でも、それさえ何とかなれば、
「意欲のタネを買う」ことができる。
それを大事にしていれば、
「意欲の泉」を自分で育てることも、できる。
これは明らかに、
現在や未来をもっと面白く充実させるために、
お金や時間よりも大事なものだと思うんです。
そしたら改めてに……
ぼくの動画や本が、
誰かにとっての「意欲のもと」になれたらいいなと思いました。
８月から整体スクールの初級も始まりますが、
ぼくが一番やりたいのは「そこ」です。
新しい情報とワクワクする選択肢をえて、
意欲を手に入れてもらいたい。
自分の健康について、
大事な人の健康について、
そして自分のこれからの生活について、
「やれることがもっとある」と知ってほしい。
「やってみたいことがもっとある」と
心を伸ばしてほしい。
健康を人生の１位にしては、いけない。
ぼくはずっとそう伝えてきました。
でも、
趣味の１位が健康なのは、とてつもなく面白い。
見返りも大きいです。
ちなみに、
認知症の初期症状は「意欲の低下」だそうです。
恐ろしいね。
でも、逆にいうなら、
意欲をキープしつつ育てもする習慣をえておけば、
認知症の予防にだって、必ず役に立つ。
だから、興味のタネを、探し続けたい。
テレビでも雑誌でもYouTubeでも町中にも、
タネぐらいなら、転がってる。
少しでも気になるものを、放置しないだけでいい。
そのタネを、温めたい。
興味が冷めないうちに、ノリや勢いで、
１分でも３分でもいいからそれについて調べる。
検索する。本を読む。自分だったら……と想像する。
そのタネがもし芽吹いたら（興味が強まったら）、
いい先生を探す。
３人は探す。
調べてみる、文章を読んでみる、会ってみる。
きっとこの心のはたらきは、
「食べられるものを探して未開の地を探索してたころ」の
本能なんじゃないか。
だから、生きたパワーがわいてくるんじゃないか。
そんなわけで、
ぼくは今日も、米を炊きます。
ちょっと前の何倍も、ワクワクしながら。
ではでは、今日もお大事に。
意欲はお金を稼ぐ力になるし、
時間の密度も上げてくれる。
