楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

せっかく「嫌い」なら、ポイントを絞りなさい


「あの人が嫌い」
「あの人のここが嫌い」

この2つは似ているようで、
本当は、かなり違う。

それなのに、混ぜちゃうことがある。
うんとある。

あの人すべてが許せないのか。
それとも、
あの人には許せない部分があるのか。

その区別をし忘れるのは、もったいない。
あなたの世界が狭くなるから。

 


「全面的に好き」と「全面的に嫌い」の間に、
たぶん人生のいろいろがある。
だったら、両極端に仕分けるような乱暴なやり方は、
人生をゴミ扱いするようなこと……かも知れない。

嫌いは嫌いで、もちろん構わない。
好きになれなんて言わない。
でも「嫌い過ぎる」のは、ストレスのムダかぶり。


どうせ嫌いなら、
「嫌いの焦点」を絞ろう。

全体ではなく、面に。
その面の中で、点に。

点ならば、埋めることができるかも。
避けることができるかも。
ときが違えば、無くなっているかも。



「自分が嫌い」
「自分のここが嫌い」

これも同じこと。
「嫌いの焦点」は、やはりグッと絞りたい。

そうでもしないと、
「治すべきポイント」も、
「治さないでいいポイント」も、間違う。

困っちゃうほどよくあることに、
「伸ばすべきポイント」は、
「治したいと思うポイント」のお隣さんだったりも、する。

それを一緒くたにイジってしまったら、
良いところまで損なっちゃう。


嫌いなもののことなんて、じっくり考えたくない。

……とは、思いがちだけど。

嫌いだと思うからこそ、
その輪郭をはっきりさせるほど削り込めば、
心の重りは軽くなる。
「反面教師」としても、学びやすくなる。

そして、もしも万が一、
ちゃんとケンカをするときが来たとしても……
「嫌いなポイント」がしっかりしているほうが、
ちゃんとした文句も言える(笑)


和するにしても、
学ぶにしても、
戦うにしても、
よく見えているほうが、有利。


みんな理解しているように、
愛は無条件を目指せばいい。
でも、憎しみは条件をちゃんと煮詰めたい。


他人も過去も変えられない、とよく言われる。

それでも、
「嫌いな気持ちの総量」は、
自分で編集(カット)できる。
抱えていく重りは、削れる。


そのコントロール権と能力については、
自分でちゃんと、わかっていたいね。


ではでは、今日もお大事に。
昔、偉い人が言ってたよ。
「愛し抜けるポイントが、1つありゃいいのに」
ってね。