楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

愛情の分かれ道 ~健康なほうと、不健康なほう~



大事なものを……

見守っていますか?
それとも、見張っていますか?


ぼくはこれ、

「一歩まちがっただけで、
 頑張っても頑張ってもなぜか報われない」

ってなるぐらい、
重要な〝分かれ道」だと思うんです。


というのも……

 


たとえば、
誰かや何かを「守りたい」と思うとき。
「育てたい」と思うとき。

ぼくらには大きく2種類の眼差しがある。
「見守る」と「見張る」。

この中で、
真面目であればあるほど、
「見張る」ほうを選んでしまう。


――そんなのはダメ。
――それは禁止。
――正しいのは、こっち……


これが行きすぎると「その相手」は、弱くなる。

主導権をうばわれる。
自主性がやせ細る。
自分で考えなくなる。
気力が生まれない。

皮肉な言い方になるんだけど、
「子どもらしくない子どものつくりかた」
と言ってもいいかも知れない。

きっと、
子どもに「そう」しちゃいけないのは、
おそらく、多くの人が理解している。

ただし……

これをぼくらは、
「自分の体」にやってしまっていないだろうか?

●評価する。
●禁止する。
●正す(矯正する)。


こうなると、
ぼくらの自律神経や潜在意識は、その力を失う。
まるで、子どもが主導権を奪われて弱るように、
縮こまり、硬くなる。


大事だから「見張る」。
それも愛情のひとつではある。


ただ、
健康になるためにもっともっと大事なのは、
「見守る」ということ。


評価しない
禁止しない
正さない

もっとわかりやすく言い換えれば、

○許す
○やらせる
○伸ばす

ということ。

この「見守る」眼差しでいてこそ、
「その相手」はのびのびとリラックスする。
ほんとうの実力を出す。


それをぜひ、
改めて脳裏に刻みこんでおきたい。



難しいことに、
ぼくらは体調が悪ければ悪いほど、
「見張る」ほうに行きがちだ。
(自信が余裕がないときに、そうなるからね)

弱っている子どもであればあるほど……
弱っている心や体であればあるほど、
必要なのは「見守る」ことなのに。


「見張る」と「見守る」の違いの本質は、
尊重のある・無しです。

〝本人〟の挑戦や失敗、
試行錯誤や葛藤を許容できるか。
手を出さずに待てるか。


怖いのは、
自分を尊重しないクセがつくと、
他人を尊重しないクセにも発展する、ということ。

「どうせ見張ってないとダメだから」
という眼差しで、すべてを見るようになる。
自分も他人も、この世界も。

すると、許せないことだらけになる。
不満が増える。
不安が増える。
魂の力みがとれなくなる。
世界がすみずみまでキュウクツになる。


そうならないためにも。

見張っているものを、見直そう。
そういう自分を、点検しよう。
見守るほうにシフトする方法を考えよう。

ヒントなら、ある。


・急がないこと
・理想を(勝手に)決めないこと
・比較しないこと
・自分の仕事と人の仕事をわけること

つまり、

・「じわじわ」とした小さな変化に注目すること
・「その子なり」の素質を見ようとすること
・「その子なり」の進歩を数えること
・自分の仕事ではないことに、口出ししないこと


そういう目で、
まずは自分を見ること。



不調がつのればつのるほど
自分にイライラしてしまう人が増えている中で、
そんなことを考えましたとさ。


ではでは、今日もお大事に。
見張るから「張る」んだろうね、神経が。
そりゃあ、イライラもするよね。