楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

性格にだって「カーブ」は必要


「船に使われる木材には、曲がったものが多い」らしい。
この前、専門家が言ってました。

その理由は、折れないため。

曲がり(しなり)があるからこそ、衝撃に耐えられる。
曲がりは〝クッション〟だから。

これはもう、人体も同じだね。

 


何よりまず、ぼくらの背骨はカーブしてる。
あれがもし真っ直ぐにピン!としてたら、
簡単に折れてしまう。

だから「S字カーブ」といって、
クッション性を持たせるために、
ほどよく曲がるよう〝設計〟されている。

そう、実は、少し猫背で健康……なんだよね。
(知らない人が多いけれど)


でね、そう考えたら……

性格だって「カーブ」があって自然だよね。
だって「簡単に折れたら超困る」わけだから。

クセがある。
ヌケもある。
偏ってもいる。
変なものが好き。
意外なものが嫌い。

でも多分、それのおかげで、
守ってこられたものが、ある。

実際に、深く知れば知るほど、
誰にだって「変なところ」は、あるもんね(笑)

個性なんてきっと、
もともとは良し悪しなんてない、変なところ。
その使い方や補い方で輝きもすれば淀みもする、
というだけでしょう?

だったら、
「背骨のカーブ」と同じように、
「性格のカーブ」だって、大事にしたほうがいい。

真っ直ぐにしようだなんて、思っちゃあいけない。
それはきっと、危機がせまったときに身を守る「クッション」を
潰してしまうようなことだ。

それどころか、
無理に性格を矯正しようとしたら、
危機でもない平常時まで、
自分の個性を殺してしまうことになるしね。


たしかに「うつ」になっている人たちを見ていると、
真っ直ぐにマジメです。
いや、もっと正確に言うなら、
「本来の性格のカーブを許せないほど真っ直ぐであろうとした人たち」
なんだと思う。

あんまり真っ直ぐを求めちゃうと……
自分のカーブを許せないだけでも辛いのに、
他人のカーブにも腹が立ったり傷ついたりするもんね。
それがひどくなれば、
社会のカーブだって許せなくて、
どこにいても居心地が悪くなってしまう。


野球のピッチャーだって「ストレート」だけでは、不利だよね。
打たれてしまいやすい。
「カーブ」も投げられたら、ずいぶん強く、自由になれる。

だから、カーブの価値をやっぱり、胸に刻んでおきたい。


……とはいえ、もちろん、
「カーブ」ばかりなっても、いけない。
それは、背骨でも性格でも野球でも、同じこと。

「ストレート」と「カーブ」をほどよく混ぜてこそ、
強くいられる。
そしてきっと、それだから楽しいんだよね。

「どっちにも行ける」から、いい。

自分のストレートを否定しない。知る。認める。
自分のカーブも否定しない。知る。認める。
それで、素直に、どっちもちゃんと「使える」ようにする。

そんなふうでいられるために、
心理学というものがあるんだと思うんです。


ではでは、今日もお大事に。
「健康ラボ」で心理学に力を入れている理由も、
こんなところから……なんです。