あらゆる楽しみの根っこは……
『集中』だと思う。
たとえば――
絶景だろうが、
美味いメシだろうが、
がはがは笑う漫才だろうが、
カラオケだろうが、
ゲームだろうが、
映画だろうが……
そのときぼくらは「集中」してる。
すべて、共通して。
こと楽しみに関して、
これより大事なことって、ほんとうは、無くない？
あえて言うなら――
意味とか、
学びとか、
大人として恥ずかしくないとか、
映えるとか、
コスパとか、
好みとか、
収益性とか、
誰かがやってるとか、
誰もやってないやつをとか、
経験の有無とか、
才能の有無とか、
いい先生がいないとダメとか、
趣味と実益をかねるとか……
そういうの、ぜんぶ「後」にまわそう。
（捨てろ、とまでは言わないからね）
何より、ひとつ。
「集中できるか？」
もっというなら、
「集中させてくれるか？」
で、じぶんの心を探る。
それが、ブレを最小限にして、
楽しみを見つける「探し方」だと思うんです。
なぜって、
意味がなくてもコスパが悪くても学びが無くても
「楽しい」ということは、ある。
でも逆に、
意味があってコスパが良くて学びもあるけど
「集中できない」なら……楽しくないはず。
だから、
「集中できるもの」を、まず見つける。
そこに、
意味とかコスパとか学びを
「あと乗せ」していく。
もし可能なら、
メリットや収益性も乗せてみる。
きっとそうやって見つけたものは、
ホンモノの趣味になったり、
ホンモノの仕事になったり、
しやすいんじゃないかな。
ちなみに「ホンモノ」と言った意味は、
要するに、
あなたに合っていて、
見栄や遠慮やウソが混ざってなくて、
本能や本音とつながっていて、
だから疲れないし長く続くし、
そのおかげで上達も早いんだけど、
上達が遅くたって別に焦ったり恥ずかしかったりもなく、
サステナブルでナチュラルなもの……
ということ。
（要してねえ）
一生の趣味にしても、天職にしても、
探し出すのって、すごく大変でしょう？
その最大の理由はたぶん、
「条件をくわしく並べすぎるから」だよ。
「高身長 高収入 高学歴」って検索したら
結果ゼロ……みたいなやつね。古いけど（笑）
だからまずは、１つにしよう。
だって１位は……
大元にあるのは、多分決まってんだもん。
趣味探しをいったん置いといて、
天職探しもいったん置いといて、
自分探しもいったん置いといてさ。
「集中させてくれるもの探し」
を、してみようぜ。
その先にたぶん、
かなり間違いの少ない、
趣味や、天職や、自分の本態が、あるよ。
そもそも「集中」って、
氣が中心に集まるってことだからね。
あなたの氣を集めるだけの、何か。
なんなら「それに触れているあなた」に
まわりからも氣が集まってくるほどの、何か。
あなたに本当の呼吸をさせてくれるもの。
そういうものが、大事じゃないわけがないよね。
理由が強ければ、見つかるものも、強いよ。
（これ重要）
逆にいうなら、
意味とか見栄えとか映えとかコバエとかを
どっか遠くから持ってきて混ざちゃった理由なら、
そりゃあ見つかるものも弱いよね。
ぼくらのど真ん中と、接続してないんだから。
何になら、集中できる？
これは言いかえると、
「何となら、接続できる？」なんだね。
ちなみに、
名前のつくことじゃなくてもいい。
たとえば、
ぼくが集中できることのひとつは、
「自分が手を加えたあとの変化を観察する」
ということ。
これには、全く飽きない。
なにをかくそう……整体も「その１つ」なんだよね。
「自分が手を加えたあとの変化を観察する」
という集中に、
意味や、メリットや、他者貢献を
あと乗せで「ふりかけ」ていったら……整体になった。
そのおかげで、割と強いのよね。
さて、最後にもう一度だけ。
何なら、あなたを集中させてくれる？
こんなに価値も見返りも面白みも多い問いって、
めったになくない？
ではでは、今日もお大事に。
氣がギュッと集まって、それが終わった後、
フワーッって発散されていくのが、
きっと人は気持ちいいんです。
（それを短時間に体でやるのが、温泉とかサウナね）
