楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ぼくはシャンプーのたびに窒息していた


小学校に入ったばかりの頃、
ぼくはシャンプーを流してもらう間、
ずっと息を止めてた。

なぜなら、
そうしないと「溺れて死ぬ」と思ってたから。

でも、あるとき……

 


父がぼくの頭に洗面器でお湯をかけようとしたとき、
タイミングがずれて、ぼくは焦った。
まだ息を溜められてない。

このままだと、
溺れて死ぬことはないけど、
息ができなくて死ぬ!

「ちょっと待ってお父さん、
 まだ息が足りてないから!」

早口でそう言ったら、
少し考えるような間があって……

父さんは、笑った。

「はっはっは、そうか……
 口を下に向けて息をしとったらいいんやぞ」



……



……ええっ?



マジで?


そんな裏ワザがあるんけ?



こちとら、ず~~~~っと耐えて来たのに?



すごい損した……



「苦しい」とか
「どうしたらいいの?」とか
「父さんはどうしてるの?」とか、
言ってみたら、よかった。

自分で自分に禁止をして、
自分ひとりで悩んで、
しなくていい損を、ずっとしてた。



そんなことをね、今もよく覚えてるんです。

アホだったなーとも思うけど、
ただ、誰かに教わることでもないよね。
同じ勘違いをしてた子……ぼく以外にも、いません?(笑)


でもね、
シャンプーの話はただのサンプルでしかなくて、
似たことって、実はたくさんあると思うんです。


「もらえるはずの許可」を、もらってない。
そのまま苦労を重ねてきてしまった。
そのまま大人になってしまった。


たとえば、

「多少の迷惑は人にかけてもいい。お返しすればいい」
「面白い話なんかしなくていい」
「相手の顔色なんて、どうしても必要なとき以外、見なくていい」
「自分の気持ちは、上手じゃなくても、言っていい」
「健康法なんて、まじめにやらなくてもいい」
「あなたに無理なくできることしか、しなくていい」
「不調のときや、元気がないときがあったっていい」
「わからないことは人に聞いてもいい」
「人並みにできないことがあってもいい」
「一般と違う意見を持っていてもいい」
「気分が乗らないという理由だけで、断ってもいい」
「言いたくないことは、言いたくないって言ってもいい」
「栄養満点の食事なんて、目指さなくていい」
「どれにしたって、まず60点でいい」
「楽しいから、という理由だけでやりたいことをやっていい」
「辛いから、という理由だけで、離れていい」
「なんか意味や効果を感じなくなったら、いったんやめていい」

そういう許可を、
もらうべきときに、もらえてないことって、ありませんか?

勝手に言ったらダメなんだろうけど、
どこでもらったらいいかぼくだってわからないから、
勝手にぼくが言います。


それ、いいんですよ。


誰かが困るわけじゃないのに、我慢してることない?
誰かが困るかも知れないけどそれ以上にあなたが困っていて
っていうか先に困らせられたのはあなたなのに我慢してること、ない?
あなたが困ってるわけでもないのに、
放っておけない気がしてるだけのこと、ない?


それ……いいんですよ。



↑に書いたこと以外にも、
すごいいっぱいあるからね。

他の人は許可なんかもらわずやってるのに、
よく考えたらそれもわかるのに、
自分には許可を出してないこと。


それにたった1つ気づいて「OK」にするだけでも、
息は、しやすくなるよ。
窒息しかけてた自分のなかの子どもが、
ちょっと助かるよ。

不思議なようで、すごくよくある、自分しばりのお話。

ではでは、今日もお大事に。
呪縛みたいなものって、どこでもらうかわからない分、
素直に見直せば、どこで解けるかもわからないよ。