
理想が「かたい」人は、体調が乱れやすい。
「エネルギーは強いのに不調」というパターンになる。
なぜって、理想がその人を “縛りつける” から。
未来が敵にまわる。
どうしても理想って “混入物” が多いんだよね。
たとえば……
・他人からの借り物(価値観、評価軸)
・コンプレックスや恐れ(の反動)
・長くアップデートされてない憧れ
・アク抜き・油抜きがされてない自己陶酔、または自己卑下
・完璧主義や力み ...etc.
こういうのが混ざってる理想って、
ぜんぜん理想的じゃない。
ぼくらを縛り、エネルギーを空転させ、自律神経を弱らせ、
力や自信、視野を奪う。
呪いに近い。
しかも、まるで良いものみたいに擬態してるから、
その重さに気づきにくい。危ない。
こうなるぐらいなら、
理想より『納得』を追ったほうが、
むしろ、理想さえ叶いやすいんじゃないか。
『納得』には、混入物が少ない。
・他人は無関係で、
・過去の引きずりからは遠く、
・憧れから自由で、
・自己認識の影響が小さめで
・力みは生まれにくい
だから、
「理想の仕事をしたい」という意気込みより、
「納得できる仕事がしたい」という意気込みのほうが、
心や氣が整いやすいはず。
それに……
理想は未来にある。
納得は現在にある。
どっちみち、
「納得できる仕事」を重ねていけば、
自分が理想的な状態に近づいていく。
静かでも少しずつ。
見方をかえると、
理想は、頭でおもい描くもの
納得は、ハラで噛みしめるもの。
だから納得のほうが、
間違いにくいのかもしれない。
(たいてい脳より内臓のほうがかしこい)
そして、ハラが決まってきたあとは、
頭でおもい描く理想の精度も上がってくる。
……というよりもっと大事なのは、
理想に「やわらかさ」や「しなやかさ」が出てくる。
たぶん、
「こうじゃなきゃいけない」って
意識が含まれてたら、
理想としては固すぎるんだろうね。
理想をほぐそう。
これもきっと、
心と体をやわらかくする大事なコツです。