楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

なぜ、梅雨は気分が落ちる?


「梅雨どきになると、
なんか気分まで、どんよりしてくる……」

「やる気が出ないし、わけもなく、落ち着かない」

こういう悩みって、この時期、すごくよく聞く。
……んだけど、実は、
季節だけのせい、じゃありません。

まして、
「気のせい」でも「性格のせい」でもありません。

ちゃんと "体のしくみ" で、説明がつきます。

そして、体のしくみな以上、
対策もちゃんとある。

今日は、そんな季節ネタをお話してみるね。

 



■感情には「住所」がある

東洋医学に、おもしろい考え方があります。

感情は「心」だけのものじゃなく、
それぞれ "住んでいる内臓" がある、という見方。

そう、感情には「住所」がある。

ざっくり言うと、こんな感じ。

●怒り・イライラ → 肝臓(解毒系)
●考えすぎ・クヨクヨ → 胃とすい臓(消化系)
●恐れ・深い不安 → 腎臓・膀胱(水まわり)
●悲しみ → 肺(呼吸系)
●はしゃぎ疲れ → 心臓(血流系)

だから、たとえば、

「最近やたらイライラする」のは、
肝臓が疲れているサイン。

「不安がずっと抜けない」は、
腎臓に負担があるのかもしれない。

体の地図で、心が読める。
おもしろいでしょう?


■梅雨に気分が沈むのは「消化系」のせい?

ここで、梅雨の話に戻ります。

東洋医学では、梅雨の "湿気" は、
真っ先に「消化系」を弱らせる、とされています。

そして、さっきの住所マップを思い出してください。

消化系に住んでいる感情は——
「考えすぎ・クヨクヨ」。

なので、梅雨は……

湿気で消化系が弱る
→ そこに住む "クヨクヨ" が出てくる
→ なんとなく、気分が沈む。

こうなっちゃう。
誰でも、ね。

メンタルが弱いわけじゃなくて、
この時期に特有の “季節の重み” が、
おなかを通して、
心にのしかかっているだけ、なんです。


(ちなみにぼくも、胃が重くなりがちなので
この時期、かなり用心してます)


■おなかは、感情ストレスの “一大住宅地”

そもそもおなかは、
感情ストレスがいちばん集まる "住宅地" です。

ぼくが2018年に出した最初の本に——
『1日1分で人生が変わる おなかもみ上げ』
という、おなかをゆるめる本があります。

この “内臓ケア” の本について、
いちばん多かった感想が、
「お通じがよくなった」とか
「やせました」とか
「息がしやすくなった」とか……ではなくて、

「気分が軽くて元気になりました」

というね、
かなりメンタルよりのものだったんです。

なるほどなぁぁああーーー!って、
ぼくも驚きました。

ただ、考えてみれば理由はシンプルで。
おなかには、感情のストレスが
"物置みたいに" たまっていくわけです。
(↑で説明した通り、ね)

だから、おなかがゆるむと、
置きっぱなしだった感情まで、
一緒にほどけて出ていく。

そういう気分の変化って、
「内臓の調子がよくなる」という、
目に見えない奥の変化より
わかりやすかったんですね。


■「断食の奇跡」の正体も、主にはこれ

「断食したら、なんだか調子がよくなった」

そんな話を、聞いたことはありませんか。

あれも、特別な魔法というより、
いちばん大きいのは
"内臓が休めるから"。

働きづめの消化系を、
少しだけ、お休みさせる。

すると、
消化や代謝などに使っていたエネルギーが、
体の修復や、心の整理のほうへまわる。

おなかの物置にある物が減ることで
整理したり換気したりできる。

断食って、そんなイメージです。


■ストレスは「ゼロ」にできない。でも――

ここで、大事なことをひとつ。

ストレスの "もと" は、
正直、ゼロにはできません。

苦手な人。苦手なこと。
人生から完全に消すのは、ムリです。

(ちなみに、この "苦手意識" のほうを軽くする方法は、
実はちゃんとあるんだけどね。それはまたそのうち……)


でも、朗報がひとつ。

「もとを断つ」のはムリでも、
"たまったぶんを抜く" のは、
誰にでも、ちゃんとできます。


■いちばん簡単な “抜き方” =「内臓いたわりデー」

その、いちばんお手軽な方法が、
おなかを休ませる日をつくること。

ぼくはこれを
「内臓いたわりデー」と呼んでいます。

やり方は、かんたん。

週に2回くらい、
晩ごはんを "軽く" するだけ。

たとえば、
・あたたかいスープだけ
・おかゆだけ

漢方では「腹七分」がいいと言いますが、
この日はもう、腹五分くらいでOK。


■コツは「減らす」より「変える」

続けるコツを、ひとつ。

「いつものごはんを減らす」

……と思うと、しんどい。
"我慢" になってしまうから。

そうではなく、

「今日は、まるごと別メニューの日」

と、ジャンルごと変えてしまう。

ふつうの食事の "少なめ版" だと、
ずっと「足りない……」と感じます。

でも「今日はスープの日」と、
最初から別物にしてしまうと、
ふしぎと、ちゃんと満たされる。

耐える、
のではなく、
変える。

ちょっとしたイベントだと思って、
楽しんでやるのがコツです。


■おまけ:どの住所にも住んでない “やっかいもの”

最後に、ひとつだけ "例外" の話を。

ここまで「どの感情が、どの内臓に」と
住所の話をしてきましたが、

どの内臓にも、キレイに当てはまらない、
"住所不定" のやつがいます。

それが、
「邪気(じゃき)」です。

邪気は、特定の感情・特定の臓器ではなく、
どこにでも入りうるし、どこでも湧きうる。

だからたまると、
「これ」という一種類ではなく、
感情ぜんぶが、なんとなく
重く・暗く・ネガティブになります。

もし今日の住所マップを見て、
「一個じゃなく、全部のネガティブを感じる……」
という人がいたら。

それは臓器の話ではなく、
"邪気" のほうかもしれません。

その場合は、内臓ケアより
「浄化(クリアリング)」が効いてきます。

地味ですが、大事なところなので、
頭の片すみに置いておいてください。
(くわしくは、また別の機会に)


そんなわけでね、結論はシンプル。

「週に2回、内臓いたわりデー」
をぜひ、試してみてください。

週1でも、かなり違います。

だって、休肝日があるぐらいなんだから、
内臓全体を休ませる日は、もっと大事なはずだよね。
それがちょっとできるだけで、
体の負担だけじゃなく、心の重りも片づくからね。


ではでは、今日もお大事に。
スープやおかゆだって、
立派なメンタルケアだからね。