「旅をするのは、帰る家があるからだ」
(長渕剛)
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夢を見ました。
目が覚めたら、冷たい汗でびっしょり。
いつものように自分の家に帰ったら、
いつものマンションのいつもの部屋なはずなのに、
中身が違う……知らない人がいる。
あんたたち誰だ!と思いながらも、
家具が何もかも違うから、
「ごめんなさい!間違えました…」といって、外に出る。
混乱しながら玄関まで戻って、
部屋番号をもう一度見て、また戻る。
1301号室。
間違いない。
……でもやっぱり、
ぼくの家ではない。
奥さんはいしないし、違う人がいる。
何度じぶんの家に帰っても、
自分の家によく似た他人の家にしか着かない。
帰る場所がない。
何かわけのわからない力でぼくが異次元にいるのか、
ぼくの家や大事なものたちが異次元に飛ばされたのか、
ぼく自身が心の病気や認知症にでもなったのか……
ゾッとする。
もう結果はわかっているのに、
同じ恐怖を確かめずにはいられない。
そのくりかえし……
――という、
心臓が冷え切るような夢でした。
怖かった……
考えてみると、
怖い夢にも2種類あります。
目が覚めてから思い返せば全然平気な夢と、
冷静になってから思い返しても怖い夢と。
今回のは、
昼になろうが夜になろうが、
ビックリするほど怖い……
ちなみにぼくは、
昔から怖い夢をよく見るタチでした。
でも大人になって「悪夢のツボ」を知ったので、
滅多なことでは、もう夢見は悪くなりません。
ただ、
たまにその「滅多なこと」が起こると、
マジで怖い夢を見ます(笑)
今回の夢では、強烈な実感を得ました。
「本当にきつい迷子って、行先不明より、
帰る場所不明なほうなんだ……」
これなんです。
夢とか目標とか理想とかが大事って言われます。
それがないと人生が前に進まないぞ、と。
でも、もっと大事なのは「帰る場所」かも知れない。
何か先に目指すものが今はなくても、
たとえ人生が行き詰まっても、
帰る場所があれば、そこにいることで休息ができる。
追い風を待つ間、風雨をしのぐこともできる。
力を蓄えて、別の探しものを始めることだって、できる。
その「帰る場所」というのは、
たとえば、家族かも知れません。
安心できる住み家かも知れない。
心安らぐ趣味や、
何度聞いても飽きない音楽とか、
つい立ち寄りたくなるパン屋さんかも知れない……
いずれにしても、
「自分がリセットされる場所」。
もっとわかりやすく言えば、
「自分には○○がある(いる)から大丈夫」
と思えるということ。
1つでも2つでもいいから。
仕事でいうときっと、
「基礎」でしょうね。
野球選手が調子をくずしたときに
「素振り」をくりかえす……的なね。
健康でいうならそれは、
「ベースケア」です。
体調がどうとか関係なく、
「これだけは続けている」という健康法。
「自分には○○があるから大丈夫」
あなたにとっては、何でしょうね。
そして多分、
夢や目標や理想が足りないように思ったときに限って、
ほんとうはその「帰る場所」を大事にすべき
タイミングだったりするんでしょうね。
(映画や小説でも、何か大きなモノを失うときの
パターンですな)
ブレないためには「強い足場」が必要だから、
言い換えるなら「帰る場所」という足場があれば、
そこから先を見たり、
出発できたり、
飛び立てたり……するんでしょうね。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
同じ景色でも「迷子」だと怖いんだよね。
■追伸:
どんなに迷子になっても戻れる基礎といえば……
整体スクールの初級コースが8月に始まります(笑)
けっきょく、
この基礎がわかっていいないと、
結果を出し続けられるセラピストにはなれません。
自分と周りを健康にできる「習いごと」として
楽しむ主婦のかたのご参加も多いです。
ご興味があれば、チェックしてみて下さい。
(募集は年に1回のみですので!)
https://www.ht-b.jp/erm/school_b.html