あれは、2010年。
ぼくが整体師として独立したのは、
まだ実務経験が2年も無いころ。
それでも何とかなったのは、
『内臓のケア』
に、力を入れていたからです。
ぼくからすると、
かなり不思議なんだけど、
日本で内臓のケアをやる整体院は、
当時すでに、すごく少なかった。
そして今も、どんどん減っています。
(日本古来の整体では、
内臓をみるのが当たり前だったのに)
どうやら理由は、
●スキルの習得が難しそうだから
●マッサージみたいに気持ち良くはないから(使いにくい)
●即効性を感じにくそうだから
●デリケートな場所で、何かあったら怖いから
●説明が難しそうだから
ということらしい。
(ほとんどが誤解なんだけどね)
でも、当たり前なんだけど、
もし「病気の予防や改善を助けたい」なら、
内臓のケアはメイン中のメインであり、
クリマックスでもあるんです。
(初手だし奥の手でもある)
だって、ヤバい病気のほとんどは、
内臓が『現場』だからね。
実際、
「日本人の死因」のデータをみれば……
第1位 悪性新生物(腫瘍):24.6%
第2位 心疾患:14.8%
第3位 老衰: 11.4%
となっています(@2022年)
この1位と2位、
腫瘍ができるのはほぼ内臓だし、
2位の心疾患は内臓のリーダーの心臓だからね。
で、
なぜそんなにも、
内臓ばかりに重い病気リスクがあるかというと、
「有毒なものを、最も有毒な状態のまま扱う」し、
「ほぼ休みなく働くほど仕事が多いから」です。
たとえば、
・空気中にあるウイルスや邪気
・食べものや飲みものに含まれる有毒成分、負担成分
・皮膚から入る化粧品やシャンプーなどの有毒・負担成分
・精神的なストレス
などなど。
そういう『異物』を
「なんとか無毒化」して血液をキレイに保たないといけない。
体内の空気(ガス)を良いものに 〃 。
そんな大変な作業をしてでも、
「良いものだけは区別して取り入れる」必要がある。
そしてその区別を間違わずに、
悪いものはすべて、体の外に出さないといけない。
そして良いものだけを素材に、
皮膚や筋肉や体力や気力を「再生産」しないといけない。
そういう、命に関わる作業を
一秒も休むことなく続けているのが『内臓たち』です。
だからでしょうね、
内臓のあだ名は「命の再生産工場」です。
こんな大事な戦士たちのケアができる整体院が、
少なすぎるんです……(T-T)
それにね、さっき挙げた
「内臓ケアをやる整体院が減った理由」についてだけど、
ほとんどが誤解なんですよ。
それぞれ説明すると……
●スキルの習得が難しそうだから
→難しいやり方もあるけど、
簡単なのによく効くやり方もある。
●マッサージみたいに気持ち良くはないから(使いにくい)
→施術そのものはたしかに気持ち良くはない。
でも「効きそうな感じ」は確実にあるし、
5分ほどで全部やれるから、使いにくいことは全然無い。
(むしろ、満足度は上がる。効果が深いし美容にもいいし)
●即効性を感じにくそうだから
→病気についてはそう。長期的。
だけど、体が軽くなる、気分が軽くなる、
筋力チェックで明らかに腹筋が強くなる、
お腹を押されたときの痛みが減る、
むくみが減ってお腹がスッキリする、
息がしやすくなる……といった即効性は、明確です。
その場ですぐわかるし、感動もある。
(そういうチェック方法も、クラス内でお伝えしてます)
●デリケートな場所で、何かあったら怖いから
→「強い刺激」をしたら、たしかにリスクはあります。
ただそんなやり方を採用しなければいいだけ。
あとデリケートだと思い過ぎてる人が多いけど、
楽ゆる式でメインで触るのはお腹の筋肉や膜です(反射区)。
ぼくも14年やってるし相当な人数の生徒さんに
伝えてきたけど、トラブルなんて一切ありません。
●説明が難しそうだから
→意外とそうでもありません。胃は消化、大腸はうんち、
肝臓は解毒、心臓は血流、肺は呼吸、
腎臓はおしっこ……といったように、
ほとんどの人に、基礎的な知識はあります。
プラスで知るべきなのは
「なぜ疲れるか」「どうすれば回復するか」ぐらいです。
という感じでね、
ほとんどの整体師が「食わず嫌い」のまま、
内臓ケアのメリットや特長を
よくわかってないだけなんです……
こんなにもったいない話はないし、
こんなくだらない理由で、
ほぼ国民全員が日常的に受けるべきサービスの
提供機会が減るのは、無念でしょうがない。
でも逆にいうと、チャンスなんです。
レアなものは、それだけで目立てるし、
喜ばれる度合いも大きいからね。
健康度が一気に上がるチャンスもふんだんに眠ってる。
何より、
「病気になりたくない」と願わない人なんて、
この世にほとんどいないぐらいだから……
需要と共有のギャップが、とにかくエグいよね。
求めてる人が「ほぼ全大人」なのに、
提供者がまったく足りてない。
事実、未熟なぼくが、
独立して割とすぐに軌道に乗れたのは、
内臓ケアの「レアさ」のおかげが
かなり大きいんです。
だからぼくとしては、
「内臓トリートメント」の施術ができる人が
増えてほしいし、
セルフケアでやれる人も、増えて欲しい。
正直、病気になる確率、まったく違ってくるから。
それぐらい、内臓のケアって、
普通に生きてたら「しない」んだよね。
(筋肉のケアはみんな真剣に考えるのに……)
ちょっと余計なことだけど……
最近になって気がついたんです。
ぼくは、病気が憎い。
祖父を早くに奪われ、
父も早くに奪われ、
ぼく自身もいくつか大事な機会を奪われた。
だってね、
病気って「前後」も大変じゃないですか。
病気の不安ってすごいストレスだし、
治療中や入院中のストレスはとてつもない。
その間、仕事や生活が「自由にならない」のも、
入院中のご飯が(環境のせいも大きいけど)
ぜんぜん美味しくないのも辛いし、
退院した後だって、まだ弱った状態のまま
もろもろの復帰に疲弊する。
そんなの、
人生にあんまり無いほうがいいよね。
ぼくらにとっても、
ぼくらの大切な人にとっても。
病気が教えてくれることや、
大事な機会や転機になることが多いことも、
わかってる。
でもそれはもう、
回数と程度を「絞りに絞って」欲しいよね。
そんなわけで、がっつり本腰を入れて、
病気のリスクやコストを減らしたいと思ったら、
内臓トリートメントを学びに来てください。
あ……そういえば、よく勘違いされるんだけど、
うちでお伝えしてるのが「腸もみ」ではありません。
大事なのは腸だけじゃありません。
肝臓も胃もすい臓も、めっちゃ大事だからね。
(腎臓も子宮も卵巣も前立腺も胆嚢も心肺も)
しかも内臓同士って、チームでつながってる。
どれか「だけ」のケアでは、充分とは言えないのよね。
だから楽ゆる式では、
内臓「全般」まで行き届くケアをやります。
ちなみに、病気の「リスクを減らす」というのは
そのまま予防するという意味で、
「コストを減らす」というのは、
もし病気になっちゃったときにもその負担や苦しみを
軽く済ませる、という意味です。
●4月14日(日) 13~18時
※初級未経験でも、単発でも参加可
万病対策 & 便秘・冷え・ぽっこりお腹に!
『内臓トリートメント&セルフ整体』
http://www.ht-b.jp/erm/2chukyu/naizo.html
※「もろもろの事情でリアル参加が難しい」
or 「もともと動画のほうが好き」という方は、こちら!
▼動画教材版です:
ではでは、今日もお大事に。
内臓の状態が良くないと何をやっても痩せにくい、
というのも、割と重大なポイントです。
(冷え・むくみ・代謝の悪さ・便秘・栄養吸収力の低さ、
ストレス蓄積などのため)