楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

整体もAIに駆逐される?



「整体もやがてAIに負けると思いますか?」

そんな面白い質問をもらいました。

――うん、わかる。
その疑問は、ぼくにもあるから。

ちなみに……ぼくには、

●新しいマッサージ機ができたらとりあえず試す

という隠れた趣味があります。
(みんなには内緒だぜ)

 


電気屋さんに置いてあるやつとか、
シマムラのレジの裏にあるやつとか、
最新のを見つけるとすぐ試します(笑)

それは、
「整体師として、機械にはできないことをやらないと」
という思いがあるからです。

事実、この10年ぐらいの
マッサージ機の品質改良の度合いは、すごいです。

これにAIが入ってくると、

●力加減(抜き差しも含む)
●ツボをとらえる正確さ
●リズムの良さ
●お客さんの症状の理解と、施術への反映
●事例学習による最適な症状分析
●お客さんへの説明(施術前後)
 ※A4で印刷されて渡されそう(笑)

といった重要なポイントにおいて、
「平均の整体師」よりもAIが上手になる時代が、
必ずやってくるでしょう。


ただし……ひとつだけ。

かなり先の未来を想像しても、
AI(と機械)には超えられない壁がある。

それが「氣」だと思います。

1.施術者から生まれる氣 もそうですが、
2.活性化するお客さんの氣 や、
3.両者の氣の交流によって創成される氣も、
やはり特別なものです。
(ちなみに3はセルフケアでは出せないので、
 そこはセルフケアと施術の違いになる)

こういった1~3はどれも、
生命体同士じゃないと、発生しないでしょう。


ちなみに
機械にも「電気」が使えます。
これである程度は「氣の替わり」をやれるでしょう。

人の氣も電気も、
どちらも「神経への刺激」として有効だからね。

ただのそのエネルギーの……

●優しさ(=浸透率)
●感応性(相乗効果)
●安全性(強すぎることや負担、有害な電磁波が無い)
●飛躍性(教科書にない効果や気づき)
●安心感(孤独を癒す力)

といった究極的な要素においては、
人体による氣が、圧倒的に優位だと思います。
そして多分、その優位性が崩れることは、
無いんじゃないかな。
(100年とか200年以内には)


一方、AIの特徴として、
「気を遣わなくていい気楽さ」というのは、
かなり大きなメリットです。

銀行のATMや
セルフレジとかもそうだけど、
「コミュニケーションが不要」だから、
人間相手より楽なことも、あるはず(みんなにね)

それはそれで、プラスです。
「氣疲れ」が無いということだからね。


ただし、
「気が合う」という奇跡は、
「気が合わないかも」という可能性がある相手にだけ、
存在するんです。

これ多分、想像しただけでも、
イメージできるんじゃないかな。

遠慮して気を遣い過ぎて
素がぜんぜん出てこない相手には、
「氣が合う」という感覚にはならないはず。

それだけじゃなくて……

氣が通う
氣が入る
氣が楽になる
その氣になる
氣に入る(きにいる)
氣が通る
元氣になる

……みたいなことは、
人間同士というか、
「人体同士」じゃないと、かなり難しいはず。


これはAIじゃなくても「そう」で、
たとえば、お気に入りの整体師さんが
もう引退するってことになっちゃったとして――

仮にその先生と
「技術的はまったく同じレベルのお弟子さん」
に担当が替わった場合、
先生の常連さんだったお客さんを相手に
先生と同じぐらいの施術効果が出せるか?

これは……あやしいと思いませんか?

まあ、その理由を
「信頼関係の積み重ねがないから」
と説明することもできるんだけど、
じゃあ、その信頼の積み重ねというのは
何で育まれたか?……というと、
半分以上は「氣の交流」なんだよね。

それこそ、
「氣に入らない相手」だったら、
何年付き合おうが「積み重ね」なんて、無いからね。
……「すり減る」ことは、あるだろうけど(笑)


氣。
生体エネルギー。
それらの交流と相生。

つまりそれが、
AIに対して
人間に残された「いちばんの強み」だと、
ぼくは思います。

機能の違いでもあるけれど、
もっというと、その前提。
機能を生み出す〝素材(ボディ)〟の差。

素材がそもそも違うから、
両者の接点で起きる
「化学反応の質と量」が、別のレベルになる。

整体以外の仕事でもそうだと思うけど、
整体とか接客系のものは、
特に影響が強いでしょうね。

……あ、ちなみに、
必ずしも氣とかレイキとかを習得してなくたって、
「気遣い」「気配り」がうまいだけでも、
相当違いますからね。
(それでも氣は発生するので)


最後に。

ただの妄想になっちゃうけど、
もしかしたら300年ぐらい後に……

「機械の手」に、
磁力、温度調節、湿度調節、
微弱電流、固さ調節、情報注入装置とかが実装されて、
それを「適切にコントロールする判断用ビッグデータ」も
用意できたなら、人間が本当に勝てなくなるかもしれません。

でもね、
ぼくらの手や体は、そんなたくさんの複雑な仕事を
「自動で平気でやってくれる」ほど優秀だってことで、
それは……うれしいことだよね。


ではでは、今日もお大事に。
たぶん「ちゃんとした手作りおにぎり」が
コンビニのおにぎりに負け出す頃には、
整体も危ういんじゃないかな。