楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽にゆるむコツまとめ。辛い症状や病気を自分で治したい人のヒント。

「上手に話す」必要なんて、ないよ。

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「私たちは『話し上手』になりがたるが、
 いざ目の前にそれが現れると、疑惑の目で見る」
                (無名)

 

 

■「話し上手」が色々うまくいく…… って、ほんと?


「会話するのが苦手なんです……」
「話すのが下手で、人と仲良くなれません」
「接客がうまくないから、きっと独立はできません」

そんな悩みを、よく聞くんです。
でもね、これ、ほとんど誤解です。

「話すのが苦手だけど、大事な友達はちゃんといる」
「会話なんて全然得意じゃないまま、セラピストとして成功してる」
そんな人、いくらでもいるんです。

すごく大事なことだから、詳しく説明しますね。
(ちなみに、セラピスト以外の仕事でも、理屈は全く同じです)

■「話し上手な美容師さん」のしんどさ


結論は、もう決まってます。
上手に話す必要なんてない。

なぜか。

ペラペラしゃべる「話し上手」な人の相手が
「正直しんどい」と思ったこと、ありませんか?
ぼくは、あります。

上手にしゃべる営業トークを聞かされて、
「ウソくさい……」って感じたこと、ありませんか?
ぼくは、超あります(笑)

よく考えてみると、ぼくらは、
「話し上手」が好きなわけじゃないんです。
「うまく話せないのが嫌」なだけでね。
この2つって、実は、全然つながってないんです。

この区別をすることが、まず第一。

じゃあ、「話し上手」じゃなくて、
何を目指したら、いいの?

「聞き上手」かな?
……いや、実はこれもね、本当はなくっても大丈夫。

それこそね、思い出してみてほしいんです。
あなたは美容師に「話し上手」や「聞き上手」を求めますか?
……求めなくないですか?(笑)

「必要なことはちゃんと教えてほしい」
「とはいえ、長すぎる話はしんどい」
「聞いてほしいことは、きちんと聞いてほしい」
「でも、プライベート過ぎる質問をされると、面倒くさい」
「質問にはちゃんと応えてほしい」
「でも、話したくないときは、放っておいてほしい」
「正直、寝てたいときもある」

って、思ったことありません?

で、それって、
実は美容師って相手に限ったことじゃなくて、
仕事相手にもまったく同じだし、
実は、友達とか家族にも、当てはまりませんか?

そうなんです。

ぼくらは、つい、
「話し上手」や「聞き上手に」になりたい!
……なんて思いがちなんですけど、
勘違いなんです。

だって、本当にその能力がすごい人のこと、
あんまり好きじゃないんだもん(笑)
引け目だって感じますしね。

「こんなに楽しい人気者が、自分と一緒にいて楽しいのかな?」
って思ったりね。
卑屈……でもあるけど、自然な感情だと思うんです。

だから、
「上手」になろうとするのは、いったん、やめよう。

じゃあ、適切な理想って、ほんとうは、
どんなものなんでしょう?

■会話において本当に大切なこと


相手の目的にあった話ができること。
これ以上に大切なことは、たぶん、ないと思うんです。
仕事でも、プライベートでも。

さっきの美容師さんの例でもわかりますが、
もし「あなたの目的に合っている」なら、
余計なこと言うな!とも、
余計なこと聞くな!とも、絶対に感じません。
だって、
「そうそう、それが聞きたかった!」だし、
「はい来た、それが言いたかった!」なんですから。

上手・下手を、はるかに越えて、
「目的に合う」ということは、大切です。

つながるんだけど、
本当にやさしい人は、
「やさしいことを言ってくれる人」ではありません。
「やさしい行動をとってくれる人」です。

やさしい行動って何かっていうと、
「目的を応援してくれる」ってことなんです。
それが「本当の味方」ですよね。

言葉だけだと、ウソが混ざる(余地がある)からね。


たくさんの言葉はいりません。
必要なことを、ちゃんと話したい。
ぼくなんて、それしか意識してないんです。
(たまに脱線するけど(笑))

施術でも、
ブログでも、
本を書くときでも、
5時間あるセミナーでも、
30分のテレビ収録でも……

ぜんぶおなじ。
「目的に沿って伝えよう」
ということだけ。

目的って誰のか?
もちろん「相手の」です。

(交渉ごとでは、こっちの目的も重要ですが、
 それでさえ、相手の目的と重なる部分を探す作業が
 最優先です。だから、やることは同じ)


上手な話じゃなくていい。
「必要な話」ができればいい。
それだけで濃い会話は成り立ちます。
ペラペラ長いより、ずっと芯に響く接客になる。
「また会いたく」もなります。
(つまり、仕事ならリピート)

■目的に沿った話をするには?(具体策)


相手の目的や本音を知ろうとすることです。
そして、それに応えようとする。

超わかりやすくいえば、
「ねぇ、ちょっとおなか空かない?」って聞かれて、
「いや、俺は空かないわ。大丈夫」って答えて終わったとしたら、
ぜんぜんダメなわけです(笑)

だって、その子は、
「私はおなか空いたよ」って言ってるわけですから。
そういうことです。

本音を知ろうとする。
「どうしてそう言ったのか? そういう言い方をしたのか?」
を考えるクセをつける。
わからないときは、確認するクセをつける。

これができないと、
どんなコミュニケーション・スキルを学んでも、
役に立ちません。
スキルはしょせん「ねじ」みたいなものだから、
「ねじ穴」がないと、使いようがないんです。
「ねじ穴」という本音を探す力のほうが、ずっと大事だということ。

そのために、
今すぐにでも使える魔法の質問は、こうです。

●「ああ、~~なの?(~なんですか?)」※要点の復唱
●「どうしてそう思ったの?(思ったんですか?)」※理由や意図

この質問から、
会話力のクオリティは、高まり始めます。


1つ目。要点を復唱するということは、
「正確に理解して受け止めようとしている」証拠です。
相手は誠意を感じるし、もしズレていたら修正するチャンスです。
いずれにしても、関係性が深まる方向にいきます。

2つ目。
「どうして」は「なぜ」よりやわらかい。
相手の目的や意図を聞く質問です。
普通に出てくる言葉や行動ではわからない本音が
出しやすくなります。
本音が自然に出せる相手のことを
好きにならない人は、そんなにいません。


使い方の慣れや工夫は、もちろん無限にあります。
でも、基本はここにギュッと詰まっているはず。


……というわけで。

「話し上手」になろうとするのも、
「聞き上手」になろうとするのも、いったん、やめよう。

正確に理解して、正確に応えることを、
まじめにやってみよう。

それを3ヶ月もちゃんとやったら、
話すのも聞くのも、
「結果的に勝手にうまくなってる」から。


ぼくはずっと、そうしてきたよ。
(それしかできないんだけど)


ではでは、くれぐれも、お大事に!
施術で「上手」を目指すゆがみと、おんなじだなぁ。