「逆に、いつ良くなるか、わからない」
こういう形の希望も、あるんだと知りました。
肩こり腰痛はもうよくなったけど、
ずっと頭痛が消えなかった。
それがつい先日、1年半もたって、パタン、と消えた。
60代の女性のお話です。
「いつ、どうなるかわからない」って、
悪いことの予感としてよく言われる。
でも、良いことも、同じように、
いつ起きるかわからないんだね。
奇跡というわけでもなく、
本当は、プラスが、じわじわじわじわ溜まってる。
草木が地中に根をはるように。
で、ひょっこり(はん)って、芽を出す。
冬はたしかに長いし、報われない感じだけど、
その過ごし方で、地中の豊かさが変わり、
春の色に出る。
だからお互いに、冬に慣れていたいなと思うんです。
辛いけどね。
どうしたらいいんだ、ってこともある。
本人がもうあきらめてることもある。
自分の無力さを嘆くことも常にある。
……それでも、春を待つことを、やめない。
そういう役の人が、
あらゆる種に、
あらゆる人に、
必要なんでしょう。
でも1つコツはあって、「地中を見通せる」ようになること。
根がどれぐらい張れているか予感できれば、
回復の歩みがわかるから、
焦ることもないし、静かに待てる。
それが多分、「診断力」や「検査」の隠された価値なんでしょう。
農家の人も、土を診て、実りを見通しているもんね。
土を噛む人もいるぐらい。
「こりゃいいナスができるぞ!」つってね。
「自分でなんとなくわかる」と最高だから、
動画でも本でも、チェック基準をお伝えしています。
たまには専門家の力を借りるのも、いいものです。
今、「終わりがあるのか、これ……」って思うような
冬にいるのだとしたら。
実は、足りないのは、健康法じゃないかもしれないね。
冬への慣れかもしれないし、
春へのイメージ力かもしれないし、
春の予感を読み取る力かもしれない。
希望って、光のように明るくはないところにも、
ひょっこり隠れてたりするものです。
「見えない」ということは、逆に、希望でもある。
冬でも、
まだ芽が顔を出していなくても、
……それでも、
土には水を、
やり続けましょう。