このエレベーターの写真。
ぼく、「この手があったか!!」って、感動したんです。
ものすごく、わかりやすくないですか?
「1階」「2階」「3階」ってボタンじゃなくて、
「かいさつ」「下りホーム」「上りホーム」というボタン。
つまり、乗った人が「どの階に行けばいいか」、
決して迷わないようになってる。
親切!
よく、エレベーターに乗り込んだものの、
「あれれ、レストランフロアは7階だっけ、8階だっけ?」
とか迷って、急いで顔あげて、
各階の情報表示をチェックしたりしませんか?
その手間、時間、ストレスを省いてくれている。
小さな工夫。お金もそうかからないでしょう。
でも、強く伝わるやさしさ。
心理学でも言われてるんですが、
脳は「迷う」のが好きじゃないんですって。
疲れて、考えるのがイヤになって、
「なんかもう、いいや」ってモチベーションが落ちちゃう。
だから、自分を上手に動かしたいときは、
「迷いを事前に省いておく」と大きく違ってくる。
たしかに、大掃除なんかするときに、
「どっから手をつけようなかぁ……めんどうくさいなぁ」
っていうスタートと、
「俺の分担は、風呂だ。まずは風呂を徹底してやろう」
っていうスタートでは、勢いが全然違います。
「やるまで」に時間がかかればかかるほど、気力は萎える。
逆に、やるべきことが明確なだけで、やる気が湧いてくる。
そういう意味でも、
「わかりやすさ」って、本当に大事。
対象者は?
目的は?
手順は?
コツは?
注意点は?
それで得られる未来は?
自分の仕事を、人のために「わかりやすく」する。
自分の仕事を、自分のために「わかりやすく」する。
仕事そのものよりも重大な準備かもしれないなぁ。
調布駅のエレベーターに乗るたびに、
改めて胸に手を当てて確認する。
わかりやすさは、やさしさのはじまり。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
個人的には「種明かしの時代」だと感じています。