「似合わないものを選ばないだけで、
見た目ってずいぶんよくなるんですよ」
(とあるスタイリストさん)
■ ぼくらは「好きな人」から「好きな要素」を吸収する
子どもの頃、
好きな先生の話って、スーッと入ってきませんでしたか?
ぼくは中学校の頃、
まだ新任だったテラシマ先生が好きで、あの先生のおかげで
社会(のクラス)が好きになりました。
きっと、似た体験があるんじゃないでしょうか?
同じテーマなのに、
あの上司の話より、この上司から話してもらうと
なんだかえらく納得できる。
同じ映画についてなのに、
あの友達より、こっちの友達と話したときのほうが
ずっと盛り上がった。
などなど。
ぼくらは、「好きな人」から多くを吸収します。
そして「好きな要素」をより多く吸収します。
食べものと似てますね。
好きな食べものを美味しく食べると、栄養の吸収がいい。
それに「今足りてない栄養」のほうが、吸収がいい。
おんなじです。
逆に、
合わない人からは、どんなにいい話でも
「おなかが納得しない」(ハラに落ちない)ことも多い。
「まずっ!」と思いながら食べるものからは、
実際に栄養分の吸収(率)も落ちてしまうことがわかっています。
でもなぜ、こんなことが起きるのでしょうか?
■ 万人に合うものなんてないのだから
万人に合うものはほとんどない。
万人に合う人も、ほとんどいない。
これが大原則です。
誰からも好かれるような人でさえ、
「誰からも好かれやがって」という理由で嫌われたりします(笑)
食べものだって、そう。
どんなに人気のラーメンでも、苦手な人は、苦手です。
好みというのはけっこう偉大で、
「受け取る側の状態を左右してしまう」
心の窓みたいなものが、
パカーーーっと開くこともあれば、
パタンと閉じちゃうこともある。
窓が開いていれば、「入っていける」けれど、
窓が閉じていれば、「何も入っていかない」わけです。
で、閉じている窓ごしに無理に「入れ込もう」とすれば、
窓が壊れることさえある。
翌日には、窓に鉄格子がついたりします。
それがもう「聞く耳持たない(持てない)」状態ですね。
攻撃的な人や、相手に合わせた話し方ができない人は、
まわりの人の窓を閉じてしまう。ときに、壊してしまう。
逆に、友好的な人や、相手に合わせた話し方ができる人は、
周りの人の窓を開いていく。
そりゃあ、えらい違いですよね。
美味しい食べもの、会いたくなる人。
スーッと「入ってくる」のは、当たり前なんです。
じゃあ、どうやってそういうもの、
そういう人を選んでいけばいいのでしょうか?
■ 自分を知るという必勝法
自分を知ること。
これがまず、最重要です。
自分の何を?
といえば、「好みと適性」です。
これは2つとも必要です。
なぜなら、好みだけに走ると、偏っちゃうし、
適性だけに走ると、心の体力が落ちるからです。
たとえば、
どんなもの、どんな人が好きですか?
はっきり言えますか?
どういう話で、あなたは伸びやすいですか?
今まで、あなたの成長のきっかけになったもので、
特に大きかったのは、どんなものでしたか?
何があなたの、「やる気スイッチ」でしたか?
それを知っておくことは、すごく大切です。
「そこを押しゃあいい」わけですからね。
誰にでもあるんです、そういう「成長のツボ」みたいなやつ。
成長って言ったら大げさだけど、
「いい状態でいるためのツボ」みたいなもの。
それがわかってくると、今までよりずっと
短い時間で、安い金額で、自分をいい状態における。
充実感だって、成長速度だって、大きく上がるんです。
今紹介したように、
「過去の実績から探る」というのがまずは有効です。
その上で、
「今よりもっといいツボを探すコツとか、ないのけ?」
というと……
もちろん、あるんです。
大事なヒント。
■ まずは呼吸への注目から
呼吸がしやすいか、どうか。
これがものすごく重要です。
あなたにとってすごくすごくプラスになる人。
それは「一緒にいるときにあなたが呼吸をしやすい人」です。
断言してもいい。
そうすると、自動的に「居心地がいい」と感じるんです。
そのとき、あなたの吸収力はとても高い状態にある。
別の言い方をすれば、
「その人といるときの自分が好きかどうか」
という基準も大切です。
(これも本当は、呼吸のしやすさが関わっています)
これが道しるべになる。
本当にあなたに合う人、合うものは何か。
選んでいけるようになります。
ぼくは、少しずつそれを貯めてきました。
ちなみに「近道」として大きく貢献してくれたのは、
嫁さんの素質カウンセリングです。
「いや、あたいは自分で探したいのよ!」という人には向きませんが、
「一刻も早く、自分の適性を知りたいです」という場合には、
大きな加速装置になるでしょう。
(素質カウンセリングって? http://www.ht-b.jp/bh/soshitsu.html )
あとは、今回の内容+αを濃く解説した動画も用意しました。
目で読んだあとに、耳から入れれば、より「吸収がいい」です(笑)
こちらもよかったら、ぜひ。
自分に合うなら3倍。
こんなにおいしい話はありません。
ぜひ、「呼吸」という道しるべを材料に、
「自分のツボ」を集めていってください。
きっと、1年先、10年先と、どんどん差が開いていくぐらい、
大きな違いを生み出すでしょう。
……最後だけ、ちょっと大げさにしてみました。
というわけで、
ではでは、くれぐれもお大事に!
「息易い」と生きやすい。よく言ったもんですね。