「形だけキレイにしたって、巡りがよくなければ、
何の意味もない。だって人間は、半分以上が液体なんだよ?」
(整体の賢人)
■ 骨盤で大事なのは、形じゃなくて、血流です
「足の長さ、キレイに揃いましたね~」
「腰の高さ、これで大丈夫ですね」
「左の肩と右の肩、同じ高さになりましたね」
……これら、実は、そんなに意味、ないんです。
怒られるかなぁ、この話(笑)
実際、
「骨格はキレイなのに、あちこち痛い人」が、
たくさんうちに来られるんです。
なぜでしょうか?
形だけキレイにしても健康にはならないからです。
よく言われることだけど、
「大事なのは形より中身」なんです。
健康に関して「中身」って何か?
「血流」です。
中がいかに潤っているか、豊かかは、
血流が豊富かどうかで決まります。
天然の万能薬ですからね。
キレイな骨盤。
キレイな肩甲骨。
悪くはないけれど、充分ではありません。
キレイさは7割ぐらいでいい。
もっと大事なのは機能です。
「キレイな骨盤」より、
「血流のよい骨盤」なんです。
それは「強い骨盤」とも言えます。
■ 「強い骨盤」は、腰痛だけでなく、体力、生殖器系まで改善する
骨盤が強いということは、
腰をガッシリと強く支えてくれるということです。
そうすると、疲れないし、痛まない。
腰痛が当然減ってきます。
足腰はセットだから、脚のむくみだって減るし、
足取りは軽くなり、フットワーク(行動力)もよくなってくる。
あ、「強い」と言っても「太い」とは違いますよ?(笑)
むしろ、代謝も上がるし引き締まりやすいので、
引き締まる方向にいきます。
何より、骨盤に包まれている生殖器系が元氣になる。
これが大事です。
女性だったら、子宮・卵巣。
つまり生理不順、生理痛、不妊など。
男性だったら、前立腺。
つまり精力減退、EDなど。
これらは、生きる力の土台とも言えるものだから、
胆力とか自信にも関わってきます。
骨盤が強い、腰が強いということは、
「コシが強い」ということ。
「腰が落ち着いている」
「腰がすわっている」
実は、生命力そのものの強さが、現れてくるということなんです。
■ 「ひねる動き」に反応する「骨盤筋」と「腎臓」
ちなみに、腰の強さって、何で決まるのでしょうか?
「骨盤筋」とぼくが呼んでいる筋群が、決定的です。
なかでも有名になりつつあるのが、腸腰筋ですね。
大腰筋+腸骨筋という2つの筋肉グループです。
背骨からお腹を通って股関節までを
「内側から」支えているインナーマッスルで、
内臓のすぐ近くにあります。
お腹をナナメに横断しているようなイメージですね。
だから、骨盤の位置や角度をもっとも左右しますし、
お腹の血流も決めてしまいます。
うちで長年の不調を越えて赤ちゃんが授かった人が
何人もいらっしゃいますが、どの人にとっても
この腸腰筋の改善は最大のキーポイントでした。
子宮は血の海。
東洋医学の格言です。
これはその通りで、血流(海)がよければ、
命が育ちやすいんです。
つまり、お腹の血流を左右する腸腰筋は、
腰の強さだけでなく、生命力に関わってくる。
そしてこの腸腰筋の上司が実は、腎臓なんです。
だから、腎臓ごとケアしてこそ、腸腰筋はよくなる……
つまり、骨盤が本当に強くなるんです。
骨盤調整って、腎臓抜きでは語れないんです。
本当は。
で、腎臓に良い刺激を送ってくれるのは、
「胴体をひねる動き」なんです。
■ 30秒で骨盤が「強く」なる方法
血流がよくなってこそ、そして、
腎臓も同時によくなってこその、骨盤調整です。
そのためにも、腸腰筋を活性化したい。
だから、
「ひねる動き」×「骨盤刺激」×「血流促進」という
3つが合わさってくると、劇的に骨盤はよくなる。
そのおいしい掛け算の結晶が、今回紹介したい、
「ツイスト・ポンピング(立ち)」です。
たった30秒でいい。
寝てやる版のほうが3割ほど効果が高いですが、
「どこでも気軽にやれる」というメリットがとても大きいので、
今回は立ち版を紹介します。
前に紹介した「ウェイブ・ポンピング」も、
実は「骨盤の縦軸」を強くしてくれる血流体操でした。
今回は「骨盤の回旋軸」がよくなります。
よかったら併せて、
ぜひ、日々のケアに加えて下さい。
●30秒で骨盤が「強くなる」方法
~骨盤の血流と腎臓のケア~
●1分で全身の血流がよくなる!「ウェイブポンピング」
(背骨、腰痛、背中のハリ、肩こり)
……というわけで、今回は
「本当にいい骨盤とは、血流ゆたかな強い骨盤でっせ」
というテーマで、お送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
日常にあんまりない動きなんですよね、「ひねり」って。