「どれだけ正確にやってるかより、
どんなイメージでやってるかのほうが大事やで」
(整体の大先輩)
「先生の体操って、この動きで合ってますか?」
「どうも、キレイにやれないんです」
「力が入っちゃってる気がして……」
そんな悩みを、よく聞きます。
実は、どの悩みについても、
「イメージ」で解決できるんです。
今回は、そんなお話。
なんでも「形」って氣になりますよね。
やり方って、形のことが中心に説明されるから、
当たり前っちゃ、当たり前です。
でも、形をそっくりキレイにすることは、
そんなに重要じゃないんです。
なぜって、脳は、
体の形だけじゃなくて、
あなたのイメージ(想像)のほうも見ているから。
しかも、回復に大きく関わる潜在意識や自律神経は、
「現実と想像の区別がつかない」
という、すごく便利な性質を持っているんです。
だから、
体の形や動作よりも、イメージのほうが
大事なことが多いぐらいなんです。
キレイにできなくていい。
まずはこの点、安心してください。
そうすると次に、
「じゃあ、イメージってどうやるの?」
「上手にイメージするのとか、自信ねえっす」
という声が聞こえてきそうですね(笑)
よくわかります。
ぼくもイメージ、もともと苦手です。
そしてうちの奥さんは、もっと苦手です。
でも、今は二人とも、上手にやれてます。
なぜかというと、イメージにはコツがあるんです。
究極といっても良いそのコツは、
「擬音語」です。
「パッと見たら」とか、
「いきなりグアッと来て」とか……
芸人さんのトークなんかにもよく出て来ますよね。
脳はこの擬音語が好きで、
強い影響を受けます。
実は、ゆるストレッチで
「ホ・ホ・ホー」って吐くのも、
この仕組みを使っています。
「ホ」はリラックスを呼ぶ擬音語なんです。
この仕組みは、はっきりいって、おいしい。
簡単なのに、「脳にスムースに届く」効果がある。
だから、ゆるストレッチ以外のときも、
ぜひ使ったらいいです。
「ホーーッ」って音で息を吐きながらやるといいし、
こりをほぐしたいときには、
「ふわふわ」って言いながらやればいい。
血流をよくしたいなら、
「サラサラ」って言いながらやればいい。
実際口に出すと一番いいんですが、
無声音で言ってもいいし、
頭の中で唱えるだけでもいいです。
こんなコストも何もないことで
健康法の効果が上がるなんて、
うれしい話ですよね。
ちなみに、似た話でけっこうワナなのが、
無理にポジティブな言葉を使うやり方です。
「こりがとれる、こりがとれる」とか、
「痛みが楽に、痛みが楽に」とか。
こういう意味が固定された言語は、
リラックスにあまり向きません。
それぞれ、
「こりが(今は)ある」、
「痛みが(今は)ある」ということを
強調してしまっている面が怖いんです。
つまり、「ノイズ」が混ざってる。
下手をすると、潜在意識にマイナスの影響が
残ったりするんですね。
その点、擬音語はノイズがありません。
ピュアなんです。
「ふわふわ」は、「ふわふわ」でしかない。
肯定も否定もしてないですからね。
スーッと脳に入っていくわけです。
なかでも万能でオススメなのは、
「ふわふわ」です。
ぜひ健康法の強い味方として、使ってみて下さい。
ほんわか、メンタルも軽くなるのを感じるかもしれません。
便利ですよー!
というわけで今回は、
「脳を変える言霊は、意味が固くないものがいいよ」
というテーマでお送りしました。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
お経も、意味がわからないほうが響くものの代表ですね。