あなたが誰かをとても好きだとしても、
それを伝えるのは、簡単ではなかったりする。
怖いし、
照れくさいし、
言葉も思いつかないし、
思いついても言い慣れないし、
どんな場でどう伝えていいかわからないし、
なんだかおなかも空いてきちゃったし。
これから親しくなりたい人に伝えるのもむずかしいし、
身近な人に伝えるむずかしさも、ある。
むずがゆさも、ある。
でも、好きだし大事に思っていることは、間違いない。
……これ、よく考えたら、みんな同じなんだよな。
「あの人は、自分のことを好きじゃないのかも」
「なんでわかってくれないんだろう」
「全然、大事にしてくれない」
なんてことを悩んだりするけれど、
その人も、あの上司も、どの友達も、
怖いし、
照れくさいし、
言葉も思いつかないし、
思いついても言い慣れないし、
どんな場で どう伝えていいかわからないし、
なんだかおなかも空いてきちゃったし。
ということばかりで。
でも、あなたを好きだし
大事に思っていることは、間違いない。
……ってことも、よくある。
「伝える難しさ」を差し引いて考えないと、
自分が大事にされているかどうかは、測れません。
自分が誰かをどれだけ大事にしているかだって、
「表現できていること」だけで測られたら、
困っちゃうもんね。
いやいや、そんなもんじゃねえぜ、って。
まして、
好きな人には甘えたい
好きな人にはクールに見せたい
好きな人にはいたずらしたい
好きな人には絶対に無害でいたい
好きな人には話を聞いて欲しい
好きな人の話を聞いてあげたい
なんて、あべこべの愛し方が、
無限にあるのも、人間ってやつで。
伝えるのが上手だったら、
解決するものでもなかったりして。
「愛されてるかどうかを測るの、無理だしやめよう」
なんて吹っ切れたときに、
相手のやさしさが見えてくるなんてことが、
本当によくあるもんだね。
結局、花は咲き方を選べないってことを、
まるごと「よし」とできるか、なのかなぁ。