今、何してるときが、一番楽しい?
「楽しい」「面白い」「気持ちいい」……
「快」を求めるのは本能です。
でも、扱いによって、薬にも、毒にもなる。
そこはどう、判断したらいいのでしょうか?
ぼくは1つの答えを、マザー牧場に教わりました。
大切なのは、
「焦がれる」ようなものより、
「満たされる」ものを優先すること。
前者は、やがて身を滅ぼす業火です。たまにはいいけどね。
後者は、温かみと豊かさをもたらす炭火です。
ずっと見てられるし、うまい肉も焼ける。
その見分け方は、
味わった後に「もっと欲しい!」となるか、
「ああ満足じゃ……」と満ち「足りる」か。
(ダイエットにも通じる話ですな)
ぼくがマザー牧場@千葉で感じたのは、後者でした。
「いろんなものが、ちょうどいい……」
●「昨日、おとといと雨だったから、今日は混んでます!」
って駐車場のおじさんが真剣に言ってたにも関わらず、
スイスイ見て回れる余裕感。
●「ジャージー牛乳を使ったソフトクリーム」が
売りなのに、モンブランをごってり乗っけてあって、
香りも何もあったもんじゃないけど、それでもおいしいお祭り感
(あえてそっちを買ったのは、ぼくなんですけどね(笑))
●野山の頂上付近にあって、派手なものはあまりないけど、
どこを見渡しても深い緑に包まれている解放感。
それをジャマしない感じで、みんな「牧場風のつくり」
「牧場風のダサめな服装」にしている統一感、安心感。
●動物ショーには、ひつじ、シープドック、やぎ、ダチョウ、
いくつかのかわいい子たちが出てくるけど、それぞれ
数はごく少なめで、特にすごい芸があるわけでもない。
ただ、係のおじさんにものすごく懐いていて
(ほぼボディプレスで襲いかかっていて)
「愛されてんだなぁ……」という温かさばかり伝わる平和感
満たされました。
「あれもこれも見たい!」とかじゃなくて、
ひとつひとつ、大事に味わう感じで、心が温まる。
ぼくは、
「心地よい」という感覚を、
とても大切に考えています。
マッサージでもストレッチでも、
「心地よい」ぐらいが、一番効くから。
心地よさに必ず含まれるのは「安心感」です。
だから「痛気持ちいい」は、行きすぎなんです。
安心が失われる直前だから。
冒頭で、お尋ねしました。
今、何してるときが、一番楽しい?
それは、スリルも含むような、強い興奮のあるものですか?
それとも、
しみじみ満たされるような心地よいものですか?
スリルも、たまにはいいけどね。
毎日のなかにあってほしいのは、
静かな心地よさです。
味噌汁みたいなね。
やさしめのお気に入りを、見つけておきましょう。
マザー牧場(の代理)からの、ご提案でした(笑)
ではでは、くれぐれも、お大事に。
広い見晴らしって、それだけで疲れが飛ぶもんだなぁ。