「うちのおばあちゃん、入院したら、
人が変わったようにワガママになってしまって……(涙)」
そんな話を聞いたこと、ありませんか?
ぼくも先日、ナマナマしい体験談を聞いたばかりですが、
この症状からは、大切な「心のヒミツ」が見えてきます。
たとえば、入院が続いたときなんかに、
グチっぽくなる……ぐらいはまだしも、
ふさぎ込んだり、暴言を吐いたり、思い込みが激しくなったり。
実はこれ、誰にでも起こるケースで、
専門的には「せん妄」(せんもう)と言います。
どうして、このお話を伝えておきたいか?
それは、
みんな体調不良がひどいと「プチせん妄」になるからです。
入院で起きた「せん妄」であれば、
退院すれば治ることが多いです。
こっちのほうが実は「放っておいてもいい」んです。
いっぽう、日常生活で起きた「プチせん妄」は、
日々の疲労が重すぎるために起きたこと。
なかなか治らないことが多いんです。
ここがすごく大事。
ドラマやマンガなどでも、
「あいつは変わっちまったな……」
ってセリフ、ありますよね。
目を細めて、風に吹かれながらつぶやく感じのやつです(笑)
あなたのまわりにも、「変わっちゃった人」、いませんか?
で、そういう人って大抵、
「どっか不健康な感じ」がしてませんか?
顔色が悪かったり、
目が血走っていたり(笑)、
呼吸が浅かったり(早口とか妙な大声とかに出る)、
目線が落ち着かなかったり……
「心の異変」は「体の異変」を伴います。
もっというと、
「体の異変から始まる」ことが多いぐらいです。
だから、どうか、気をつけて下さい。
自分の「心の異変」を感じたら、
何よりも優先して、疲れを抜いてほしい。
カウンセリングとか病院とか薬とか専門的なケアの前に、
ごくごくシンプルに「体力を回復させる」こと。
どうもね、そっちを「後回し」にしちゃう人が多いんです。
超もったいないでしょう?
あなたのまわりの大切な人に「心の異変」を
感じたときも、同じです。
「大げさに騒ぐのは、最後にまわす」。
性格が変わったように見えた人でさえ、
ちゃんと食べてちゃんと寝ているうちに、
元に戻ることのほうがずっと多いですから。
ぼくなんて、
「先生のところに通ってたら、うちの娘、
性格まで穏やかになってきました……」
こんなことを言われることも、少なくありません。
なぜかって……
●氣の流れが詰まると「元気」「やる気」「気配り」「運気」
も落ちる。そもそもずっと「気詰まり」になる
●「体力」が一定以下まで落ちると、「心の体力」も落ちる
●血流が落ちると「血気盛ん」の真逆になる(血気が落ちる)
●冷えが長引くと血流にムラができるから「血迷う」ことになる
●そんな状況だと、脳は「エネルギーの節約」をしようとする
●行動をおさえるために「ネガティブ・モード」にもなる
……といったメカニズムが、
体には組みこまれているんです。
だから、昔の人は
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」
なんてことを言い伝えたんでしょう。
だから、そもそもの質問、
「どうして心は病むんですか?」に戻って答えると……
「まずは疲労が強すぎるからだよ」
ということなんです。
忘れないで下さいね。
「心の問題」だと思ったら、体を動かそう。
やさしいやつでいいからね。
散歩とか、ストレッチとか。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
本当に性格が悪い人って、実は20%以下だと思います。