今回は、
「病院で解決しない症状が出たら、どうしたらいい?」
という『ガイド』になる情報をまとめました。
「正体がよくわからない症状」で悩むことは、
今後、おそらく誰もが経験するでしょう。
そういうときに
心が乱されて余計に症状が悪化したり、
判断をミスって望まない悲劇をむかえたり
しないように。
ちょっと長くなりますが、がっつり解説しておきます。
■「自分が何病か知りたい」
今までに経験のない症状が出たとき、
そういう気持ちになることがある。
たとえば、しびれ。
ひどい頭痛。
だるさ。
無気力。
不眠。
体温の異常。
耳鳴りや難聴。
食欲減退。
フラつき。
そういった症状が不安だから病院に行ったのに……
「異常ありません」
と言われてしまったりする。
「一時的な疲れでしょう」「気にしないほうがいい」
「年齢的なものですね」「精神的なものかも知れませんね」
みたいな言い方も、される。
あきらかに症状はあるのに……「病名がつかない」。
医者が自分の辛さをわかってくれているかも疑問だし、
味方じゃないどころか、突き放されたようにさえ感じる。
不安はますますふくらんで……
だったら、ひょっとして――
「普通の医者や病院ではわからないぐらいの、
ヤバい病気なんじゃないか」
ますます胸がストレスでいっぱいになる。焦る。
そういう人は、珍しくありません。
昔よりずっと増えました。
あなたにも心当たりがあるかも知れないし、
まわりに「そういう状態の人」がいるかも知れない。
そしておそらくこれからの5~10年で、
「こういう種類の悩み」に囚われることは、
きっと出てくるでしょう。
■なぜでしょうか?
なぜ、
「病院では異常なしと言われてしまう辛い症状」が
こんなにも増えたのでしょうか?
ちなみに、こういった
病院で解決しない症状は、
「不定愁訴」(ふていしゅうそ)と呼ばれます。
要は「検査では、異常やその原因が特定できない訴え」
みたいな意味として「不定」な「愁訴」だと。
この不定愁訴がえらく増えた理由。
実は、はっきりした答えが1つあります。
「体の不調が、複雑化したから」です。
■たとえば……
・「ほぼ毎日が異常」であるほど異常な気象環境
・ますます強くなる電磁波
・ますます悪化する国民的レベルでの運動不足
・ますます悪化する「神経疲労」への偏り
(よい意味での肉体疲労の機会減)
・野菜をはじめとした食の栄養価・安全性の低下
・悪化している偏食傾向
・不安やストレスが強い社会状況
などなど。
そういう
「昔はなかった原因によるダメージ」は、
そもそも、
「昔ながらの検査方法では、はかりにくい」わけです。
そこにきて、
病院の先生たちも、昔とは違って、
「専門特化」が進んでしまっています。
ひと昔前なら、
整形外科の先生は、筋肉の触診ができました。
内科の先生は、おなかの触診ができました。
よく話を聴いて、生活環境、家系(遺伝)、ストレス状況なども
把握しようとしていました。
そういう能力や余裕がありました。
(余裕がなくなったのは、医療体制の問題も大きいそうです)
つまり、
「検査だけではない総合的な判断ができる」先生が、
いっぱいいたわけです。
でも、今は違います。
整形外科の先生の多くは、レントゲンで骨を見る。
(患者さんの体を触りもしないこともよくある)
内科の先生の多くは、血液検査のデータを見る。
(患者さんの体を…… 以下同文 )
そういう傾向が強くなってくると、
あったり前ですけど「見落とすもの」が
多々あるわけです。
■怖い話でもあり、
実は安心材料でもあるのですが……
レントゲンには「写らないもの」のほうが多いんです。
血液検査でだって「測れないもの」のほうが多い。
たとえば……
筋肉
脂肪
筋膜
リンパ
経絡
感情
神経
血流(の特に太くないところ)
といったものは、検査ではわかりません。
これらの位置などはおろか、
「量」も「質」も「状態」も、わからない。
ものすごく大事なのに、わからない。
つまり病院の検査でわかるのは主に
「ガツンと明確な異常」なんです。
それこそ、
●明らかに目立つほどに変形した骨や関節
●明らかに目立つほどに位置や形がおかしい内臓
●明らかに目立つほどに成分がおかしい血液(→内臓の不調)
●明らかに目立つほどに形状や巡りがおかしい血管
みたいなもの。
誤解を恐れずに言ってしまえば……
「かなりひどい状態になっていない限り
あんまり何もわからん」
わけです。
さらに、
お叱りを恐れながら言ってしまえば……
たとえ
「病院で何もできることがない」と言われたとしても、
上記の通り「実はわからん範囲」のほうが大きいわけだから、
●改善の余地は常に8割ぐらい残っている
と、ぼくは感じています。
だって、
ほとんどの痛みって、
検査ではわからない……
筋肉
脂肪
筋膜
リンパ
経絡
感情
神経
血流(の特に太くないところ)
という……これらのほうに原因があるからね。
別にぼくもナマイキを言いたいわけじゃなくて、
今主張したことって、
「金山を掘ったら金が出るけど、
畑を掘っても金は出ないよ? ……イモは出るけど」
というぐらい、
自然な話だと思うんです。
■じゃあ、病院の検査には、意味がないのか?
というと、そんなことはありません。
「病院の検査でひっかかるほどの
差し迫った超ヤバい異常(病変)は起きているか」
という確認ができます。
それは充分に価値のあることです。
ただここで、
誤解しちゃいけないことして……
たとえば病院で
「異常なし」とか、
「改善のためにできることは(大きな手術以外)ありません」
とか言われても、
〝決して絶望してはいけない〟
と、覚えておいてほしいんです。
病院ってそもそも不安な場所だし、
お医者さんも怖い顔だったり
怖い言い方をする人が多かったりするので、
「じゃあ、いったい、どうしたらいいんだーーーー!!」
って、叫びたくなるんですけどね(笑)
でも、答えはシンプルで、
「病院の検査の範囲外のところに、症状改善のカギがある」
というだけ。
「病院の検査の範囲内にあるようなヤバい原因じゃない分、
病気より改善がしやすいはず。……まあ、そこはよかった」
と思っていいんです。
「解決はしなかったけど、問題の範囲は絞り込めたぞ」
という価値ね。
思いかえせば、
学生のころのテストだって、
何より先に大事なことは、
「テスト範囲の把握」だったでしょ?
勉強するより先に、これを必ずやったはず。
……あ、このたとえ、めっちゃいいね(笑)
テスト範囲を間違えてたら、
いくら勉強したって、
成果にはまったくつながらないわけですから。
「そこ掘っても、しょうがない」
というやつね。
逆にいうと、
その範囲を絞れるということは、
成功確率を上げる効率的な手段なわけです。
(あちこちやたら掘り返すよりも)
■まとめと補足
さて、ここまでをまとめると、
●病院にも「限界」がある
●病院の検査で「異常なし」は基本、よいこと
●簡単に見つかるほどのヤバい病変じゃないと確認できる
●「それ以外」に目を移せばいい
(筋肉、脂肪、筋膜、リンパ、経絡、感情、神経、血流など)
ということ。
あと1つだけ補足すると、
「病名を求めるような動き方はしない」
ということも、大切です。
症状が辛すぎるあまりに、
「これは病気に違いない。診断が出ないのはおかしい」
と焦って、次々にいろんな医者をまわってしまうケースがあります。
(ドクターショッピング、というやつですね)
もちろん、
あまりに診断が疑わしい場合は、
セカンドオピニオンのことも考えたほうがいいです。
ただ、その場合に意味があるのは、
「診断能力」がちゃんとしているお医者さんに
診てもらえる場合「のみ」です。
普通のお医者さんにたくさん診てもらっても、
〝検査や診断の範囲〟が変わりませんので、
問題を絞り込む効能はありません。
それに、いたずらに検査を増やしたら、
ストレスや被曝量も増えます。
また、
「あちこち行きまくっている患者」だと認識されると、
お医者さん側の対応も、基本、良くないものになります。
言動や行動が「扱いにくい患者」とか
「モンスター系の患者」に近いようになりますからね。
(お医者さんも人間なので、不信感を示してばかりの
相手に対して本領を発揮するのは難しいです)
■じゃあ、病院で「異常なし」と言われたら、どうしたらいいのか?
まずは「病名探し」をやめることです。
その先には正解……というか「解決策」がないことが
ほとんどですから、あまり意味がありません。
それよりも、
「不定愁訴」というものだと認めることです。
それこそ東洋医学でいう「未病」。
病気というほどでもない、不調ですね。
くれぐれも……「異常」ではありません。
むしろ「よくある」からこそ、わざわざ名前がついてるんです。
だから、病名がつかないことを過度に
不安がる必要はありません。
ちょうど、冒頭で紹介した……
しびれ。
ひどい頭痛。
だるさ。
無気力。
不眠。
体温の異常。
耳鳴りや難聴。
食欲減退。
フラつき。
これらの症状も、不定愁訴の代表パターンです。
繰り返しますが、
「ヤバいやつ」ではなく、
「よくあるやつ」です。
【症状がある=病気がある】という
危険な思い込みは、たった今、捨てておきましょう。
(その勘違い自体が、ストレスの元です)
■じゃあ「不定愁訴」については、どうしたらいいか?
不定愁訴の8割以上には、
かなり明確な改善策があります。
もちろん、実際に改善した事例も、
ぼくのお客さんだけでも、すごい数、あります。
というわけで、
「症状のパターン別、どこにいけば改善しやすいか」を、
表にまとめてみました。
もちろん、
「それぞれの業界の〝よい先生〟」じゃないと
対応が難しい症状もありますが、それでも、
「業界ごと間違える」よりも、遥かにマシだと思います。
また、
「業界さえ合っていれば、普通の先生でも改善できる」
という不定愁訴も、たくさんあります。
正直……
こんなん出したら怒られそうなんですけどね(笑)
困ったり間違ったりする人があまりに多いので、
つくってしまいました。
これはきっと、今に限らず、
どうやって改善したらいいかわからない症状が
出て来たときに役に立つ「ガイド」になると思います。
ピンと来たら、どこかに保存しておいて下さい。
https://twitter.com/Rakuyuru_Nagai/status/1681575853376012288
■最後に
大事な「区別法」の話なので、
細かく書いてきましたが……
ひとことで
不定愁訴を改善するコツを言ってしまえば、
「自律神経を整えていく」
ということに尽きます。
時間がかかることはありますが、
それでかなりの割合の症状が、楽になります。
自律神経の整え方は、
ぼくのメルマガやYouTubeでもたくさん取り扱っています。
これからも変わらず、新しいもの見つけ、つくり、
紹介していくでしょう。
それらの中からいかに、
「自分に合う感じのお気に入り」を見つけるか。
たくさんあるけれど、だからこそ、
「合うもの」の候補が多いんです。
金山のたとえに戻りますが、
健康における
「あなたの金山」を見つけたらいいんです。
そして、
「あなたに合う掘り方」も、見つけるといい。
そしたら、めっちゃ金……出ますから。
(例)どうやらあたいの不定愁訴の主な原因は「おなか系」で、
指圧とかよりは温める系のケアが効くみたい など
で、そのためには、
「たくさんのセルフケアを試す」ことが、
実は、誰にでもできる確実な方法なんです。
(もちろん、質が高いほうがいいけどね)
とっかかりとして……
ぼくのYouTubeチャンネルのなかを
「自律神経系」で検索した一覧は↓こちらです。
https://tinyurl.com/2bf344mf
特にこの一覧の上のほうには「濃いやつ」が
いっぱいあります。
不定愁訴が気になったときには、
ぜひ「お試し素材」に、してみて下さいね。
ではでは、今日もお大事に。
不定愁訴の9割は「自然な手段で治る」もので、
逆に「不自然な手段では治りにくい」ものだと
ぼくは思ってます。