ツボ押しは、血流をよくする。
だから健康にいい。
これはもう、有名ですよね。
(ちなみに「氣流」もよくする)
でもじゃあ……
どうしてツボを押したら、血流が上がるのか。
その答えって、
意外と知らなくないですか?
ごく簡単にいうと、3つ、
大きな理由があります。
●1.押して引く動きの「ポンプ作用」
これが一番わかりやすいかな。
押し込むと筋肉などが「しぼむ」
↓
抜くと筋肉などが「ふくらむ」
ということで、
「心臓マッサージ」と似てるね。
押し引きの「ポンプ動作」で血を巡らせる。
ただし、ここで難しいのは
「ポンプが上手じゃないと効きにくい」ことです。
●2.神経が刺激されて「血が呼び込まれる」
たとえば、
腕なんかを「パシッ」て叩くと、
赤くなっていきすよね。
体にはそこいら中に神経が張り巡らされているから、
「刺激を受けると反応する & 脳に連絡する」
という性質がある。
「刺激があった」と知らされた脳は、
何か危険があると困るから、その場所に血を送ります。
なぜって、血液は、
・セキュリティ(免疫)
・薬(抗炎症成分、鎮静成分、栄養)
・お掃除役(水分ほか)
みたいなことをやれるからね。
だから、刺激をすれば、血が届く。
これも生理学的に説明がつく効能dせう。
ただし、ここで難しいのは、
「刺激が強すぎたり弱すぎたりすると、効きにくい」
ということ。
●3.ツボに溜まっている「予備の血液」が出てくる
これは初めて聞く人も多いかもね。
東洋医学の考え方です。
ツボって本当に「壺(つぼ)」みたいな形をしていて、
その中には「いざとなったときのための予備の血液」が
入ってる、とされます。
だから、
そのツボの口から「指をつっこんで」血液を
グリン!と血を溢れさせたらいい、と。
たしかに体感的に、そういう効果もあります。
ただし、ここで難しいのは、
「ツボの向きに指が合ってないと、指が入らないから
血がこぼれない」
ということ。
……と、まあ、そんなわけでね、
ツボ自体はたしかに凄いんです。
根拠もちゃんと説明されるようになったし、
WHO(世界保健機関)でもその価値が認められています。
(361のツボがね)
でも、ここまで説明してきた通り、
ツボ押しがちゃんと効くには
隠れた「条件」があるわけなんです。
短くまとめると、
1.ポンプ動作が上手なこと(押し引きの長さ、深さ)
2.刺激の力加減(と、神経反応の計算)
3.ツボの位置はもちろん、角度もわかること
という3つ。
これ……かなり厳しくないですか?(涙)
ぼくも知れば知るほど、
指圧の難しさに打ちのめされてきました。
そもそもが不器用だから、
昔はツボの位置さえ、自信が持てなかったしね。
まして、
患者さんに伝える「セルフケア」として、
これはハードルが高過ぎる!!
そんなわけで、
ぼくのYouTubeには、あんまりツボが出て来ません(笑)
もし出てくるとしても、ほとんどの場合、
ツボの場所だけじゃなく押し方まで、説明しているはず。
それって実は、
ぼくが「50年に1人のナイスガイだから」
……でもあるんですけど、
それよりも、
「そこまでしないと効きにくいから」
なんです。
ただし、
「難しいから」という理由だけで捨ててしまうには、
ツボというものは、惜しい。
惜しすぎる!
そんなわけでぼくがひねり出した解決策が、4つ。
●A.「押し方のコツ」まで解説する
●B.温タオルを使う(温熱刺激)
●C.音叉を使う(振動刺激)
●D.『万能なツボ刺激法』を作ってしまう
ということだったんです。
それぞれ、
知っておく価値があるはずなので、
ちょっとだけ解説しますね。
●A.「押し方のコツ」まで解説する
これはもう、説明しましたね。
押し方まで「実際に動画で見せながら解説」すれば、
ちゃんと効くやり方を伝えられます。
ただ、これの弱点は、
「すべてのツボ分の解説はつくれない」
ということ。
361個あるからね。少なくとも(笑)
「解説された以外のツボ」を活かせるようには、
できないということですね。
つまり応用が利かない。
●B.温タオルを使う(温熱刺激)
これはかなり有効です。
温熱刺激であれば、
「ツボに効かせる3条件」である……
1.ポンプ動作が上手なこと(押し引きの長さ、深さ)
2.刺激の力加減(と、神経反応の計算)
3.ツボの位置はもちろん、角度もわかること
これらが、すべて満たせます。素人でもね。
なぜなら、
1.温めると血が集まり冷めると血が引くため、ポンプ作用が◎
2.「1分チン」と伝えれば刺激はちょうど良く一定にできる
3.ツボの位置や角度はほぼ関係なく「熱」が仕事をしてくれる
……ということね。
こうやって詳しく知ると、すごいでしょう?(笑)
だからぼくは、温タオルをよく勧めます。
たとえば、この動画ね↓
『頭痛&首こりの とにかく気持ちいいケア』
http://ht-b.jp/cz/mbjiz
ただ、これの弱点は、
「面倒くさいイメージがあって、あんまり実行してもらえない」
ということ(笑)
髪が濡れたりするしね。
気持ちはわかります。
●C.音叉を使う(振動刺激)
これは正直、革命的でした。
音叉は押す・引くじゃなくて、揺れを伝える。
「振動刺激」なんですね。
そうなると……
【ツボに効かせる3条件】
1.ポンプ動作が上手なこと(押し引きの長さ、深さ)
2.刺激の力加減(と、神経反応の計算)
3.ツボの位置はもちろん、角度もわかること
これらをすべて解決できます。
ごく簡単に言うなら、
・揺らす「振幅」がポンプになる
・振動は神経が非常に好む刺激
(揺りかごや電車の揺れで眠くなるように)
・位置や角度がある程度ズレても「振動(波)」は届く
から、です。
だから、
ぼく自身が使うために最強の音叉を作りました。
(参考までにこれ↓ね)
https://www.ht-b.jp/erm/doga/doga3_1onsa.html
ただこれの弱点は、
「初期投資が高い」ということです(笑)
整体とか病院に行く回数が減ることで
簡単に元は取れると思うんですけどね。
それにしても「プロレベル」で使えるものにしたかったので、
原価も料金もかなり高くなりました。
そんなわけで辿りついたのが……
●D.『万能なツボ刺激法』を作ってしまう
これだったんです。
「そもそも、ツボにとって、押すことがベストなのけ?」
と、若き日のぼくは、思いました。
そんな重要な疑問を持てたのは多分、
指圧が下手だったからです(笑)
そして、同じツボでも、
温タオルや音叉を使うことで、
「俺の指圧と効き目がぜんぜん違うやんけ!!」
と夜空の月に向かって泣き叫んだ回数が、
多かったからです。
どうすれば、上手じゃない人でも、
「ツボに効かせる3条件」をクリアできるか?
これには、さすがに苦労しました。
いにしえの文献を調べたりその内容を試したり
また調べたり一回心がくじけて諦めたり
一回ベビースター食べたてまたノコノコ戻って来たり
食べ過ぎて下痢したりそれを治す実験をツボでやったり
下痢が治ったお祝いにベビースター食べたり……
で、ようやく見つけたのが、
『円圧』というワザでした。
つまり、円を描くようにツボを刺激すること。
以前YouTubeでも紹介したことがあって、
単純にこのコツを使うだけでも、
ツボ刺激の効果はかなり上がります。
(これだけも相当価値があるよ)
ただね、
もっと深いコツもあるんです。
大事だからまた繰り返しますが……
【ツボに効かせる3条件】
1.ポンプ動作が上手なこと(押し引きの長さ、深さ)
2.刺激の力加減(と、神経反応の計算)
3.ツボの位置はもちろん、角度もわかること
これら3つの条件を突破する
『円圧』は……
・円の描き方
・円を描く深さ
・描く前の準備作業
で、効果がものすごく変わる。
あと、当然と言えば当然ですが、
●どのツボを使うか(点)
●どのツボとどのツボを組み合わせるか(点を線にする)
●どの順番で効果を広げるか(線を面にする)
というポイントにも、
めっちゃ興味があったし、この応用法を見つけたことで、
効果が段違いになりました。
その血と汗と涙とベビースターの結晶が、
『神ツボ』とぼくが呼んでいるものです。
(6+14の特効ツボのリスト)
というわけで、
勘のいい人はもう気づいているかも知れませんが……
そうやって生まれたのが『楽ゆる式 経絡リリース』です。
……って、結論がお知らせでごめんね(笑)
ただ、
ツボの原理や効かせる条件、
そしてそれをクリアできる温タオルや『円圧』の知識は、
かなりの価値があるはず。
改めてぜひ、覚えておいてください。
『経絡リリース』については、
10月15日(日)に年に1回だけの
リアルクラスが開催されますので、興味があったらぜひ、
詳細をチェックしてみてね。
実演動画もあるし、体験談がけっこう凄いです。
ぼくの患者さんでも、
「心臓肥大」がかなり改善した事例や、
「シェーグレン症候群」(頭の中がカピカピに乾く難病)の
頭痛やめまいが改善した事例などがありました。
人の可能性、特に「氣」の可能性は、
やっぱり予想を超えたものです。
●10月15日(日) 13~18時
「楽ゆる式 経絡リリース」 ※初級未経験でも、単発でも参加可
~ 「神ツボ」で達人レベルの「氣治療」を実現する方法 + α~
https://www.ht-b.jp/erm/3jokyu/ex3energy_flow.html
※このタイミングで東京には来られない人向けに、
「動画教材版」もあります:
https://www.ht-b.jp/erm/doga/doga3_3keiraku.html
ではでは、今日もお大事に。
「まだまだ活かされて切ってない凄いもの」を
活かし切るということこそ、ぼくがやりたいことです。
(人体もその代表だしね)