楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ぼくのルーツと「水源」の話


小さい頃から、水が好きだった。

じいちゃんの家の表にある水道から
水がチョロチョロ流れていくのをじーっと眺める。

アスファルトの色がみるみる変わっていき、
落ち葉や小さなゴミを洗いながら、
向かいの畑を潤していく。

いつもそのあたりで……怒られた(笑)

でも、その遊びは、なかなか止められなかった。

 


ぼくがやったのは、
手で小さく蛇口をひねったことだけ。

でもそこから流れる水は、
じわじわと確実に世界の色を変え、
土を満たしていく。
それが、面白くてしょうがなかった。


つい先日、
中学からの友達と5年ぶりに話していたら、
その記憶が甦った。

そして、気がついた。
ぼくが今やっていることも、全く同じだ。

ぼくがツボを押したら、
患者さんの体で水が流れ、体を満たしていく。
ぼくが書く文章が、誰かに届いて、
その人の世界の色を少しだけ変えることがある。

ぼく自体に、大きな力はない。
でもぼくが触れる相手や、
ぼくやその人が住む自然(体を含む)には、
小さな力を大きくしてくれる許容がある。

その可能性や広がりを、できるだけたくさん見ていたい。


だから、ぼくは今でも「蛇口」を探し続けている。
より広く、より深く水が流れる蛇口は、どれか。


骨格より筋肉のほうが「より良い蛇口」だった。
筋肉より関節のほうが、もっと。
関節より内臓のほうが、さらに。
内臓より神経のほうが、
神経より脳のほうが、
脳より経絡のほうが、
経絡より潜在意識のほうが……。

「より上流にある蛇口」や
「まったく手つかずで閉じている蛇口」が見つかれば、
今まで届かなかったところまで、潤いが届く。

ぼくは5歳ぐらいから変わらず、そんな遊びを続けているらしい。


そう考えたら、ハッキリとわかった。

ツボは「蛇口」だ。
経絡は「水路」であり「通気孔」だ。

ツボが蛇口なんだったら、「押す」のは自然だろうか。
「ひねる」ものなんじゃないか?


……そんなことを、日々考えています。

今つい夢中になってしまうことと「似ていること」が、
もし子ども時代に見つかったら、
多分それは、ぼくらのルーツなんでしょうね。

ルーツが見つかると、それは「根」なんだから、より強く根付く。

それが個人の歴史の価値だし、
実はその歴史をひもとくヒントを
世界一たくさん持ってくれているのが、家族なのかも知れないね。


ではでは、今日もお大事に。
ネコの「自動水やり機」のチョロチョロした
水の音が、実はかなり好きです。