楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

健康には「サイクルの法則」がある

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「昼は大事だけど、夜だってないと困るだろ?
 攻めも守りも、必要。男も女も同じ。
 サイクルなんだよ。どっちかじゃないんだ」
             (整体の賢人)

 

■ なぜ、筋トレやストレッチでは痛みが消えないのか?


筋トレで肩こりや腰痛がよくなった人は、ほとんどいません。

ストレッチではまだ改善率が上がりますが、
それでも「根こそぎよくなった」という人は少ない。

なぜでしょうか?

それは、刺激の種類が「一方通行」だからなんです。

筋トレは基本的に、筋肉を「縮めるもの」です。
ストレッチは逆、筋肉を「伸ばすもの」です。

縮めるばかり。
伸ばすばかり。

こう書くと、わかりやすくなってきませんか?

そう、バランスが悪いんです。
バランスが悪化するリスクさえあるんです。

その証拠のように、
うちには多くのスポーツ選手が来ます。
さらに、ヨガやバレエの先生などもケアにいらっしゃいます。

筋トレですばらしい筋肉を備えていても、
逆に、ストレッチなどですごくやわらかい筋肉になっていても、
痛いもんは、痛いんです。

なぜ?

バランスが悪いからです。
「整ってはいない」からです。

それはそうなんです。

縮めるばかり。
伸ばすばかり。

……では、「整う」とはかけ離れたイメージですよね。
まずはこれを、おさえておきましょう。

「一方通行」では、体はよくならないんです。
色んなものごとに、共通しそうですね、これ。


■ 筋肉はそもそも「どうなりたい」のか?


これがとても大事です。
相手あっての健康法ですからね。

筋肉は、そもそも、どうなりたいのか?

「元の長さに戻りたい」んです。

これ、めちゃくちゃ大事なので、
3回ぐらい繰り返したい。

「元の長さに戻りたい」んです。

「伸びたい」でもない。
「縮みたい」でもない。

「元の長さに戻りたい」んです(笑)


なぜって、
「伸びすぎて不調になっている筋肉たち」と、
「縮みすぎて不調になっている筋肉たち」と、
2グループあるから。

肩こりで具体例を言いましょう。
うつむいてパソコンをしている状態をイメージすると
わかりやすいです。

首から肩にかけて硬くこってくる後ろ側の筋肉は、
伸ばされていますよね?
ここは「伸び固まり」で問題になる筋肉です。
(主に僧帽筋)

逆に、胸の筋肉は、せまく縮んでいますよね?
こっちは「縮み固まり」で問題になる筋肉です。
(主に大胸筋)

背中側が伸び過ぎていて、
胸側が縮み過ぎている。

そしたら、猫背になりますよね。
体は「形状記憶」してクセをつくってしまうので、
こうやって猫背が染みついてしまう。


はい、ここでポイントになるのが、
「どうやったらよくなるのか?」です。

どう思いますか?

伸び過ぎて固まっている筋肉。
それ以上伸ばすと、ヤバい感じがしますよね?
だから、ここにはストレッチが向かないんです。

縮み過ぎて固まっている筋肉。
これも、これ以上縮めると、よくなさそうです。
だから、ここには筋トレが向かないんです。

一方通行だからこそ「行き過ぎ」のリスクがあるんです。
偏って、バランスが崩れる。

伸び過ぎをさらに伸ばしたら、切れますよね。
それが肉離れです。

縮み過ぎさらに縮めたら、固まったりねじれたりします。
それが捻挫になっていく。


だから、筋トレやストレッチでは
問題がなかなか解決しないんです。

筋肉は、「元の長さに戻りたい」んです。


■ サイクルとは、一方通行じゃなくて「往復」があること


大切なのは、サイクルです。
行くがあったら、戻るがあること。

伸ばすと縮めるが、両方あるということ。

昼がんばったのなら、夜は休むということ。
厳しさもあっていいけど、やさしさもあるということ。

サイクルです。

健康法こそ、これが大切。
ぼくは「サイクルの法則」と呼んでいます。

だから、筋トレをもしやりたいなら、
逆の作用であるストレッチがすごく重要で、
同じぐらいの時間、やったほうがいいんです。

筋トレで体調がよくなる人は、かならず
ストレッチのような「ゆるめる」刺激をセットにしています。


ただ、筋トレの後にストレッチ、
となると、「縮めまくった後に」「伸ばしまくった」
ということ。

そう、つまり、大きくはあるけど、
「サイクル」の数は1つなんです。
それでは、前に進める距離って、限界があるんです。
「1回転」しかしてないから。

だったら、
1つの動作の中に「サイクル」があったらいい。
行く・戻るが常にセットになっていたらいい。
緊張と弛緩が、両方入った動きがいい。
そしたら、同じ時間内でも「10回転」も「20回転」もできる。

……となると、
「揺らし」や「ポンプ」なんです。
だから「ゆさぶレッチ」や「首ポンピング」なんです。

あれは、小さくて安全なサイクルをたくさん回す健康法です。
行く・戻るがある。
往復がある。
偏りでなく、バランスがどんどんよくなる仕組みなんです。
だからこそ血流が「巡る」んです。

サイクルを和訳したら「巡り」ですもんね。
今書いてて気づきました(笑)


そして色んなところで繰り返し書いていますが、
「ポジティブ・シンキング」を追い求め過ぎることの
弊害も、ここにあるんです。

それって、一方通行でしょう?

ネガティブな時間があったって、いいんです。
サイクルなんだから。

落ち込んだり愚痴を言ったり、出すもん出したらいい。
そのあとで、学んだり話を聞いたり、入れるもん入れたらいい。

そうやって命を「まわしていく」んです。
サイクルだから、回るんです。
一方通行だったら、止まるんです。回らないから。


健全かどうかは、
「サイクル」があるかどうかで、見分けられます。
健康法だろうと、考え方だろうと、人であろうと。

一方通行、一方的、片聞き。

それはどうしても、ニセモノになる。
または効果が強いものであればあるほど、偏りをつくる。
偏りが続けば、事故になる。


■ サイクルを回そう。人生の巡りをよくしよう。


今、「どっちかばっかり」になっちゃってるもの、
ありませんか?

もしあるなら「逆」をやってみましょう。

▼ 出かけ過ぎているなら、家にいる時間をつくる。
▼ 家に居すぎなら、出かけてみる。
▼ 一人でいる時間が長すぎるなら、人に会ってみる。

▼ 読んでばかりなら、何かやってみる。
▼ いつも聞いてばかりなら、自分も話してみる。
▼ いつも話してばかりなら、積極的に聞いてみる。

▼ 情報を得てばかりなら、情報を遮断して自分で考えてみる。
▼ 何かが嫌いで忙しいなら、好きなことだけやる時間をもつ。
▼ 自分のことで精一杯なときに、意外と人のことを考えてみる。


そしたら、サイクルがまわります。

何かが「進まない」ときって、
一方通行になっちゃってることが、本当に多いです。

押してダメなら、引いてみる。
考えてみたら、当たり前のことでしたね。


今までとちょっと違ったこと。
今までと真逆のこと。

そこに、あなたの状況を大きく変えてくれる
突破口が隠れているかも知れません。

もちろん、ぼくがお伝えしているセルフケアはすべて、
「サイクル」が組み込まれています。
それは効きやすさや安全性の秘密でもあります。

参考:「楽ゆる式セルフケア リスト」@Youtube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLSDkOdDxLWIxlt3req4PZWcVeEv4VWZML


ぜひ、安心してお試し下さい。

……というわけで、今回は
「健全なものにはサイクルがあるし、
 サイクルを回していれば、健全になる」
というテーマで、お送りしました。

ではでは、くれぐれもお大事に!
面白いブログを読んだら、誰かにったえるといいですよ。
ほんとに(笑)