「もう小さくなることは絶対にない」と
お医者さんに言われていた心臓肥大が、
小さくなってました。正常に近いぐらいに。
60代の女性のお話です。
何かやっているとしたら、うちの整体だけだから、
多分、先生のおかげだと思います、と。
その気持ちは、何よりありがたい。
うれしい。
でもぼくは、それ以上に、
「絶対のライン」を超えたあなたの体が、
ほんとうにうれしかった。
お医者さんを始めとした、医療関係者に、
くりかえしくりかえし、思うんです。
「絶対にない」とか「無理」だなんて、
言わねえでくれろ。
ぼくは、ぼく自身に投げられたソレも、
ぼくの知る大事なひとたちに投げられたソレも、
飽きるほど見聞きしてきました。
ときには、ぼくがぼく自身に投げることも、
あった。
でも、ウソだよね?
そう……大抵、ウソだった。
「絶対にない」と言いたくなるような、
心のわだかまりがあっただけ。
言った本人のほうにね。
だって、そう言ったとき、
その人ったら、
口が「へ」の字に、なってたでしょう?
まゆ毛とか目が、きつめになってなかった?
いつもと少し、声が違ってなかった?
「下手に希望をもたせないほうがいいんだ」
なんて論法もわからなくはないけれど、
そうムキになって言う「絶対」では、
やさしさのほうが負けてるよね、実際。
「絶対」は、割とすぐにほどける。
まだ半分以上も未知で満ちてるこの体の神秘に、
「絶対」なんて人の知恵の鎖が、
届くわけがない。
「絶対」なんていう人の言葉を信じなくていい。
まして、昔の自分が考えた「絶対」、
受け止めた「絶対」なんか、
風のように爽やかにスルーしていい。
どうせ採用するなら、
もっと素敵なファンタジーを、採用していたい。
半分、自分にバレていてもいいんです。
それでもファンタジーってちょくちょく、
まことになるから。
絶対なんてないよ。
かわりと言っちゃあナンだけど、
驚くような奇跡って、ちょくちょくあるよ。