楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

楽しみを2倍にする「ひと手間」

楽しみを2倍にする「ひと手間」



ぼくは、ジェットコースターに乗れない。

嫌い……ではないんです。
ただシンプルに「息が出来なくて窒息する」からです(笑)
もしフジヤマとかに乗ったら、ご臨終するでしょう。マジで。

でもね、
あれは【楽しみの本質】を教えてくれます。
 

 

何のことか?
――「落差」です。

あいつら(ジェットコースター)って、わざと
スピードを落とすところ、あるでしょ?
登り坂で、ノロノロノロノロ……って。
で、そのあとの下り坂で、
一気に「ギュウウゥウゥゥウンッーーーーーー!!」って、加速する。
だから、楽しい。
「加速という落差」が楽しいんです。
 
運動した後の水が「うんめぇええ!」というのも、同じ。
乾きからうるおいへの、落差。
これで美味しさが倍増しとるわけです。

いっぽうで、逆に、
「ずっと速い高速道路」は楽しくないし、
「ずっと飲んでる水」は別に美味しくないよね。
落差がなくて「飽きてマヒしてしまう」から。

じゃあ、どうしたらいいか?
心理学に、答えがありました。


「落差を手づくり」したらいい。


もっと具体的にいえば、
【セルフおあずけ】です。
ワンちゃんを1回待たせる、アレね(笑)
アレを自分に、やる。

たとえば、
ぼくはマンガでも本でも「楽しいこと」をやる前に、
●3個だけ物を片付ける
●1つだけ仕事に手をつける(10~15分)
●1か所だけ掃除する
みたいなことを、やります。
「わざと」ね。

そうすると「おあずけ効果」による落差で、
楽しみってやっぱり、大きくなる。
「楽しくない」からの「楽しい!」だから、
加速がつくんですね。
「解放感」も足されるし、焦らされてもいるし。
(……すげえMっぽいこと書いてるな)

半日だけ授業があったころの土曜日、
「はんどん」に似てるかな。
「よっしゃー! 終わったぞー! 自由だああぁああ!」
って感じ。


これが【セルフおあずけ】です。
やるべきことは進むし、身の回りがきれいになって気分もいい。
子どもみたいに単純だけど、その分、
誰にでもできるでしょう?

どうして、この話が、今、大切か?

「派手に楽しいこと」が、なかなかできないからです。
イベントに参加するとか、旅行に行くとかね。
つまり「大きなプラス」を用意するという「落差づくり」が、
すごくしにくいんです。
【最大速度】が、ほとんど上げられないから。

だから、
落差……つまり変化がない日常が、色褪せて見えて、楽しくない。
気分がクサクサするんだよね。
今の「なんか楽しくない感じ」って、これに当てはまりませんか?
楽しかったはずのことでさえ、いまいち……っていうね。

そういうときは逆に、
「少しのマイナス」の用意するといい。
ちょっと我慢するということね。
つまり、【最低速度】のほうを下げてみるということ。
そしたら、ちょっとした楽しみでも、大きな加速になります。
これが、家にいても簡単にできる「落差づくり」です。


だからでしょうね。
「我慢をしてこなかった人」って、
人生の中に落差をつくってきてないから、
楽しみ下手になっちゃう。
不満ばかりになる。
(そういう人、増えて来たね)

でもそれは……もったいないよね。
生きにくい。
これからは益々、
「楽しみ上手」になれたほうがいい。
楽しみ上手が生き残り、楽しみ、
勝ち残る時代です。
(↑こんな言い方、好きじゃないけれど)


だから、落差を手づくりしよう。
【セルフおあずけ】、試してみてね。

少しの我慢を覚えるのも、
楽しみが増えるのも、とても体にいいんだから。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
漬けものとかも「おあずけ文化」の1つでしょうね。
(日本って「おあずけ」が超得意な国ですよね)