楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「頭のよさ」にも2種類ある。……ってことは?

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「頭がいい」って、
2種類あるの、知ってました?

 


勉強はできないけど、頭がよくまわる人。
勉強はできるけど、人や場を読めない人。

たぶん、あなたの身近にも、
……両方のタイプがいると思うんです。

前者(地頭が良い系)は、
「ストリート・スマート」。

後者(お勉強が得意系)は、
「アカデミック・スマート」と、
それぞれ呼ばれるそうです。

まずこの呼び分けが、面白いよね。
それぞれ、別の価値がある、ということです。


ただ……

ここ20年ほどで、
重大な変化がありましたよね。

なんのことか?

「知識の価値」が休息に落ちている、という変化です。

たとえば、
何かわからないことがあったときに……

「そうじゃあ!それなら物知りの五助どんに
 聞いてみるんじゃあ! 
 お礼のカボチャも忘れるでないぞ!
 今朝とれた、最高の出来じゃからのう!!」

という時代じゃあ、
もう、ないんだよね。


「検索すればいい」だけ。

つまり、
「物知りの五助どん」の人気も、
そこに集まってくるカボチャも、
激減しているわけです。

だって、
「アカデミック・スマートさ」で、
Googleに勝てる人間なって、いないもんね(笑)


あきらかに、
「アカデミック・スマート」よりも、
「ストリート・スマート」の価値が、上がっている。


あと、
もう一つだけ大事な違いをいうと、
「正解のある問い」に強いのが、アカデミック・スマート。
「正解が無い問い」に強いのが、ストリート・スマートです。

「混迷の時代」と呼ぶことさえ
「今さら」な感じがひどいこの時代に、
どっちのほうが、大事か。

もちろん、
「正解の無い問い」への強さです。


だから、
お勉強よりも大事なことを、
体や手足をつかって学ぼうね!


……という感じの文脈で、
この2つの「頭の良さ」は、区別されます。


それはそれで、もちろん大事な結論です。


ただ、ここでぼくが思うのは
やはり「健康分野」でのことです。



アカデミック・スマートと、
ストリート・スマート。


どっちのほうが、健康になるために
役立つでしょうか?


……まぁ、答えは、わかるよね?(笑)
ストリート・スマートのほうです。


しかし怖いのは、
「その差が健康分野においては、やたら激しい」
ということなんです。


ちなみにこの両者を、
ぼくなりの呼び分けでいうと、
「知恵の人」と「知識の人」。

手足や体を動かして実践で学び取ってきた人と、
頭で思考して情報を相手に勉強してき人、
という感じね。

さて、
体を使うのが得意な人と
頭を使うのが得意な人……

どっちのほうが「体を治す」のが上手いか?


……という聞き方をしたら、
より、答えはクッキリするよね。

もちろん「体を使うのが得意」な
ストリート・スマートのほうです。

だから、
うちに来るお客さんたちの中でも、
プロのアスリートとかバレリーナとか、
ボクサーとか日本舞踊の先生とかは、治るのが早い。

健康に関する知識はふつうでも、
「自分の体やその扱い方」を、よく知ってるんです。


逆に、
すごく健康や病気に詳しい人たちは、
治りが遅い傾向が、はっきりとあります。

セルフケアを選ぶときなんかも、
「自分の体の感覚」で選んだらいいのに、
頭で考えて選ぼうとしちゃうようです。
評判はいいのか?とか、
根拠はどうなんだ? どういう原理なんだ?ってね。


「体の仕事」を、頭が奪ってしまっている感じ。


それでは「神経疲労」がたまるいっぽうだから、
どうしても治りにくいんです。
(自律神経の状態が上がっていかない)


これ、ぼくもかなり気をつけてるんですけど、
「自分で詳しいと思っている分野」であればあるほど、
「そう」なりがちなんですよね。


……だから、

体のことは、体に聴く。

思考を重ねるより感覚をつかむ。

概念じゃなくて自分を理解する。


そんなふうに、
自分の体に対して、
「ストリート・スマート」でいられたらいいな、と。


最後に、具体的な使いどころをいうなら、
「成果が思うように出ないとき」でしょうね。
(健康法でも、キャリアでも、仕事でも)

自分がその問題について取った選択肢は、
「知識で選択した」ものだったか、
「自分の感覚で掴んだ」ものだったか。

そう考え直すと出てくるヒントは、
重要なものになるはず。

知識に偏っていればいるほど、
「自分らしくない進路」をとっちゃうはず。


……あ、もちろん、
いちばん理想的なのは、
「感覚で選んだものを知識でチェックした選択肢」
(ストリートとアカデミックの良いところどり)
だとは思うんですけどね。


体の問題を頭で解決しようとするのって、たぶん、
「子どもの問題に親が出てくる」みたいな感じなんです。

そりゃーこじれやすいわな、っていうね(笑)


体のことは、体に聴こう。

自然に戻りたいなら、自然にやろう。自然になろう。


ではでは、今日もお大事に。
オリンピックでメダルを取るような選手たちは
みんな「ハイブリッド・スマート」って感じだなぁ。