楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「呼吸力を上げれば不安は消える」は、やはりマジだった(新しい論文より)


「呼吸が深まれば、不安は消える」

これは、ぼくがずっと
主張してきたんですけど……

嬉しいことに、その裏付けとなる新しい論文が
『ネイチャー』に!!
https://www.nature.com/articles/s41586-023-05748-8

要約すると「心拍数が上がると不安が強まる」と。

で、たとえば……

 

呼吸を
「ハッハッハッ!」って早くすると、
誰でも心拍数は上がりますよね。

つまり、
▼呼吸が浅い → ▼心拍数増える(ドキドキ) →▼不安になる
というメカニズム。

ただ、これを裏返すと、
△呼吸深まる → △心拍数下がる → △不安が落ち着く
となります。

だから……なんです。

この梅雨の時期、
湿気が強くて息がしにくい空気の中では、
「なんとなく不安になる」という人が、多い。


「じゃあ、深呼吸をすればいいのね?」

って思いがちなんだけど、実際には、これが難しい。

もし「深呼吸を気持ちよくリラックスしてやれる」なら
まだOKなんだけど、そういう人って、
実はかなり少ないんです。

なぜってそもそもの『呼吸力』が、落ちてるから。

これにはすごくカンタンなチェック法があって、
●40秒間、平気で息を吐き続けられるか
というものです。

これ、ちょっとやってみませんか?

どんな準備をしても構いません。
たくさん吸い込んでいいし、細~~~く吐いてもOKです。
それでも呼吸力が落ちている人は、
かなり辛いはず。


要は、この40秒の息吐きチェックが
「ちょっと辛い」とか
「けっこう辛い」とか
「40秒できなかった……」とかって人は、
たとえ深呼吸をしても、
あんまり気持ち良くないはずなんです。

なぜって、呼吸そのものが「やりやすくない」から。

そして、そういう浅い呼吸では、
常に心拍数が上がりがちになるから、
〝呼吸力のせいで不安になってる〟可能性が高いのね。

(ちなみにもう一つ、
 「呼吸が浅いとプチ酸欠になるから
 気力がわかなくて気弱になり不安が生まれる」
 ……という説も、ぼくにはあります)


じゃあ、どうしたらいいか?


そもそもの『呼吸力』を上げたらいい。

そしたら
「酸素をためておける風船(=肺)が大っきくなる」みたいな
話だから、効果がずっと続くんです。
で、心拍も不安も落ち着く、と。
(ちなみに、自律神経も安定します)

しかも、呼吸力が上がってくれたなら、
呼吸法をしているときだけ有効……といったような
限定がありません。

仕事をしてても
家事をしてても
Netflixを見てても
ストロベリーフラペチーノを飲んでても
たまねぎを選んでるときも
ごぼうを皮付きかむきごぼうで買うか迷ってるときも
好きな人と一緒にいるときも
苦手な人と一緒にいるときも
ぐっすり寝ているときでも
逆にあまり眠れない夜でも
ネコがなかなか爪を切らせてくれないときでも……

『不安が抜けていく呼吸』が、行われるわけです。
それも「自動的に」ね。


それってめちゃくちゃ「心強い」ことじゃない?


……そんな理由で、
「みぞおちもみ」という本を出したんです。

なぜ「みぞおち」かというと、
呼吸の7割を決めてしまう「横隔膜」を
ゆるめるツボが、ここにあるからです。

ちょうど、
「がっつりお試しできる動画」があるから、
紹介しておきますね。

今の時期、
「あたいのみぞおち、こんなに固いの!?」
ってなる人、けっこういると思います。

さっき紹介したチェック法で
息を40秒吐き続けるのがきつかった人でも、
1週間続けると、かなりの違いを味わえるはず。

メンタルにも梅雨の健康にも
すごく大きくプラスなので、ぜひ試してみてね。

【不安】や【無気力】が改善するツボ刺激(メンタル不調の回復法)https://www.youtube.com/watch?v=1wh-52BBdzc


ではでは、今日もお大事に。
「邪気」を抜く本スジも、呼吸だからね。
(ため息は、その一番わかりやすい例です)