楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「いきなり体調が良くなる」ときの3大パターン【保存版】


「長年の不調が、いきなり良くなりました!」
というお便りを頂く。

すごくすごく嬉しい。
しかし、めっちゃくちゃ、気になる。

いったい、何が決定的な理由だったんでしょう?

ぼくは、
生まれて初めて朝顔が咲いたのを見た夏の日の
ような気持ちで、根掘り葉掘り、聞く。

それを繰り返すうちに、3つ。
大体のパターンがつかめてきた。


そのパターンというのは……

 


■1.準備が整った
■2.「新種の」刺激が加わった
■3.「自力」と「他力」のバランスが変わった

という3つ。

でね、
きっとこれを知っておくことは、
健康をあきらめないための
助けになると思うんです。

『ゴールの目安』があるだけでも、
「何を目指せばいいかわからなくて、走れなくなる」
という悲劇が、減らせるからね。


それぞれ、要点を説明します。


■1.準備が整った
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これは、
言葉をかえると「時期が来た」ということ。

不思議なもんで「タイミング」って、あります。

あ……もちろんね、
体に悪いことばかりしてたら、
「準備が整う」ことも、
「時期やタイミングが来る」ことも、ありません。

それは何でも同じだね。

ただ、
プラスの蓄積をコツコツ、小さくでも続けていると、
「フイッ」と急に良くなるときが、来る。

しかし、
すごく不思議なのは、
「来るときは、すごく急」だということ。

これを知っておいて欲しい。

「じわじわだけど、良くなってる」なんて
自分でわかっているなら、まだ続けやすいんだけどね。
そんなふうな実感があんまり無いときのほうが
多かったりするんです。

だから途中で続かなくなることが多いんだけど、
それは「自分でわかる変化だけに注目しちゃうから」
なんです。

本当に大事な変化は「水面下」で起きる。

これはもう、法則です。

だってほら……それこそ、
小学校のころの「朝顔の観察」を思い出してみて。

「うわーーーー芽が出た!」

っていう感動の、
本当の直前まで……

「ただの土にしか見えなかった」

でしょう?

土の中の種から、
実は根が生えてきて、
その根がしっかり広がっていくところは、
ぼくらには「見えない」んだよね。

でも、それこそが、大事なんです。

この「水面下の蓄積」がしっかりしてないのに
もし芽が生えたとしても、
その芽は、すぐ折れてしまう。

その証拠に、
一発屋だの宝くじだのといった
「急にふって湧いたラッキー」
って、長く続かないでしょう?


せやから、忘れんといてや。

目に見えてたまっていくものより、
見えないところでたまっていくもののほうが、
ずっと大きいんや。

「1匹見つけたら、10匹はおると思え!」
なんていう言い方があるけど、
あれは、良いことにも、当てはまるんやで。

1ついいことがあったら、
「10個は知らんとことで起きてるはず……ぐふふ」
って思ってな。

「芽がまで出てない時期の水やり」

に、慣れよう。

土がちゃんと湿っていること、
ほんのささいなことの価値を、たしかめていこう。

※楽ゆる式の動画でよく、
「セルフケア前後の変化のチェック方法」を
お伝えするのは、そのためです。



■2.「新種」の刺激が加わった
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次の「体調が大きく変わるパターン」は、
これです。

文字通りでわかりやすいとは思うんですが、
1つ、大きな注意点があります。

それは「新しい」刺激ではなく、
「新種の」刺激だということ。

種類ごと、
カテゴリごと、
今までと違っているほうがいいんです。

たとえば、
肩こりを治したいとして、
いくら「肩こりのストレッチやマッサージ」を
たくさん見つけても、
「肩の筋肉への刺激」であることが同じなら、
結果もあんまり変わりません。

もし大きく変わりうる「新種の刺激」を
考えるなら……

●肩でも、まだ刺激したことがない筋肉への
 ストレッチやマッサージ
●肩に影響する、首や腕のストレッチやマッサージ
●肩の関節の動きをよくするような体操
●肩こりの原因となる内臓のケア
 (主に胃、大腸、小腸 など)
●肩も含む神経を整えるケア
●肩周りの血流をよくする体操
●肩こりに関係が深い「心理的ストレス」へのケア
 (過剰なプレッシャー、自己限定、あれこれ手の出しすぎ など)

みたいなことです。

つまり、
「今までと似てるけどちょっとだけ新しい」
とかではなく、
「場所」や「カテゴリ」や「発想」が新しい、
ということね。

この区別は、大切にしましょう。


■3.「自力」と「他力」のバランスが変わった
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最後が、これです。

ここまでの1と2については、
「なんとなく理解しててもうっかりやっちゃう」
という質のものでしたが……

3は違います。

ほとんどの人が、意識していないはず。


「自力」と「他力」のバランス。


わかりやすくいうなら、

●セルフケアだけ(自力)
●人にしてもらうケアだけ(他力)

という偏りがあると治りにくい、
という法則があるんです。

それが、
「自力」と「他力」のバランス、
とぼくが書いた意味です。

10年以上整体をやってきて、
いっぽうで、スクールをやってきて、
さらに、セルフケア指導をやってきて……

これに氣が付きました。

人に上手に頼れないと、限界がくる。
人に頼るのが上手過ぎても、限界がくる。

どうも「やってもらう施術」で治る部分と、
「自分でやるセルフ整体」で治る部分とは、
それぞれちょっと違うところがある。

もちろん、
重なってるところもあるんだけど、
「どうしても重ならないところ」がある。

だから、
施術を受けるだけだった人が
「セルフケア」を自力でやり始めたとたん、
急に良くなることがある。

逆に、
セルフケアをやるばっかりだった人が
「施術」を(他力で)受け始めたとたん、
急に良くなることがある。

そしてさらに、
「自力:他力」が「7:3」だった人が
「6:4」に変えてみたり……

「自力:他力」が「3:7」だった人が
「4:6」に変えてみたり……

そういう「割合」を変えることも、
しばしば、ビックリするようなインパクトを持ちます。

たぶんそれは、
ケア内容の問題を超えていて、
「症状との関わり方」が変わる、
ということが大きいんだと思います。

だから、考えてみて欲しいことを
質問形式でまとめると……

●あなたの「自力」と「他力」のバランスは、
 今、どうなってる?
●そのバランスって、本当に理想的?
●過去、あなたの体調が上向きになったときって、
 どんなバランスのときだった?
●今もその「良かったときのバランス」にするなら、
 何を変えてみたら良さそう?

という感じね。

きっとこの世には、
(健康分野に限らず)
「他力がどうしても必要なパート」と
「自力がどうしても必要なパート」とが、
それぞれ用意されてるんでしょう。

どっちもあるところが、面白いよね。


というわけで、
なかなか思うように回復しない、
向上しない、
進まない……ということがあるとき、
今回のお話を思い出してみてね。

3つのうち、
どれかに当てはまることが多いはず。
そしたら、大事なヒントになるからね。

ではでは、今日もお大事に。
一人っきりでもなく、頼りっきりでもなく。