楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ぼくらは何を「よすが」に生きるか



「変な話なんですけど……
永井先生の整体院の予約の日が近づくと、
体調が少しずつマシになってくるんです」

実はこんなことを、ちょくちょく言われます。
「一番体調が悪いときにみてもらいたいのに」と(笑)

もちろん、全員ではありません。
ぼくとの信頼関係が深く、
何度も「回復体験」をしてきた人に起きる現象です。

仮に、この安心感で自律神経が安定するという現象を、
『予期安心』と呼びましょう。
 


元になったのは「予期不安」という言葉です。
パニック障害関連でよく出てくる心理学のキーワードで、
「あの苦しい状態になるかも」という不安のせいで、
発作的に症状が出ること(実際の環境はまだ大丈夫なのに)。

実は、
「腰が痛くなりそう」という不安から
歩き方がぎこちなく固くなり、本当に腰痛が出る、
というパターンもあります。

ちょうど真逆の現象ですね。

実は、ぼくがやりたい仕事は、
「予期不安」を減らして「予期安心」を増やすこと。

それに尽きるんです。

「どんな症状が今後出て来ても、
楽ゆるには多分、改善策があるだろう」

ともし思ってもらえたら、
その時点でもう、
めっちゃくちゃ体にいいわけです。

そのために、診断をして施術をして説明をする。
そのために、音声を撮り、動画を撮り、文章を書く。

「お守り効果」と言ってもいいね。
きっと、うちの会員制の「健康ラボの中」には、
コンテンツの質とは別に、
実はこのお守り効果(予期安心)を買ってるという人も、
少なくないんじゃないかな。

 
そう考えると、
この「予期不安」によるダメージが本当に深刻で、
逆に「予期安心」による改善効果が超大きいテーマが……


睡眠


なんですよね。

「今日も眠れないかも」
という不安や恐怖で、本当に眠れなくなることがある。
でも、
「今日は切り札があるから多分大丈夫」
という安心感で、眠れることもよくある。

 
そんなの気のせいでしょ? とか、
ただの思い込みでしょ? とか言われそうだけど、
「気」や「思い(=念)」の影響で
自律神経が変わることについては、純然たる真実です。

ちょうどほら、ミスチルも言ってたでしょう?

『「愛してる」と君が言う
 ロ先だけだとしても
 たまらなく嬉しくなるから
 それもまた僕にとって真実』

ってね……
(『Any』より)


ぼくは「予期安心」を配りたい。
読者さんには「お守り効果」を得て欲しい。

この表現が新しくできたことで、
ぼくのやるべきことが、より鮮明になりました。


正直、
「自分が発信すべきことなど、もう無いんじゃないか」
って苦しむことは、ぼくにもあるんです。
自信なんて、いつも崖っぷちギリギリです。

でも、
「患者さんや読者さんには、
 まだ解消できてない予期不安があるはず」
という確信なら持てるし、

「まだ配るべき予期安心があるはず」
という信念なら、まったく揺るがない。

なぜなら、
ぼくの能力とか器量に、関係ないからね(笑)

ぼくにできることというよりは、
「成されるべき仕事」がたしかにあって、
そこに「ぼくにもできる部分」が一部でも、存在する。

その実感さえあれば、
自信がない世界でも、歩いていける。


……そんな「予期安心」を頼りに、
あたいも日々、生きています(笑)


もしかしたら健康上、最強の趣味は
「安心材料探し」かも知れないね。


ではでは、今日もお大事に。
「何をよすがに生きたらいいか」という
あの「よすが」の正体って、これなんじゃないかなあ。