楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「充足」の副作用、「不足」の効用


安心感は必要だ。
でも強すぎると、油断になる。

自信が欲しいと思う。
でも有りすぎると、裸の王様。

悩みがなければ楽なのに、と思う。
でも悩みのない人に、共感はできない。
深みや魅力を感じにくい。

 


不安は、心を重くする。
でもそれは、正常な危機感の証でもある。
不安や危機感がない人は、転落しやすい。

うまくいかないことは、ストレス。
でも「すべてうまくいく」のも退屈で、ストレス。
(今さら足し算ドリルをやらされると苦痛なように)

幸せになりたいと願う。
でも幸福度ランキング1位の国フィンランドは、
自殺率もかなり高い。(気候の影響もあるけど)


足りなくて、もっと欲しい。
でも「余る」と、バランスが壊れる。

ぼくらが強く求めるものって、
なぜだか、みんな「そう」なっている。
そういえば、お金も時間も、同じ。

足りなさ過ぎると、きつい。
でも余ってしまうと、有り難みがない。
ゆがむ。

「ちょうどいい」のが理想だけど、
現実に「ちょうどいいとき」って、
ほとんどない(笑)


多すぎてダメ、
少なく過ぎてダメ、
ちょうどいいは、望めない。

……となると、
「少し足りない」ぐらいが、
一番妥当なのかも。

安心感も、自信も、
悩みも、不安も、幸福感も、
「少し不満あり」で、いいのかも知れない。


そういえば、
腹が減ってないと、ご飯は美味しくない。


ついぼくらは
「理想と現実の引き算」の分、
自分を不幸だと考えてしまうけど……

「本当の理想」って実は、
「今思ってる理想」より低くて、
意外と「リアルな現実」に近いのかも知れない。
不幸を実際より拡大して見てるかも知れない。


ぼくらは多分、
自由な地平に自分のセンスで高い「塔」を建てるより、
形も深さも明確な「穴」を確実に埋めるほうが、
充実するんだろうね。


「足るを知る」のとは、少し違う。
「過ぎたるの苦を知る」。
「不足の楽を知る」ということ。


今手元にある1つだけの選択肢じゃなくて、
他に取りうる選択肢をちゃんと並べてみたら
「今ってけっこうマシなほうかも」
とわかることって、たしかにある。


「すごくいい状態」にずっといる人なんて
ほとんど居ないんだから、
ある意味、安心していよう(笑)


ではでは、今日もお大事に。
「取り得る選択肢が現実より多そうに誤解させる」
のが、SNSの一番の怖さじゃないかなー。