「昔はもっとやわらかかったのに、
どんどん硬くなっていくのって、老化そのものを
見ているようで、すごい嫌だったんです」
(40代 女性モニター。その後、ご満悦に)
■ 1位は、圧倒的に「股関節」と「開脚」でした
ちょっと前に募集させてもらった、
「やわらかくなりたい人」へのアンケート結果が出ました。
98人が答えてくれました。
ありがとうございます!
ということで、
早速ですが、ランキングで発表します。
▼1)やわらかくなりたい場所ランキング
1位:股関節 36票 (36.7%)
2位:首 16票 (16.3%)
3位:背中 14票 (14.3%)
4位:肩(肩甲骨) 13票 (13.3%)
5位:腰 8票 (8.2%)
6位:お尻 3票 (3.1%)
……その他
続いて、
▼2)できるようになりたいポーズのランキング
1位:開脚 41票 (41.8%)
2位:前屈 17票 (17.3%)
3位:背中で両手をつなぐやつ 11票 (11.2%)
4位:背中をグイーンと反らせる 8票 (8.2%)
5位:前後開脚 7票 (7.1%)
6位:Y字バランス 5票 (5.1%)
7位:ハトのポーズ(ヨガのやつ) 6票 (6.1%)
……その他
という感じ。
面白いですね。
開脚が1位なのは予想していましたが、
「股関節」を氣にしている人がここまで圧倒的に多いとは。
でも、たしかにすごく大切。
今回の記事を書こうと思った理由もここで……
いつまでも若い人、
元氣で健康なまま長生きする人って、
股関節がやわらかい傾向があるんです。
知っておくとすごく役に立つことなので、
今回は「若さ」の本質と、その保ち方について、
考えてみましょう。
※おかげさまで、アンケートで上位のものは、
しっかり新刊に組み込むことができました!
(ポーズも、部位も。お楽しみに!)
■ いつまでも「若々しい」のは、みずみずしい人
なぜ、痩せにくくなっちゃうのか?
疲れやすくなるのは?
コリや痛みが消えなくなっていくのは、なんで?
肌はどうして、くすんでいくのか?
体型(姿勢)が崩れていくのは?
――みたいなことって、みんな悩むことですよね。
特に30代を過ぎると、こういう「衰え」が始まります。
これらの理由って実は、
すごいシンプルなんです。
……乾いていくからです。
それで、細胞が「栄養不足」になるから。
老いは「乾き」。
巡りが足りない。
それは、栄養が届かないということ。
ゴミを回収できないということ。
脂肪を燃焼する材料が足りないということ。
だから、
▼肌は栄養不足で衰える。
▼代謝が落ちるから、太りやすく、痩せにくい。
▼筋肉が固まるから、体型がゆがむ。
▼筋力が落ちるし、ゴミが出にくいから、疲れやすい。
▼当然、コリや痛みも消えていかない……
そうなってしまうんです。
「普通に年をとっていく」と。
じゃあ、年をとったら、
どうしようもなくなるんでしょうか?
いえいえ、
「いつまでも若々しい人」も、ちゃんといます。
30代、40代、50代と「若々しさ」の差は
どんどん開いていきます。
若々しい人は、すごく若々しいし、
老けるのが早い人は、すごく老けちゃう。
何が違うかというと、
「みずみずしさ」なんです。
水分が豊富で、うるおっている。
細胞が「栄養に満たされている」。
それこそ、赤ちゃんです。
若さの代表。
水分たっぷりな感じでやわらかくて、
みずみずしい感じがするでしょう?
若さの本質は、そこです。
老いは「乾き」
若さは「うるおい」
そして、
乾きは「硬さ」
うるおいは「やわらさか」
つまり、
「やわらかい」って、若さなんです。
■ 肌のハリ・ツヤ、引き締まり、姿勢、骨格さえも筋肉次第
やわらかいと、うるおう。
それがなぜかというと、
「筋肉がポンプ作用」をしてくれるからです。
逆にいうと、硬くなった筋肉は、
ポンプをしてくれないんです。
だから、巡りが悪くなって、乾いていく。
実際、感じている人も多いと思います。
おなか、腰まわり、お尻、もも、脚……
太りやすいのって、
硬くなった場所なんです。
肌のハリ・ツヤは、巡りで決まる。
引き締まりは、筋肉の締まり。
姿勢は、姿勢筋でつくられる(半自動)。
骨格も、筋肉のバランスで決まる。
たるむのも、筋力低下。
シワは、筋肉ポンプが弱って乾燥した皮膚に起きる。
シミは、 〃 巡りが悪い 〃 。
……筋肉なんです。
筋肉で若さは決まる。
といっても筋肉の量ではありません。
筋肉の「やわらかさ」。
つまり「うるおい」です。
筋肉がたくさんあっても硬ければ、
ほとんど仕事をしてくれません。
わかりやすい例として、
スポーツ選手が引退後、すごい速度で
「若さ」を失っていくケースがありますね。
引退したとはいえ、筋肉の量は、
一般の人よりもずっと多いです。
でも、動かさなくなるから急激に「硬くなる」んです。
だから「老い」に襲われる。
これはもちろん、美容に限った話ではなく、
健康面の若さでも同じです。
疲れにくい。
いつまでも自分の脚でちゃんと歩ける。
痛みやコリが少ない。
どれも「うるおった筋肉」だけが、
叶えてくれることなんです。
■ 「そこ」がやわらかいと、何がいいの?
やわらかいと、若さを保てる。
美容面でも、健康面でも。
要はそういうことなんですが、
もうちょっと具体的にいきましょうか。
ちょうどランキングがあるので、
「そこ」がやわらかいと、何がいいのか。
どう若さにつながるのか。
面白いつながりがあるので、ぜひ知っておきましょう。
6位:お尻 3票 (3.1%)
お尻がやわらかいと、どんなメリットがあるでしょうか?
▼クッションになるので、座っていても疲れにくい
▼お尻のたるみの予防・改善になる
▼全身の血流がよくなる(お尻の中殿筋が、血流のリーダー)
▼骨盤がうしろに倒れにくい → 腰痛が出にくい
▼脚をうしろにケリ上げやすいから、歩幅が確保できる(うしろ側に)
(お年寄りは、歩幅が小さくなります)
5位:腰 8票 (8.2%)
腰がやわらかいと、どんないいことが?
▼腰痛が出ない
▼脚があがりやすいから、歩幅が大きくなる(前側に)
▼おなかの血流がよくなる(腰とおなかは表裏一体)
▼骨盤が安定するから、姿勢がよくなる
▼足腰が「決まる」ので、腰が据わるし、
フットワーク(行動力)がよくなる
4位:肩(肩甲骨) 13票 (13.3%)
肩がやわらかいと……
▼肩こりが出ない
▼やせやすい(肩にはダイエット細胞がある)
▼冷えにくい(肩には体温をつくる細胞がある)
▼腕の動きがよくて、「遠くまで手が伸ばせる」
▼心理的にも、新しいことに「着手」しやすい
(年をとると、これが弱る)
3位:背中 14票 (14.3%)
背中がやわらかいと……
▼背中がだるくならない
▼背筋が自然にきれいになる、猫背がへる
▼睡眠が深くなる
(背中は「ゼロ枚目の敷き布団」です)
▼脳からの命令がスムースなので、全身の動きがよい
2位:首 16票 (16.3%)
首がやわらかいと……
▼脳の血流がよくなる
▼全身の全機能が衰えにくくなる
▼頭の回転があがり、ボケにくい
▼首がよくまわる
▼視野が確保できる、まわりがよくみえる
▼五感がおとろえにくい
(味、匂い、目、耳、皮膚感覚)
1位:股関節 36票 (36.7%)
股関節がやわらかいと……
▼骨盤やおなかの血流がよくなる
▼とくに子宮への良い影響が大(子宮のあだ名は「血の海」)
▼ホルモン系が安定する
▼つまり、内側からの美に多大な影響を及ぼす
▼体幹が強くなる(股関節 → 大腰筋 → 体幹とつながる)
▼呼吸まで深くなる(大腰筋 → 呼吸筋とつながる)
▼姿勢がよくなる(大腰筋 → 体幹の姿勢筋とつながる)
▼脚の動きがよくなり、歩く力が強くなる
▼膝が痛みにくい(膝は股関節の子分です)
▼つまり、ずっと自分の脚で元氣に歩ける
……といった感じです。
それぞれのやわらかさが、
若さに確実につながっているのが、
よくわかると思います。
ちなみに股関節、
ランキングの結果でも1位なんですけど、
実際、すごく大事です。
強い理由があります。
よく、何かはっきりとした悪者がいたときに、
「○○が脚を引っ張る」という言い方をしますが、
股関節って、一番、「そう」なりやすいんです。
これが硬いと、
上半身全体を下に引っ張ってしまうのです。
それがひどくなったのが、
「お年寄りの腰が曲がった形」です。
見ようによっては、下に引っ張られて曲がっているようにも
見える形でしょう。
股関節がやわらかくなるということは、
「その逆」が起きるということですね。
パッと見で最初に伝わる印象って、
「シルエット」だから、
姿勢なんですよね。
姿勢の若さを「最初に」左右してしまう代表が、
股関節なんです。
■ 体を若く保つ最適な方法は?
大事な場所が、やわかければいい。
そしたら、うるおって、引き締まって、強くなる。
だから、若さが保てる。
そんなお話をガッツリしてきました。
だから、やわらかくしたらいい!
……と思いたいところなんですが、
最後に注意点があります。
「やわらかいとは言っても、だらしないのはダメ」なんです。
「伸びきった筋肉」は縮めないので、
血流をポンプしないんです。
だから、
「無理やりやわらかくなった筋肉」では、
若さを保ってくれません。
きっと、身近にもいるんじゃないでしょうか?
体がやわらかくて、すごく若々しい人。
体はやわらかいのに、そうでもない人。
……そう、分かれてしまうんです。
うちの患者さんでもそうです。
だから、
「もちろんやわらかくなって、若さを保ちたい!」
けれど、
「無理やり伸ばすばかり」じゃあ、逆効果なんです。
じゃあ、最適な方法は?
「伸び」と「縮み」が両方含まれた
ストレッチをすることです。
そうすれば、
筋肉は「伸びる力」と「縮む力」がどちらも強くなる。
つまり「ポンプ力」が上がる。
それが「筋肉が若返る」ということ。
それを叶えるのが、ぼくがつくってきた、
ゆるストレッチなんです。
「振りかぶり」という「縮める動作」を入れることで、
「伸び縮み」の2つの刺激がバランスよく含まれました。
「筋肉がダランと伸びる」のではなく、
「元のポンプ力を取りもどしてうるおう(=若返る)」から、
圧倒的にやわらかくなるんです。
イメージしてみましょう。
乾いたままのゴムを、無理やり伸ばすのって、危ないでしょう?
そもそも伸びにくいし、下手すると、切れちゃいますよね。
硬い筋肉を「頑張って伸ばす」って、そういうことなんです。
だからケガをする。
そうじゃなくて、まず「うるおい」があれば、違ってきますよね。
水分を取りもどしたゴムは、無理なんかしなくても
スーッと伸びます。大きな力をかける必要なんて、全然ないんです。
……ということで、
「先生、やわらかかったら、具体的に、どうなるの?」
という素朴なご質問に、お答えしてきました。
(リクエストありがとうございました)
要は、
「全身が、細胞レベルから若うなるで!」
「ただし、芯の無いやわらかさじゃなくて、
力も出せるしなやかさを身につけるんやで!」
ですね。
ポイントを理解してもらったところで、
近日、魔法のやわらか体験をしてもらおうと思います。
おいしい無料動画も出していきますが、
リアルな体験をすると、
効果はググッ大きくなるでしょう。
8月23日(水)、都合があえば、ぜひ遊びにきて下さい。
まだ募集枠、たくさんありますので、
かまってやって下さい(笑)<(_ _)>
というわけで今回は、
「パーツごとが担当する若さと、その原理を知っておこう」
というテーマでお送りしました。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
そういえば植物も、枯れる前って、必ず乾いてきますね。