「首こりっていうか、耳の後ろというか、
うなじのあたりが重だる~くなるんです……」
そんなお悩み相談がありました。
この悩み解消のカギは、2つ。
目と自律神経の疲れです。
実はこの状態、放っておくと、
不眠やふらつき、めまいなどにつながる問題です。
血行がかなり落ちているので、肩こりや首への負担も大!です。
ちょっと怖いですよね。
とはいえ、スマホやパソコンを日常的に使う人なら、
全員に関連したリスクです。
だから、早めにケアしましょう。
原因もしっかり理解しておくと、
安心のためにも役立ちます。
■ うなじの首こり解消のツボと、押し方のコツ?
まずは、対処策。
「急いで楽になりたいのよ!」
という人は、すぐにこの動画をご覧ください。
首のわきにあるツボを一括でゴリゴリに解消するのですが、
1分55秒から、やり方の説明が始まります。
一瞬で首こりが楽になる「首裏プレス・シェイク」(20秒)
これですぐに楽になる人も、
半分強ぐらい、いるはずです。
もし、そうじゃないとしたら……
少し深めのケアが必要です。
ゆっくり改善していくしかないケースも、やはりあります。
いずれにしても、
原因をしっかり知っておいたほうがいいですので、
それを踏まえつつ、さらに深く効くケアを
紹介しますね。
■ うなじの首こりは、普通の首こりより深いって本当?
うなじって実は、大事です。
めまい、顔の神経マヒ、自律神経、睡眠など、
深い症状のツボが、集中しているんです。
なぜなら、脳の血行を左右してしまう負担がたまるのが、
うなじだからです。
だから、首の真後ろがこるような
ごく一般的な首こりよりも、ちょっと心配です。
それにもう一つ。
アゴに問題がある場合も、
うなじた首に負担がたまり、硬くなりがちです。
たとえば、
歯ぎしりや、噛みしめのクセについて、
周りの人や歯医者さんに言われたこと……ないですか?
あ、ただし、
「いや、言われたこと、ねえだよ」
という人も、ちょっと注意して欲しいんです。
なぜって、噛みしめは
自分ではほとんど「自覚できない」から。
怖いことに、9割の人は、自分では気が付きません。
ただ、はっきりしているのは、
うなじの首こりを感じているなら、
アゴにも強い負担がかかっている可能性が高いということ。
だから、
「噛みしめちゃってないかチェック」を
自分であえてやることをおすすめします。
自覚できれば、グッと治りやすくなりますからね。
でも、いったいどうして、
こんな「うなじ」みたいな普通じゃない場所に、
首こりがたまったりするのでしょうか?
■ うなじに疲れが溜まる原因とは?
ポイントは、
目と自律神経の疲れなんです。
だから、
スマホやパソコンの負担に日々さらされていると、
どうしても「うなじ首こり」状態になってしまう。
さっき、うなじにはこれらの症状のツボがある、
というお話をしましたね。
実は、目を動かすための筋肉って、
後頭部のまわりやにたくさんあるんです。
ものは、試しです。
目を「ガバッ!」と見開いてみてください。
できれば、目ん玉がポロリと飛び出るぐらいの勢いで(笑)
……どうです?
目を見開いて緩める……という動きをくり返すと、
耳やその後ろ、後頭部の筋肉がピクッと動くのが、
わかりませんか?
あ、ちなみに、
この感覚、わからない人も1/3ぐらいいらっしゃるので、
わからなくても大丈夫です。
要は、目とうなじが「つながっている証拠」が、
その感覚なんです。
そのため、目が疲れると、その負担が後ろに影響して、
うなじが固まるわけですね。
もう1つだけ、大事なこと。
うなじのすぐ内側には、
「首の骨の1番上のやつ」があるんです。
これがもう、首にとってだけでなく、
脳にとって、驚くほど重要でね……
脳をのっけてる「イス」みたいな骨なんです。
だから、神経の疲れがたまってくると、
頭が重くなって、首の1番目の骨が固まります。
で、
その固まりが、うなじまで届いちゃうわけですね。
目の疲れは、いわば「視神経」の疲れ。
自律神経も、そのまま神経系の疲れ。
つまり、
うなじあたりの首こりが解消できていない、ってことは、
「神経系のボスである脳の疲れが、かなり溜まってまっせ。
脳の血行も落ちて、本来の実力が出てませんよー」
というサイン。
だから、放っておいちゃあ、いかんのです。
■ ツボ押しでも解消しない首こりへの有効策
というわけで、切り札の紹介です。
すでに紹介した首こり解消法と併せて行うことで、
強い相乗効果がはたらきます。
ちなみに、ガッツリ両方やるときの順番は、
↓が先で、↑のツボ刺激を後にするといいです。
というわけで、
脳まで届く神経ケアの奥の手が、こちらです。
●頭と目の疲れが楽に!ホットタオル療法
冒頭からやり方の説明が始まります。
「このおかげで、長年の頭痛がすっかり消えました!」
なんて人がいるぐらい、脳の血行にプラスで、
たしかな効果のある健康法です。
何より、やっていて気持ちがいいので、
続けやすいもの良いところ。
重たい症状でもゆっくりと改善していくことが多いです。
★もちろん、このホットタオルを
後頭部のうなじあたりに直接当てるものも、
とても効果的です。目と自律神経、両方にプラスです。
目のケアは、目力、目のクマの対策、
まぶたの筋力アップで目が大きくパッチリ開くなど、
美容効果も高いものです。
長時間を要するようなものではありません。
パッとレンジでチンさえすれば、手軽にできます。
あわせて、肩こりの負担も軽くなるものですので、
ぜひ、日々の習慣にしてあげて下さい。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
こうやって、体の中のつながりを知れば知るほど、
「一括で治せる」力が上がっていきますからね。
■追伸:
もし、めまい、フラつき、頭痛、眠りが浅いなどの
「自律神経失調症っぽい症状」がすでに出ている場合は、
↓の記事も、あわせてお役に立つでしょう。