楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「嫌いな人」の利用価値

「嫌いな人」の利用価値


「あんな人になりたい」より、
「あんな奴にゃあ、なりたくない」のほうが、強い学びになる。
つまり、【反面教師】の影響力は、憧れを超えるんだって。
(心理学より)

 


要は、
身近にいる「嫌な人」や「ダメな人」は、
成長のための栄養源なんですね。

割とこれ、うれしい話だと思うんです。

たとえば、

1)好きな人たち
2)普通な人たち
3)嫌いな人たち

って3つにわけたとしたら……
1番多いのは、どのグループでしょうね。

ここで大事なポイントは、
嫌いな人たちが「いてもいい」ということ。
むしろ「いてくれたほうがいい」ということです。
(そりゃあ、度が過ぎたら、イヤだけど(笑))

たしかに、
魅力的な人と話していると、
「ああ、この人は、色んな人間を見てきたんだなぁ」
って感じることが多い。

「苦労が人をつくる」なんて言うけど、
その「苦労」の半分以上って、
人間関係だもんね。

ってことは、
「嫌な人」や「ダメな人」は、ぼくらにって、
肥やしみたいなもの。

臭みやエグみはあるけれど(笑)
【利用価値】がある。
言い方、きついけどね。

まずはそう思って見たら、
気が楽になるところ、あるかも知れないね。


あとはもう1つ、
この知恵を活かすポイントがあります。

嫌いな人の「どこ」が「なぜ」嫌いか。
ダメな人の「どこ」が「なぜ」ダメなのか。

――そうやって、
具体的にしておくことです。


そうじゃないと、
「反面教師」としても、
学ぶことができないですから。

「あれ」はマネしちゃいけない。
「ああ」はなっちゃいけない。
……という「あれ」や「ああ」を、
ハッキリさせないとね。


あらま!

そしたら、どうでしょう?

「嫌いな人」や「ダメな人」を、
なんとなく嫌い!とか、
なんとなくダメな感じの人!……だけでは、
片付けなくなります。

もう一歩、深く見るようになる。
つまり「人を見る目」に深みが出てくる。


ぼく個人としては、
こっちが実は、本当の学びだと思うんです。


たとえばね……


「服が汚れちゃった」ら、どうしますか?


捨てちゃう?
とにかく洗う?
新しいのを買う?



……うん、その前にね、
「どこ」が「どれぐらい」汚れたか。

それが大事だよね?

目立つ場所なのか、
自然に隠れる場所なのか。
ちょっと洗えば消える汚れなのか、違うのか。

そこまでちゃんと調べたら、
「捨てるべき服」なのか、
「洗えばいだけ」なのか、
「洗う必要さえなく使える」のか、
はじめて、ちゃんとした判断ができます。


……同じことが、
人間に対しても、言えるよね。


ぼく自身の反省をこめて書くんだけど、
ぼくは「洗う必要さえなく、本当は好きになれる相手」を、
よく知りもせず、嫌っていたことがあります。

いやむしろ、本当は、
よく知りもしなかったから、嫌っていたんだけどね。

男として小さいし、情けない……


ぼくらは
「服が汚れている」ことや、
「嫌なこと言われた」ことなんかがイヤ過ぎて、
ちゃんと詳しく見ることができない。
拒否して距離を置いてしまう。

……ってことが、あるみたいです。


だから、
すぐに使えるコツをまとめるなら、

「嫌いなヒトやものごとこそ、よく見てみる」

だと思います。

あ、とはいってもね、
別に「好きになろう」とか、
「長所を探そう」なんて、
美しい心じゃなくてもいいからね(笑)
それは正直、難しいと思うから。
下手をすると、ますますストレスになりうるしね。

それよりは、
「何がそんなにダメなんだろう?」
「私は、何にそんなに引っかかるの?」
つってね。

面白い動物を観察するようなイメージでもいいし、
好奇心を逆に自分に向ける感じでも、いいんです。


そうやって無理なく、
「もう少しだけ、詳しく見る」ことができたら……

●ストレスが減ったり
●人を見る眼が深まったり
●反面教師としての学びを得たり
●「嫌いな人」が減って、世界の居心地がよくなったり
●「好きな人」が増えて、世界の居心地がよくなったり

っていう、
色んなメリットに、つながってくるんじゃないかな。


それに何より、
「あの人、よく知りもしないで、色々言う」
なんて人間には、なりたくないものね。



……という感じで、
「反面教師的な学び」でまとめてました(笑)


そうそう、
「せっかく嫌い」なのだから、
フルに利用して、得られるものは、得ましょう。
で、
「あ、ヤベッ、実は嫌いじゃなかった」と気が付いたら、
その申し訳なさも含めて、
改めて、その人を大切にしたらいい。

(そうやっていくうちに、最初から、
 あんまり人を嫌わなくなるよ)


さて。


あなたが
「あんな奴にゃあ、なりたくない」と
強く思う人って、誰ですか?

その人の
「どこ」が「なぜ」嫌いですか?

自分は「そう」ならないために、
何に氣をつけていきたい?



ではでは、くれぐれも、お大事に。
たしかにぼくは「嫌いだった整体師」のおかげで、
今の自分になれたなぁ……