楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

7つの成果 ~ ぼくは「何をしても勝てない子」だった ~

7つの成果 ~ ぼくは「何をしても勝てない子」だった ~



負けながら「勝ち以外のすべて」を集める。

……カッコいい風にいうと、
ぼくはずっと、そんなことを目指してきたように思います。

 


というのも……

前回、
『「望みを叶える力」はどう育つ?』というコラムを
書いたんです。(おかげさまで好評でした。あざっす!)
https://www.rakuyuru.jp/entry/2021/01/26/172243

そこで、
「人生は一発勝負のトーナメント戦ではない。
 いくらでも挽回が可能なリーグ戦だ」
という話をしました。

――じゃあ、
「リーグ戦である人生」を楽しく有利に生きるコツは?

そんなご質問を頂きました。

その答えが……

『負けながら「勝ち以外のすべて」を集める』

ということだと思うんです。


これ、きちんと説明しますね。

思い返せばぼくは、
昔から「何をしても勝てない子」でした。

勉強は中の下、
運動は下の中、
泳げない、
自転車に乗れない、
親のお迎えが遅いだけで泣いちゃう……


天才肌の兄には到底勝てない、
同級生にも勝てない。
それどころか、一学年下の子に慰められる(笑)

頑張る気持ちはあるが
「何をどう頑張ればいいか」が、わからない。
(思えば、昔からずっと、この無念が根底にあるなぁ)


だから、
「今すぐは勝てない」と思うのが、
ある種、クセになってた。


じゃあ、どうしてたのか?


必死で、探し続けていました。
「どの部分でなら、自分の居場所をつくれるのか。
 ……どんな小っちゃな一部でもいい」
って。


あるときそれは、
手作りのゲームでした。
(ボロボロの内容と設定だったけど、そんなものをつくる人はクラスにいなかった)

あるときは、格闘マンガだった。
(上手では決してないけれど、そんなものを描いてる人は周りにいなかった)

あるときは、全速力の「たま拾い」でした。
(そんなことを熱心にやる人はサッカー部にいなかった)


どれにしたって、
「ヒーロー」になれるようなものでは、ない。

でも、
「誰にも文句を言われず、
 熱中できる作業があり、
 他より劣っていることがバレるわけでもないなら、
 気まずくなく過ごせる」
ということを、見つけたんですね。

卑屈……かな。
でもそれは、当時「何をしても負ける」ぼくにとっては、
他の何にも変えがたい手応えでした。
そこにすがるしかない。


でも、今振り返って思うんです。
「そこそこの手段と成果」ではあっても、
ゲームやマンガやたま拾いをしながら、
ぼくは、知ろうとしていた……

人は、何を喜ぶのか。
人は、何を嫌がるのか。
人は、何にどう集まるのか。
人は、何からどう離れるのか。


もちろん、当時の頭の中は、
こんなに明確ではありません。

「どうして自分には友達が少ないんだろう」
「なんでケンタロウくんは、あんなに友達が多いんだろう」

というレベルの言語(質問)しか、意識はできていません。

でも、
普通の競争では勝てない分、
自分なりのやり方を通して、必死で探っていたんだと思います。
あらゆるものの「うまくいくコツ」と、
「うまくいかないNG」を。


中学を過ぎる頃、その結果がじわじわと現れてきて、
勉強は中の上、
運動も中の上、
泳げるし自転車にも乗れる(笑)
……というように、
いろんなことが上向きになっていきました。

相変わらずヒーローでは、全然無い。
でも「誰の足も引っ張ってない以上、どこにいてもOK」
と思えることが、ぼくにとって、
腹の底からホッとするような変化でした。


今のぼくにも、
そんなプロセスで身につけた考えのクセが、
しっかり残っています。

「最初は負けていてもいい(っていうかそれが自然)」
「自分はスタートダッシュが遅いけどしょうがない」
「負けながらたくさん探せばいい、知ればいい」
「数年後に追いついて、そのまた数年後に、追い越せたらいい」


……そう思ってます。

だから、
何かを始めたとき、あんまりうまく行かなくても、
動じません。
だって「いつもそうだった」から(笑)

こんな風にいられた理由として、
ずっとじいちゃんがぼくに、
「お前は大器晩成だ」
って言い続けてくれたことも、大きかったです。

■参考記事:
『 ずっと日陰の「二軍」だったぼくが、大逆転できた理由 』
https://www.rakuyuru.jp/entry/2018/05/11/164549


ただ……ぼくには確信があります。


人類の9割は「大器晩成」でしょう。
どう考えたって、最初から活躍する子なんて、
10人に1人ぐらいなんだから。

9割の人にとって、
「いかに勝つか」より、
「勝てないながらも、何をためていくか」のほうが大事な時期が、
ずっと続くんです。
10年、20年……場合によっては、もっと長く。

そして、長い目で見たときに、
「実績」よりも大きな価値を発揮してくるのが、
「蓄積」なんです。


売れるまでに10年かかった芸人だって、
ヒットが出るまで10年かかった歌手だって、
日本代表になれたのがキャリアの晩年だったサッカー選手だって、
開始から4年もたってやっとYouTubeが人気になりだしたぼくだって(笑)、
「実績」はなかった。
ずっと、全然、なかった。

ただ「蓄積」はしていたんです。
勝てないながらも、必死で探して、知ろうとしていた。
それがやがて時を得て、
「実績」を生み出すときが来た。

そしたら「今までの蓄積」が一気に発揮されるから、
良い状態が長続きするんですよね。
才能じゃなくて蓄積で戦えるから。

(一方で、早咲きの天才が、色んな理由で失速していく
 ことも、本当に多いですからね)

だから、
ほんとうの成果って、こっちだと思うんです。
「実績」じゃなくて「蓄積」のほう。


そうそう、ここ、超大事だから、
明確に区別しましょう。


成果って聞くと、
「実績」や「稼ぎ」を思い浮かべるでしょう?

それって、
「What」や「How much」なんです。
(何を得たか)(いくら稼いだか)

そう、なつかしいね、5w2h。

その「どれ」をより大事にするか、
が大事なんです。

具体的には……

What
Who
Where
When
Why
How
How much

という7つ。


でね、さっき例に出した……

「What」(何を得たか)
「How much」(いくら稼いだか)

この2つは、短期的なんです。
「成果」の代表として見られるし、
もちろん大事ではある。
でも、1度得たら、いったん終わりなんです。


もっと他の成果に、注目するといい。

たとえば……

Who : 「誰」と知り合ったか、誰との信頼関係を深めたか
Where: どの「場所」に馴染み、どのポジションに近づいたか
     (業界、職場、家庭内など)
When: どれだけの「時間」を稼いだか(今後の効率や生産性)
    「今」しかできない体験をしたか、
     タイミングを逃さなかったか。
Why : 今後何かの「理由」や「動機」になるような感情を得たか
How : うまくいく方法といかない方法を1つでも多く知ったか

こんなふうに。

よく見たら、けっこう明確なはず。
いま見た5つは、あきらかに、短期的じゃないよね。

長期的に肥やしになるような、
「今後の成果を必ず大きくしてくれる」
ほんものの経験値です。


わかりやすい具体例として、
ぼくは、
「YouTubeで1円もお金をもらってない」
ことでお馴染みで、
「広告つけたらかなり稼げるのに、もったいない!」
なんてことで責められたりもします(笑)

でもその広告収入って、いっときの
「How much」(稼ぎ)でしかありません。

成果設定の具体例として
ぼくがYouTubeでしてきたことを並べてみると……

Who : 健康の悩みを持つ多くの人と知り合っている。信用してくれる人もいる
Where: 「簡単で使いやすい健康法を教える人」という立ち位置をある程度得た
When: まだ整体情報が多くない頃からやってたから、基盤がつくりやすかった
     たった6年で10万人近い人が、ぼくを知ってくれた(時間を頂いた)
Why : セルフケアで驚くほど不調が改善した多くの体験談(物語)に感動した
How : 何が効きやすく、効きにくいか。伝わりやすく、伝わりにくいかなど、ものすごく多くのことを学んだ。


みたいになります。

これ……わかる人には一瞬でわかると思うんですが、
ちょっとした広告収入なんかより、ずっと大きいんです。

これらを「蓄積」してきたから、
ぼくは仕事がやれています。

(おそらく広告収入を得ていたら、これらの蓄積は
今よりずっと小さいものだったでしょう)


そして、もう1つ。

大きな欠点として、
「実績」や「稼ぎ」ばかりを追うと、
失敗はマイナスでしかない!ってなっちゃう。
(これは、一発勝負のトーナメント戦な生き方ですね)

でも、
「人」や
「ポジション」や
「タイミング」や
「感情」や
「知識や知恵」を追えば、まったく違ってくる。

場合によっては、
「失敗したほうが、多くを得られる」ことだって、
少なくないです。
というか、そのほうが多いぐらい。
(こっちが、挽回可能のリーグ戦的な生き方ね)


もちろん健康法も、同じです。

「すぐ治る」とか
「無料で治る」とかが
「実績」(what)とか「稼ぎ」(how much)にあたるかな(笑)

そんな「浅い成果」ばっかり追ってたら、チャレンジが減るんです。
「とにかくわかりやすく良さそうなもの」ばかりに
手を出すようになる。
そしたら、幅が広がらないし、経験値がたまらないから、
ロクロク治らないんだよね。


たとえばだけど、
同じYouTubeを使うにしたって、
成果設定をちょっと変えて……

Who : 信頼できる人探し、自分に合うやり方の人探し
Where: 自分に合う分野探し
When: まずは朝セットと夜セットづくり(効率化、習慣化)
Why : コメントを見て改善した人たちの理由を調べてみる
How : 自分なりにやりやすくなる方法づくり

みたいなことを考えていたら、
「蓄積」していける量も質も、まったく違ってきます。

「What」や「How much」だけを追いかけてる人と比べて、
健康になるスピードが、2倍にも3倍にもなっていく。
1年もあれば、今とは別の世界に行ける。


そんな風に考えてみたら、面白くなってきませんか?

「見逃してきてた財宝が超いっぱいあった」
ってことが、少なくないはず。


だからね、これをヒントに、
ちょっと考えてみたら、面白いんじゃないかしら。


あなたが目指しているものについて、
今得ておくべき「成果」って、ほんとうは、何?

最後に、
使いやすくするために、↓に「7つの成果」を、
並べておきます。

特に3つ目以降について、新しい頭で、考えてみてね。
きっとそっちの価値のほうが、大きいから。
そして、ますます大きくなっていくから。


What : 何を達成できたか
How much: いくら稼げたか。コストはいくら下がったか。
--------------------
Who : 「誰」と知り合ったか、誰との信頼関係を深めたか
Where: どの「場所」に馴染み、どのポジションに近づいたか
     (業界、職場、家庭内など)
When: どれだけの「時間」を稼いだか(今後の効率や生産性)
    「今」しかできない体験をしたか、
     タイミングを逃さなかったか。
Why : 今後何かの「理由」や「動機」になるような感情を得たか
How : うまくいく方法といかない方法を1つでも多く知ったか


ではでは、くれぐれも、お大事に。
そう考えたら、ぼくはずっと「Where」ばかり
考えてきた氣がするなぁ……