「誰かと比較されているうちは、あなたはまだ不自由だ。
誰かと自分を比較しているうちは、あなたはまだ、
自らに自由を与えていない」
(無名の賢人)
この8月から、
楽ゆる整体スクールの上級クラスが始まります。
ぶっちゃけて言うとね、
楽ゆるの「中級クラス」のレベルでも、
独立するには充分なんです。
充分過ぎるぐらい(笑)
じゃあなぜ、上級クラスをやるのか?
過去のぼく自身にもなぜ、
上級レベルのスキルが必要だったか?
改めて考えたら、
見えて来たことがあります。
ぼくは正直ね、
「比較されるのがイヤ」なんです。
他のどこかの先生より上手だとか、安いとか……。
ぼくがホメられていようと、そうじゃなかろうと、
好きな話題じゃない。
なんでしょうね、この感覚。
でもね、思うんです。
「あたい、家電じゃないんだから!」って。
実は、そういう「評価」をぼくにしている人って、
回復があんまり早くなかったり、
他にもっと条件の良いところを見つけたら、
アッサリ離れていったりします。
そういう関係ってちょっと、ぼくには「空しい」んですよね。
この意味、伝わりますか……?
「条件」での比較がなされているうちは、
「信頼」レベルの関係性ではないんです。
(愛でない、と言ってもいい。恥ずかしいから言いたくないけど)
それこそ、恋愛にたとえるなら、
「ごめんごめん、昨日、
あなたよりイケメンで収入もいい人を見つけたわ。
だから……グッバイ!」
みたいなね(笑)
で、
そんなレベルの関係性でしかなかったら、
●治りしにくい(大問題)し、
●経営的にもいろいろよくない(中問題)し、
●何より、やっていて楽しくない(深刻問題)んです。
……そう。
冒頭でも書きましたが、
比較されているうちは、自由ではない。
まだまだ「選んで頂いている側」だと言ってもいいかな。
主導権がこっちにない、ということね。
たとえば、
独立を考えたときには、まっさきに
「差別化をどうしよう」という発想になります。
それ自体は、そう間違ってはいません。
でもね、
ここで勘違いしちゃう人が多い。
差別化の手段を
「優位性」だと考えてしまうんです。
これ、ハッキり断言しますけど、ワナですからね。
(恥ずかしいからあんまり詳しく言わないけど、
恋愛などでも同じだと思います)
たとえば、
「うちのサービスは競合のあそこより良い」とか言ってたら、
キリがありません。
ビッ○カメラとヨド○シカメラみたいなもんで、
価格競争になったりして、ドロ沼です。
お客さんの奪い合いが、永遠に終わらない。
(大手企業はそれでもいいんでしょうけどね)
それって要するに、
「まったく差別化なんてできてない」ってことですよね。
問題は何か?
自分から「比較」しちゃってるってことです。
「どんぐりの背比べ合戦」の火ぶたを切って落としたのはあなた!
ってことね。
そんな競争意識でいたら、
お客さんだって「移ろいがち」になります。
なぜなら、
「私たちは似たもん同士なレベルです」って宣言してるようなものだから。
そんなんだったら、
「その日、条件がより良いところで買うわ」
ってなるのが当たり前なんです。
でね、もっとも深刻なのは、
「お客さんに愛されない」ということではない。
自分の仕事にプライドを持てない、
ということが、深刻なんです。
(ここが解決しないと、お客さんに愛される準備さえできてないからね)
お客さんから「比較される」という感覚があると、
自分を他人とを「比較してしまう」という習慣から
抜けられません。
それって、
「条件が少しでも悪くなれば、自分は選んでもらえない存在なんだ」
っていう自意識を育てちゃいますよね?
それは危険です。
潜在意識にけっこうなダメージがあります。
独立でも副業でも起きるリスクだから、
多くの人に知っておいて欲しいんだけど、
そのゾーンに入ったら「続けていけなく」なるよ?
メンタルがじわじわ磨り減りますからね。
売上も伸びないし。
しかもその勝負は「ドロ試合」です。
キリがない耐久レース。
じゃあ、どうしたらいいか?
「他が明らかにやってないこと」を
つくり上げることです。
たとえば、
スイカやメロンの競争が激しい土地で、
「通常よりおいしいスイカ」とか、
「めっちゃ甘いメロン」とといった「品質」で戦う……のは、大変なんです。
理解されないことのほうが多いしね。
そうじゃなくて、
「ドラゴンフルーツ」で勝負してしまう。
他はほとんど取り扱ってさえない。
しかも、その「仕入れ先」が、
個人的な人脈によるものだったら、
「マネができない」ものになります。
さらにそれが「あなたに根付くもの」であればすごくいい。
好みに合うとか、思想と合うとか……
たとえば、
「昔から東南アジアがめちゃくちゃ好きだ」とか、
「タイで脱水症状になったときに、ドラゴンフルーツで
生き返った体験がある」とか、
「とにかくビタミンが健康に最重要だと思っているんだけど、
ドラゴンフルーツのビタミンの豊富さは、異常!」とかね。
ものすごい簡単に言ったら、
「品質」より「個性」が大事です。
とはいえ、
「独りよがりの個性」なんて
理解されません。
だから、本当に良いのは、
「個性に結びついた品質」です。
もっとわかりやすくいうなら、
「独自の理由がある独自のウリをもつ」
ということです。
そしたら、
「どんぐりの背比べ合戦」の火ぶたを切って落としたのはあなた!ではなく、
「その鐘を鳴らしたのはあなた!」になる。
「あなたに会えて良かった、信じたい心が戻って来る」と言われるわけです。
(……あれ、どうしてこんな急に、
ビジネス寄りの話、してるんだっけ……?(笑))
あ、そうそう、
ぼくが「楽ゆる整体スクールの上級クラス」を
つくった理由だったね。
そもそも、
「他より優れたもの」ではなく、
「他には無いもの」が、最高の素材になるということね。
(比較)優位性より、
(独自)特異性といったらいいかな。
ちょうど、上級クラスについていくつも
ご質問をもらっていたので、そのあたりを
バシッと説明する動画をつくりました。
スクールに興味がある人はもちろんですけども、
「自分らしい仕事をつくっていきたい」と
思う人にも、かなり役立つんじゃないかな。
あ、もちろん、スクールに関しては、
「楽ゆる」というコンセプトやぼくのしゃべりが合う人だけが、
学べばいいと思ってます。
明確に、合わない人は別のもののほうがいいんだから。
さっき説明した通り、
もし「売れそうだから学んだ」とかって動機だと
「あなた独自の理由」が育たないからね。
本当に合うもの、惚れ込めるものをこそ、学びましょうね。
大事なことは、シンプルです。
勝負が大変だからこそ、
比較の世界から抜けだそう。
自分の「優位性」より「特異性」に注目しよう。
「すごい」より「ちょっと変かも」を大事にしよう。
自分の「好み」を噛み砕こう。
その先にこそ、
「勝負が不要」になるぐらいの経営の安定があるし、
「自分の仕事って本当にいいな」と思える働き方があるよ。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
「品質」じゃなくて「品性」だ!と言いたいぐらいだったんだけど、
誤解されそうでかつ、ぼくが言っても嘘くさいので、やめましたw
■追伸:
「楽ゆる整体スクール上級コース」の案内動画は、こちらです。
完全に「ついで」になっちゃったけど(笑)
『楽ゆる整体スクール「上級コース」のご案内』