楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「あいつ」を本気にさせるコツ ~音叉セラピーのクラスを終えて~

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「生徒の成績を上げるコツは、
 極力、先生が答えを教えないことさ」
          (家庭教師のプロ)

 



「強い刺激でもないし、筋トレをしたわけでもないのに、
 なんで筋力が上がるんですか?」

そんな疑問の声が、ありました。

先日の日曜、
年に1回の「音叉セラピー」のクラスでのことです。

――へ? 何をそれ?
って感じの人が多いでしょう。

音叉は、
叩くと「ブイーーーーイイィィン」と振動する器具です。
楽器の音を合わせるのに使ったりすりします。

楽ゆる式での使い方は、
その振動で「ツボを揺らす」というもの。

すると……

●1.ツボに備蓄してある「血液」や「氣」が
上手にこぼれて、巡り始める

●2.ツボをつくっている神経の集まりが揺らされて
リラックスする → まわりの筋肉なども緩む

そんな仕組みです。

そうそう、
ツボの実態が「神経の束」だったり、
血液のたくわえがなされていたりするという事実って、
すでにちょっと面白くないですか?


で、冒頭でお伝えしたように、
音叉をツボにあてると、筋力が上がるんです。
さっきより強く押せたり、
さっきより軽く物を持ち上げたりできる。

……不思議ですよね。


なぜ、そんなことが起こるか?

簡単にいうと、ポイントは3つ。

●血流がよくなることで筋肉に栄養が届く
●筋肉にたまってたゴミもお掃除される
●筋肉を働かせる神経が目を覚ます

ということです。


で、今回は人数が少なかった都合で、
すごい久しぶりにぼくも生徒さんから音叉を受けたんです。

改めて、驚きました。

全身の軽さや、動かしやすさ(滑らかさ)が変わる。
ものの10秒ぐらいで、変わる。

音叉を当ててもらうと、
「ジワワーーン」と振動が響いて心地良いんですけど、
そのかすかな震えに、
「体が耳をすませる」のがよくわかる。

そう、今日のポイントはこれです。

脳は強い刺激には抵抗するけど、
ソフトで集中した刺激には「注目」するのです。
これが「成果」を分けてしまう。
ゼロと100に……ではなく、
マイナス100とプラス100に、分けてしまう。

たとえば、
ひそひそ話って、つい真剣に聞いちゃうでしょう?

あと、糸くずとかでコチョコチョされると
めっちゃ気になるし、くすぐったいでしょう?

それはどちらも、
「脳が注目して、神経が鋭敏になる」からです。


要は、
脳さえ鋭敏……つまり「バッチ来い状態」になってくれたら、
あとは言うことをめっちゃ素直に聞いてくれるわけです。

ちなみに、
小食が体にいい理由も、この視点から説明できます。
量が多くないから、鋭敏に感じ取り、消化しやすく、しっかり吸収できる。
余裕もある。
「やらされ仕事」ではなく、体が自ら「本氣仕事」をしてくれる。

だから、冒頭の言葉のように、
「教えすぎないのが、家庭教師のプロ」ってことが
成り立つんですね。
先生が本氣になる……のを抑えることで、
生徒が本氣に成る。


つまりね、
ぼくらは実は、
すべてを「やり切る」とか「言い切る」なんて、
する必要はないんです。

むしろ、大事なことだけにギュッと集中する。
あれこれもとガツガツ欲張らず、
一点突破のつもりでスパンと。
「一枚目のドミノ」を、しっかり倒す。
あとは任せる。

「気になる」ってことは「氣に成る」ってこと。
「エネルギーが生まれる」ってことなんだからね。

余地を、余白を、残す。

そしたら相手は、
その余白を「埋めよう」とする。
空気が真空を放っておけないのと同じように。

すると、その相手が
脳だろうと体だろうと人だろうと、
前のめりになってくる。
本氣になる。
本人が本人の意思で納得する、吸収する。
それでこそ、変化は大きい。

そして、良い状態が長続きするんです。

なぜって「やらされた」わけじゃないから。
「己の意思」で動いているから。

あと「リバウンド」がありません。
なぜって「やらされた」わけじゃないから。
かつ強すぎる刺激を受けたわけじゃないから。

リバウントって、たとえば、
家庭教師の例なら、生徒が勉強を嫌いになること。
健康法でいったら、揉み返し(ケガ)。
仕事でいったら、燃え尽きだね。

余白を残して本氣になった本人が主役になれば、
そんなリスクも、消え去ります。


ぼくはそういうセラピーをしたい。
そういう文章を書きたい。

(だから、いつもメルマガが長くなるのを、
本当は反省しています…… _| ̄|○ がっくし)


音叉のソフトな刺激で
体が激変するのをみんなで楽しんでいたら、
そんなことを、改めて考えました。


適量って大抵、思ってるより少ないんだよね。
「いい感じだけど、もうちょっと欲しい」
ぐらいの物足りなさが、実はベストだったりする。

だって「もうちょっと欲しい」だなんて、
よく考えたら、
もう最高の状態だもんね。
ハングリーで、前のめりで。

いかにそこで「待て」をして、ほどよく焦らすか。


というわけで。

あなたは、何をやり過ぎてる?

あなた自身に与え過ぎなのは、何?

何を省いて、どこに注力してみる?


「足し算より、引き算」
とは、よく言われるけれど……

きっとその真意は、
ただ減らすってことじゃなくて、
「真空をつくって集中を呼ぶため」なんだろうね。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
新しく窓をあけたら、そこが「風穴」になる。