楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

論理を「ジャンプ台」にした直感が、最強。



「永井先生ってどうして、
 整体と氣功と、どっちもやるんですか?」

面白いご質問を、もらいました。

たしかに、
レイキを教えるクラスをやった翌月には
骨盤調整のクラスを開催してるわけだから……

「どっちやねん!」

ってことね?(笑)

なるほど。

これ、結論をいきなり言っちゃうと、
「両方使ったほうが、明らかに体が良くなるから」
という理由が、すべてです。

ただ、じゃあ「そうなる」のは、なぜか?

 


大事なポイントだから、説明しますね。

整体の基本は「ロジック(論理)」です。
骨とか筋肉とかがどんなふうにズレているから、
どう戻せばいいか……っていうね。

いっぽうで、
氣功の基本は「直感」です。
不調があるところや気になるところにとりあえず手を当てて
自然の力を借りうける。


つまり両者の違いは、論理と直感。
こうやって並べてみると、考えやすいね。

どっちがより大事だと思いますか?


これ、
意見や好みが分かれるところですけども、
ぼくは、ちょっとズルい答えを持っています。

そもそも、
論理と直感は「一緒に使う」ものだと思うんです。


なぜなら……

論理(ルール)通りに不調がよくなることも、
たくさんある。
でも逆に、
論理(ルール)ではまったく説明できない直感で
不調がよくなることも、たくさんあるんです。

たとえば……

きっと、あなたにも経験があると思うんです。

これまでの人生で、
すごく(結果が)良かった選択と、
すごく(結果が)良くなかった選択がね。

……で、それぞれ、
論理と直感、どっちで選んだものでした?


そうやって考えたときに、
ベストだった選択って、結局、
「論理でとことん考えた後で、直感で決めたもの」
だったと思うんです。

これ、意外とあなたも、そうじゃないでしょうか?
(心当たりがあったら、ぜひ教えてね)


最高の選択って、
論理だけでなく、直感だけでもなく、
成されたものだと思うんです。

論理には「飛躍力がない」かわりに、
直感には「足場がない」からね。

だからきっと、
そもそも2つに分かれるものじゃない。
論理を「ジャンプ台」にした直感が、一番強いんだと思うんです。

ちなみに、脳科学でもこれ、説明できます。
直感とはいっても「検索が早すぎて気づかない」だけで、
本当は論理のプロセスを通過してるらしいからね。

だからこそ、
整体師でもサッカー選手でも科学者でも経営者でも、
経験や知識によって直感力はさらに磨かれるわけです。

もし論理(の蓄積)が不要なんだったら、
素人の直感もプロの直感も、変わらないはずだもんね。
そんなわけねえぞ、と(笑)


だからぼくは、
「論理」と「直感」を行き来したいんです。
それが何より、面白いから。

たとえば、
論理的にお客さんの体を見たら、
とても明確に「問題点」がわかる。
たとえば、
骨盤の右側が前に出て、そのぶん背骨がねじれてる、とかね。
これは説明がしやすい。
納得もされやすい。
で、それを整える。

でも、
それだけで解決する不調って、実は少ないのよね。
(これ重要)
論理外というか……もっとわかりやすく言うと
「教科書どおりじゃない」問題のほうが、多いからです。

そしたら?

そう、直感の出番です。

痛いところにとりあえず手を当ててみる。
手を当てながら、お客さんの体や様子を見てみる。
すると「気になる」ところが出てくるから、
そこを探ってみると、
実際に「なぜか硬い」ところだったりする。
(このとき、論理的に「つながり」が説明できること〝も〟ある)

それが(直感的なやり方である)手当てで
すっかり柔らかくなるときもある。
でも、そうならないときもある。
そしたらまた、論理に戻る。
「ここが硬くなる理由は、一般的に……」と考える。
その原因を論理的に整える。

という感じ。

これ、
考えてみたら「歩く」ということと一緒ですね。

左脚をふりあげて、行けるところまで行ったら、
次は右脚をふりあげて、行けるところまで行く。
その次はまた左で、そして左で……。

たぶん、
そういう「行き来」なんだと思うんです。

この「歩行」のイメージがあれば
わかっってもらえると思うんですけど、
論理と直感の行き来が「少しでもできる」だけで、
すごく遠くまで歩いていけるんです。

逆にいうと、この両脚がなければ、
片脚ケンケンでずっと生きるようなものだもんね。


だからぼくは、
レイキもやるし、骨盤調整もやる。
レイキで骨盤を整えることもあるし、
骨盤を整えることで氣の流れを良くすることもある。
行き来する。

そのおかげで、
「切り札が決して無くならない」というかね。
ジョーカーを無限に持ってる、みたいな状態なんです。


だから、YouTubeでも文章でも、
ちゃんとしたことも言うけど、
ちゃんとはしてないことも言います(笑)


「メリハリのある仕事」って言い方があるけど、
きっとそれは、大小とか強弱とかだけの話じゃないよね。
「属性の切り替え」までしてこそ、面白いんだと思う。


ぼくはそんな考え方をしているし、
何かがうまくいかないときは、

「論理と直感の、どっちが足りないんだろう?」
 (どっちに偏ってしまってるんだろう?)

という問いが、大事なヒントになります。


どうだろう、
概念的な話になっちゃったけど、使えそうかな。

今のあなたの問題には、どっちが足りない?


ではでは、今日もお大事に。
「右脳と左脳はどっちも使おう」とか
「西洋と東洋の医学はどっちも使おう」って
説明だけでも良かったような氣もする(笑)