「高く伸びようと思ったら、まず、深く掘れ」
(教育のプロ)
「もうちょっとだけ待てたら、あの頭痛、グッと良くなったのに」
……そんなもったいないケース、すごく多いんです。
最初に結論、言っちゃいましょう。
大事なことは、
「今、自分は『おどり場』にいるんだ」と知っておくこと。
階段にあるでしょう、「おどり場」って。
途中、平になってるところです。
登りでもない、下りでもない。
その「変化がないところ」「成果が見えない途中」を経て、
さらに上に行けるんです。
だから、そこでやめちゃいかんのです。
すごくすごくもったいないから。
「先生のところに通って半年ですが、急に眠れるようになりました」
「教わったセルフケア、3ヶ月目にして、腰痛が消えました」
なんて話、いくらでもあるんです。
誰にでも、あるんです。
(↑ここ大事)
よく言われますよね。
「成功できる人は、成功するまでやめない人だ」って。
「健康を取りもどす人は、健康になるまでやめない人だ」
そう、同じことが言えます。
待てるかどうか。
見守れるかどうか。
長い目で見られるかどうか。
そこで『おどり場』はキーワードになってくる。
見えないけど、前には進んでるんです。
やるべきことを淡々と続けている限りは。
「なかなか芽が出ない」って言い方がありますけど、
「根は伸びてる」んです。地中だから見えないだけで。
芽なんてすぐ出なくていい。
むしろまず、根が伸びたほうがいい。
そしたら高く高く芽が伸びたときに、
簡単に倒れないから。
簡単に手に入ったものって、簡単に失います。
宝くじでもらった大金なんて、わかりやすいですよね。
花火みたいなもの。
そうじゃなくて、時間をかけたものは、
長くあなたとともにあります。
こっちは炭火みたいなもの。
おいしいものが焼けるのは?(笑)
炭火のほうですね。
花火じゃあ、生焼けになっちゃう。
人が長く一緒にいられるのは?
これも、炭火のほうですね。
花火じゃあ、一瞬の注目だけで、みんなすぐ帰っちゃう。
成功も健康も、一瞬じゃあ、意味がない。
続いてこそ、価値があるものです。
たまには花火もいいけどね。
だから、大丈夫なんです。
成果がすぐ出なくて大丈夫。
そのほうが、実は、より大丈夫。
根が伸びてるから。必ず。
「神様は見てるから」とは言わないけど(笑)、
「あなたの脳は見てるから」とは言える。
「あなたの細胞は見てるから」とは言える。
そんなに大事なことって、他にないんです。
泳げなかった頃、泳げるようになれるって思えない時期が
ありませんでしたか? ぼくは超ありました。
自転車に乗れなかった頃、乗れるようになるなんて
思えない時期、ありませんでしたか?
ぼくは超ありました(笑)
でも、やめなかった。
今、泳げるし、自転車にも乗れます。
「おどり場」を経たからです。
もし小さな子どもがいたとして……
泳げないながらプールでもがいている姿を「ムダ」とは思わないはず。
乗れないながら自転車と格闘している姿を「ムダ」とは思わないはず。
今泳げて、自転車に乗れるあなたは、
「よしよし、まずはそれでいいんだ、慣れから始めよう」
って思えるはず。
それは「おどり場」が見えているからです。
それでいいんです、ほんとうに。
いきなり理想のフォームなんて必要ないし、
もがきながら慣れていったらいいんです。
それが「根」をつくるから。
炭火になるから。
そのうち、すごく美味しいものが焼けるから。
毎日できること、1つやりましょう。
手軽なこと、好きなこと、気持ちがいいことでいい。
まず1つでいい。
それに慣れましょう。
成果が出なくても大丈夫。
すぐ出ないほうがいいと思ったっていいぐらいです。
それで「芽」が出なくてもいい。
「1つなら続けられる」という「習慣力」が
必ず育つから。
「健康法のために1分とるのが当たり前になる」から。
そしたら、その「枠」に、
何を入れたっていい。
先に「枠」ができることのほうが大事って言ってもいい。
この「枠」が「続ける力」の正体です。
あなたに刻まれた「時間割」です。
「枠」ができて「続ける力」が先についたら、
もう芽が出る準備はできてる。
そう思って、まず1つ、続けたらいいんです。
「おどり場」を恐れる必要はありません。
むしろ歓迎したらいい。
本当は今までずっとそうやって、
一見難しいことを、乗り越えてきたんです。
ね?
昔、偉い坊さんも言ってたじゃないですか……
あわてない、あわてない、
首ポンピング、首ポンピング。
ってね。
……というわけで、今回は
「実は成果が見えない時期のほうが大事だよ」
というテーマで、お送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
ワックスかけたりペンキ塗ったりで、最強になることもあるしね。