楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「理想の仕事」のつくり方

「理想の仕事」のつくり方


好きな仕事の、見つけ方。
好きな仕事の、つくり方。

そこには1つ、共通点があります。

 


というのも、
つい先日……

「先生の言う、思い入れを育てていく、
 って考え方はすごく好きです。

 ただ、思い入れを持てるような面白さを感じるような、
 好きになれそうな仕事がわかりません。
 どうやって探したらいいんでしょうか?」

という質問をもらったんです。

※参照記事:

 

お気持ち、よくわかります。
ぼくも長い間、同じことで悩んでました。

ただ、あるときを境に、変わりました。

いったい何が、
仕事を好きになっていく突破口になったか?

それは、
「好きな仕事」を探すのを、やめたことです。


……といってもね、
「与えられた仕事を全部、愛しんさい」(きれいで潤んだ瞳)
みたいな話じゃありません。
安心してね(笑)

(それは、仕事の愛し方を、仕事から教わった後に、
 初めて可能になる境地だと思います)


ぼくの10代〜20代後半までの悩みは、
「自分は売る仕事、作る仕事、管理する仕事
 ……どれが向いてるんだろう?」
というものでした。

当時の部署で言ったら、
営業、制作、人事。

でもね、よくよく考えたら、
こんなの「大ざっぱ過ぎる」んです。

だってね、
それぞれの職種の中にも、働き方に幅があるでしょう?

たとえば、
あなたが知ってる人を思い浮かべてみて下さいね。

営業マンにも、色んなタイプがいます。
制作陣なんて、好みも個性も様々です。
人事なのに、人が嫌いな(でも仕事はできる)人もいるし、
その逆もいる。

そうやって、
リアルに細かく考えると、
「同じ営業でも、Aさんみたいなやり方は嫌だし、無理だな。
 でも、Cさんの売り方なら好きだし、マネもしやすい」
なんてことが、いくらでも出てくる。

ね、わかってきたでしょう?

好きかどうかを「仕事」(職種)なんて
大ざっぱな単位で考えるのは、無理がある。

だって、
「歌手が向くかどうか」を考えるにしたって、
目指すのが、
「さだまさし」なのか、
「きゃりーぱみゅぱみゅ」なのかで、
何から何まで、条件が違ってくるもんね。


だから、
「好きな仕事」よりもずっと使える探しかたは、
「好きな働き方(スタイル)」だと思います。

つまり、
どんな働き方をしたいのか?

つってもね、
楽で稼げる……とか言ってたら、キリがない。

そうじゃなくてね、
「同じようなきつさ、収入だったら、
 どんな働き方がいいか」
って、考えたほうがいい。

休みも待遇も給料も似たようなもんなら、
どんなのがいいか。

●人と多く接する? 接さない?
●パソコン多い? 多くない?
●考えることが多い? 多くない?
●形に残る? 残らない?
●挑戦的なやつ? 堅実なやつ?
●会社相手? 個人相手?
●チームで完成するやつ? 個人で完結するやつ?

みたいなことね。

こんなふうに
「どっちがいいかは人によって分かれる条件」を考えると、
自分の「働き方の好み」が、ちゃんと見えてきます。
(収入みたいに、多いほうがいいに決まってるような条件を挙げていっても、
自分のことはわからないからね)

ここから始めたら、
「自分に向く働き方」がわかるから、
職種も業種も、考えやすくなるんです。


実際ぼくは、
考えれば考えるほど、今の働き方が、
自分に合っていると思います。


●大勢の人と会いたいわけじゃない。
●特に「初対面」が多いのは苦手。「なじみ」の人を大事にしたい。
●一人で仕事を完結させたい。
●パソコンは割と好き。特にエクセルが好き(笑)
●形に残るものが好き。
●挑戦と堅実は、7:3ぐらいがいい。
●個人相手が圧倒的に好き。

みたいなね。

でもこれって、
「整体師らしい」か?
……というと、実はそうでもありません。

整体師は、
普通にやったら、
初対面が多くなるし、エクセルは不要だし(笑)、
仕事は形に残らない。

そこは、ぼくが
「ぼくの好みに合わせた整体師像をつくってきた」
というところです。

リピートしてもらえる工夫で「なじみ」さんを増やしたり、
エクセルでの管理の仕組みを無理やり作ったり、
形に残るブログや動画、出版をはじめたりしてね。


……これ、すごいと思いますか?

うん、多分、
そう「見える」と思います。

でもね、実は、そうでもないんです。
「苦手なことはほとんどせずに済んでる」からね。
つまり、
「努力を努力とも思わないモード」で、仕事してきたから。

なぜ、そんなことが、できたか?

「好きな働き方」を、知ってたからです。
話はここに、戻るんです。


そういえば、
アレと似てるかな……寝相。

いつも仰向けで寝る人は、横向きが心地よくない。
いつも横向きで寝る人は、仰向けが心地よくない。
いつもお布団な人は、ベッドだと休まらない。
いつもベッドな人は、お布団だと休まらない。

つまり、
「自分のスタイル」に合っていれば、
心地よく、やりやすく、疲れないんです。

能力や才能とは別の問題で、
さらさらと、多くの仕事ができてしまう。

逆も、やっぱり同じね。
いくら憧れの業界で、希望の職種につけたとしても、
「自分のスタイル」に合わないなら、
心地よくないし、やりにくいし、すぐ疲れます。

それは、
「寝る」も「働く」も、おんなじこと。
大きな違いを生むのは、
「働き方」や「スタイル」のほうなんです。


そうなってくると、
努力にも、
やたら重くてメンタルにも負担になる努力と、
むしろ張り合いがあってメンタルの活力にさえなる努力と、
2種類があるのが、わかってきますよね。

たとえば、
「無理やりやらされるグラウンドの草むしり」は辛いけど、
「自分たちで企画した学園祭の準備」は大変でも楽しかった……
みたいな違いね。

ぼくは心地よいほうの「後者の努力」ばかり
してきたんです。
大人になっても。

よく「永井先生って、努力家ですよね」なんて言われますが、
タネを明かせば、なんてことはない。
「心地よい努力」だから、続けてこられたんです。

だから大切なのは
あなた自身の好みに、くわしくなること。
具体的に、具体的に。


まずは、
↑で紹介した質問例から、始めるといいです。
そして「好きな仕事」というより、
「好きなスタイル」。
もっといえば「好きな作業」なんかを、
知っていけばいい。

そうやって
「探し物」がリアルになればなるほど、
理想の結果は、近づいてきますからね。


そしてできる限り、
「好きなスタイル」に寄せていくことを
考えていく。細かくていいから、工夫をしていく。



そのうち、
「そこまで好きじゃなかったはずの仕事なのに、
 力技で自分のスタイルを適用することによって、
 割と気に入ってきた」
という荒技も、身についてきます。

そうなるともう、
すべての仕事が「ゲーム」みたいになってくるからね。

そのあたりのコツは、
また深い話になるから、おいおい整理しましょう。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
「楽しい上に結果も良かった」ときって、
あなたはどんなスタイルでやってた?


■追伸

自分の素質を知ると、
今回の「自分のスタイル」も、ずっと探しやすくなります。
このあたり、新しいサービスを企画中です。
年内にはスタートできる予定で制作してますので、
素質や心理に興味がある人は、ぜひ、お楽しみに。