「あんた!そんなに濃い味のもんばっかり食べとったら、
舌もからだもバカになってしまうよ?」
(ばあちゃん)
■ 薬を大量に出す医者・・・腕がよい?それとも?
これはもう、当たり前ですね。
大量に薬を出すお医者さんは、腕が悪いです。
もしくは、腕は知らんけど、タチが悪い(笑)
パターンとしては・・・
1)診断力が弱いから、「当てずっぽう」で薬を出してる
2)儲けのために、「いらんものも混ぜて」薬を出してる
・・・のどっちかなんです。
どっちにしろ、罪は重い。
なぜって、
▼ムダに多いお金をとっちゃうし、
▼薬には必ずリスク(副作用)があるから。
本当は、少なくて済んだほうがいい。
だから、
大量に薬を出すお医者さんは、簡単には信用できないんです。
ここまではきっと、わかりやすい話ですよね。
では、こんなのは、どうでしょう?
■ 120分などの長時間のマッサージをする人は?
はい、これです。
腕は良い?それとも?
・・・ここまでの流れで、予想できちゃいますね。
薬の量 = 刺激の量 = マッサージの量
という図式なんです。多すぎちゃダメ。負担になる。
だから、
長時間のマッサージが当たり前なセラピストは――
1)診断力が弱いから、「当てずっぽう」で施術をしてる
2)儲けまたは時間を埋めるために、「いらんものも混ぜて」
施術をしてる
――という、↑の「薬を大量に出すお医者さん」と
同じパターンなんです。
そしてやはり、罪もあります。
なぜなら、多くの人にとって盲点なのですが、
「マッサージにも副作用(リスク)がある」んです。
それは・・・
【長い or 強いマッサージのリスク】
▼1) 筋肉や筋膜がいたむ(ケガ)
▼2) 筋肉や筋膜の質がおちていく(またすぐ疲れるように)
▼3) 全身のバランスが崩れる(満遍なく柔らかいと、支えがない)
▼4) 「揉まれグセ」がついてしまう(自己治癒力が落ちる)
▼5) 深い部分(神経など)が強ばる
・・・といったことです。
なかでも深刻なのが、まず1ですね。
マッサージで故障してしまった人が、毎年うちにも来ます。
(NHKのクローズアップ現代でも問題になってましたね)
2、5の「筋質の低下」や「深部のこわばり」が
なぜ起こるかというと、脳が「攻撃を受けているかもしれない」と
誤解するからです。
「固めてでも守らなやきゃ!」と判断しちゃう。
そしたら、「マッサージ前よりも硬くなる」。
これは触り比べるとよくわかります。「脳の警戒」です。
ただここで、
「どうしてそんなひどいことするの!?」
って、思いますよね?
そうなんです。
ほとんどは、「そこまで知らずにやっている」(無知)か、
「そうしたほうが儲かるからやっている」(悪意)の
2パターンなんです。
・・・悲しいことに。
だからやっぱり、どっちにしても、罪なんです。
※ちなみにこれらは、強すぎる、または長すぎる
マッサージの場合のリスクです。
(よく計算された短いマッサージは大丈夫です)
■ 宿題をなかなかやらない子ども・・・どうします?
たとえば、こういうことなんです。
▼子どもの宿題を代わりにやっちゃう親 と、
▼本人がやれるように見守り・教え・応援する親 と。
どっちのほうが良いか。
どっちのほうが、より健康的で、「本人の能力が上がるか」。
当然、後者なんです。
前者だったら、「ああ、俺がやんなくてもいいんだ」って、
「サボる子」になっちゃいますよね。
これが、
「長すぎる・強すぎるマッサージ」なんです。
本人(のカラダ)がやるべき仕事を、代行しちゃってる。
それが「甘え」と、「弱体化」を生んでしまう。
子どもは「気持ちいい」んですけどね。
これはもう、麻薬みたいなもんで・・・「中毒」になる。
自立できなくなっちゃう。
ただ、一部の、「お金が最優先」な人たちからすると、
「自立しない方が都合がいい」わけです。
それでいつの間にか、
「いやー、これは週2回ぐらい通ったほうがいいですねー」
とか言い出すんです。(犯人なのにね)
■ 達人の共通点は、「弱くて短い」。
逆に、後者。
▼本人がやれるように見守り・教え・応援する親
こっちです。
達人は、ほぼ例外なく、こっちです。
リスクを知っているから。
少ない薬でも、弱くて短い刺激でも、
本当に原因にあっていれば、
仕組みにあっていれば、ガツン!と効くわけです。
しかも、強い薬より、効くわけです(脳も集中できるから)。
儲けは減りますけどね。
毎週来院するなんてこと、到底、ないですから。
でも僕は、この精神が好きです。
「自立を応援する人」こそ、信用できると思います。
他のビジネスでも同じですけどね。
■ 「本人の力」への信頼と、「本人を強くする」意志。
こんな言い方もできますね。
「見守る」ということができるのは、
「本人の力」への信頼があるからです。
で、脳ってけっこう素直なもんで(特に潜在意識は)、
「その気」になるんです。
「自分でやれる子だもんな」って言われたら、
ちゃんと本気を出せるんです。
「どうせ自分ではやれないでしょ」って言われたら、
ヘソ曲げるんです。
こういう「子どもみたいなところ」が、
潜在意識 ≒ 自律神経(回復スイッチ)の性質なんです。
■ 健康法は、太陽のように。(北風にはリスクがある)
だから、覚えておいて下さい。
「北風と太陽」という童話がありますが――
旅人の上着を
「無理矢理脱がそうとするような北風」になってはいけない。
リスクが大きすぎる。下手をすると、旅人が敵になる。
「温かさで自然に上着を脱ぐように促す太陽」に
なっていきましょう。
それを、マッサージや整体などを受けるときに、
まずは思い出して欲しい。そのセラピストの施術やトークが
北風な感じだったら、避けた方が安全です。
そして何より、自分自身がストレッチなどのセルフケアを
するときにも、思い出して下さい。
「やり過ぎ、強すぎはいかんぜよ」と。
「痛気持ち良い」より、その一歩手前、
「気持ち良さのみ」ぐらいのほうが、
実は、一番効くんです。
(マッサージやストレッチの前後で、前屈の柔らかさを
チェックすると、すぐわかります。良い刺激だったら
柔らかくなるし、逆だったら、硬くなる)
■ 僕らは和食でできている
「もうたとえ話は腹一杯!」
かもしれませんが、最後に1つだけ(笑)
無形の文化遺産にもなった和食。
あれこそ、お手本です。
素材を活かして、味付けは薄め。
それが実に、カラダにいい。
しかも、その美味しさは感動的な上に、飽きない。
落ち着いた満足感があるから、食べ過ぎにくい。
そういうことなんです。
だから――
「和食な健康法」
今回のキーワード、これに集約されますね。
このイメージをもっていたら、きっと、
間違ったものに騙されることはずいぶん減るでしょう。
ぜひ、覚えておいて下さい。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
「代行」って、うっかりすると怖いものが多いね。