この超豪雪の中、富山に来ました。
ここまでの雪は、6年ぶりだそう。
たしかに、
純白の世界で、車がショートケーキになってる(笑)
家の近くでさえ、ズボッ!って脚が膝まで埋まります。
水っぽくて重たい雪だから、
すぐ靴が濡れて、足がジンジンジンジン冷えて来る。
「長靴ほしい……」
あたい、こんな気持ち、30年ぶりです。
今回の豪雪騒ぎがなかったら、
もう今世では感じること、なかったでしょう。
というわけで、
地元で閑古鳥が大合唱している
「ショッピングセンター・アスカ」へ。
おったまゲーションなことに、店内なのに超寒い(涙)
レジのところしか暖房してない様子。
お客さんが少なすぎるから?
すごいなさすが田舎。
でも、種類がめちゃ多い。
広い店内の棚で、2列ごっそり、長靴の山。
防水はもちろん、シャレたやつ、カラフルなやつ、
硬くて安全靴を兼ねるやつ、ふわふわして暖かいやつ……
ぼくは完全に機能性メインの暖かいやつをセレクト。
2,970円。
帰り道も、さも「当たり前」みたいな顔で、猛吹雪。
視界がなんかもう、ほぼ白。
さっそく試したくて、長靴オンであります。
「魚屋さん感」だけは避けたいと思って、
光沢がないやつにしました(笑)
どうです、硬派でしょう?
もうね、こうなると、
「無敵感」がすごいわけです。
小さい頃、ありませんでした?
新しいカッパを買ってもらったら、
雨の日が待ち遠しかったこと。
雨が降ったら、用事なんてないのに、
ピッカピカのカッパを着込んで外に飛び出したこと。
膝までの雪ぐらい、ものともしない。
道がベチョベチョに濡れていようと、
ヒュルリラ寒風が吹きすさぼうと、
屁のカッパ。
むしろ、雪の中に挑みかかっていく男らしさ。
ちょっといい長靴が、あるだけで。
雪の意味が、重みが、まったく変わってしまう。
切り札が、一枚でいいから、ありゃいいんですね。
改めて、自分の手足で感じました。
寒ささえしのげたら、雪って、
何よりも白くて、きれいなんですよね。
長靴が、あるかどうか。
一枚のホッカイロが、あるかどうか。
たった一人でも、味方がいるかどうか。
痛みをしのぐ術があるだけで、
この世界の住み心地って、別ものに変わるもんね。
こういうものを、ぼくも作りたいなぁ……