楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「向井理」と「芦田愛菜」を超える逸材

今年の「M-1グランプリ」は、特別でした。
(要は「漫才王決定戦」ね)

毎年楽しみに見てるんですけどね、
今回は、色んなこと、考えちゃった。


まず優勝した50才、長谷川さん(錦鯉)は、
大会前からかなり好きなおじさんでした。
とにかく気がまっすぐで、
ずっと目がいっちゃってるし、
なんなら、瞳孔も開いてる人(笑)

だから、優勝が決まった後の彼の男泣きは、
胸に染みました。
どんだけの思いと訓練を重ねてきたら、
あんなに泣けるんでしょうね。

そして、さらにぼくの心臓をズキュンと打ち抜いたのは、
ツッコミの渡部さんです。
あの職人気質、マジですごい。

ネタを書いているのはもちろん、
長谷川さんに真っ白いスーツ着せてるのも、
長谷川さんに振り付け(?)をしてるのも、
渡部さんでしょう。

長谷川さんが大声を出して大きく動く「動」なら、
渡辺さんは「静」のほうのプロ。
長谷川さんのウザ面白さが引き立つよう、
「わさび」みたいな仕事をしてる。

しゃべらない時間をつくって間を取りつつ、
小さいけど聞き取りやすい声で短い言葉のツッコミを入れ、
そのツッコミも振りかぶらずに手首のスナップで叩くような
小ぶりな動きに抑制されていて……
すべて、長谷川がさんがクッキリ目立つようにしてる。
個性あふれる漫才がしつこくならないように、
彼が「あく抜き」してるように見えます。

すごいわさび!

で、ツッコミのときに、
けっこう強めに「ピチッ」って叩くんですけど、
受けるほうの長谷川さんは、
少し叩かれてグラついた後に、ちょっとだけですけど、
「ビヨンッ!」って跳ね返るんですよね。
あれがたまらなく面白い(笑)
何あのバネ。
すごくハリのある50才。
めげない、ひたむき、弾力。
それがあの一瞬に凝縮されてます。あの「ビヨン」に。

多分だけど、
その「跳ね返り」をキレイに見せる目的もあって、
一本目のネタの最後のツッコミのときは、
長谷川さんを「横向き」にしたんじゃないかなぁ……。
「ビヨンッ!」の映え方が、過去一でしたもんね。
(打てば響く50才!)


その一方で、
2本目の優勝を決めたネタでは、
さんざん猿を追い払うためにハッスルした長谷川さんが
「安らかに眠って」終わったでしょう?(笑)

ハリのある50才が、
散々めげずに、ひたむきに、弾力たっぷりに跳ね返った後で、
やることやりきって(いったん)成仏して終わる。

すごいスッキリしたストーリー。

そして、全体を通して、
「渡部さんが長谷川さんをとにかく大事にしてる」
というのが、隅々から伝わってくる。


優勝したときも、
まっすぐ号泣する長谷川さんの隣で、
わさびのほう(渡部さん)は、グッと涙をこらえます。

そして、
口を引き結びながら、

「この50才をここに連れてこられて、良かったです」

って、言いました。


男前過ぎる……


あの瞬間の渡部さんのハンサミティは、
かくじつに、向井理を超えていたと思います。

(長谷川さんのキューティティーも
 子役時代の芦田愛菜ちゃんを超えてたけど)


1位の魅力を引き立てるために、
「いかに2位以下のものを後ろに回せるか」。

ほんとうに、ほんとうに大事。
痛いほど再確認しました。



ではでは、今日もお大事に。
私はわさびになりたい。