「アラジン」を観てきました。
劇団四季は、2回目。
半年ほど前に予約をしたもので、
普段はまったくいかない、汐留へ。
前回「マンマ・ミーア」を観たときの記憶は、
けっこう楽しかった、ぐらいのものでした。
でも今回は、びっくりした……
目と耳と毛穴をぜんぶ開いて、
1分1秒もムダにせず、ぜんぶ受け取りたい。
そういう状態になるほど、没頭しました。
……といえばいいのか、
没頭「させられた」というのか。
本当に絨毯が空を飛んでるみたいな舞台装置も、
いっぱつで非日常に意識を飛ばしてくる衣装も、
意外と初めて知ったアラジンの物語も、
面白いところばかり。
でも、何より衝撃だったのは、声。
声のパワーに圧倒されました。
「歌がうまいんだろうな、勉強になりそう」
とか思ってたけど、
そういうレベルじゃないのね(笑)
きれいで安定してなんだか広くて、
心臓に直接ひびいてくる。
夏に外にいて汗をかいてるとき、
強い風がビューっと吹くと、すごく気持ちがいいけれど……
「あれに似てる」と思いました。
自分にまとわりついた色んな「要らんもの」を、
声が、吹っ飛ばしてくれる。
こっちの胸の空洞まで広くなるような、声。
人間って、あんなことができるのね。
それも、
あんな激しく正確に踊りながら。
一幕一幕が終わるたびに、
「なんて貴重なものを見せてもらったんだろう」
と、思う。
後半はもう、目からつるつる涙が出る。
「かわいそう」でも、
「うれしい」でも、
「ホッとした」でも、
「ちきしょう」でも、
「よかったなぁ」でもない。
もちろん、そういう感情の動きもある。
でも、それらとは問題とは全く別の場所で、
「すげえ……」
とただ圧倒されて、つるつる涙が出る。
ちょっと混乱する。
何これ(笑)
感情をすっ飛ばした感動ってものが、あるんだ。
脳でも心でもないものが、反応してる。
細胞?
こんな体験、
他で味わったこと、あったっけ。
そんなことをボーッと思いつつ、
ふと隣の奥さんを見ると、
ぼくの倍ぐらいずぶ濡れでした(笑)
いやぁ、すごい。
まったく説明になってないって自分でも思うんですけどね、
説明できないんだもん(笑)
出てた人たち……
特にランプの魔人とお姫様とアラジンの友人Cの
演者さんの名前が知りたくて、パンフレットを買いました。
(パンフレットって、こういう理由で欲しくなるのね!)
ランプの魔人は、
顔も仕ぐさも動きも、魔人本人だったなぁ。
瀧山 久志さんという方でした。
(ぼくが無知なだけで、超有名なのかしら)
次のシーンに何かが起こるか理解していて、
小気味よくかけ声をかけるお客さんが、何人もいました。
そりゃあ惚れ込んで、何回も見にいく人、いますよね。
ぼくも、
家に帰ってきたらすぐ、次の予約をとりました。
11月、ライオンキング。
楽しみです。
とまあ、そんな感じで、
なんもちゃんとした話ができてないですが(笑)、
最近めっちゃ驚いた話、でした。
ではでは、今日もお大事に。
あんな体験、めっちゃくちゃ体にいいよ。
間違いない。