楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「やわらかい」は、若さです。 ~アンケート結果ランキングをそえて~

f:id:cookyourself111:20170811202952j:plain



「昔はもっとやわらかかったのに、
  どんどん硬くなっていくのって、老化そのものを
  見ているようで、すごい嫌だったんです」
         (40代 女性モニター。その後、ご満悦に)
         

 

■ 1位は、圧倒的に「股関節」と「開脚」でした


ちょっと前に募集させてもらった、
「やわらかくなりたい人」へのアンケート結果が出ました。

98人が答えてくれました。
ありがとうございます!

ということで、
早速ですが、ランキングで発表します。


▼1)やわらかくなりたい場所ランキング

1位:股関節    36票    (36.7%)
2位:首    16票    (16.3%)
3位:背中    14票    (14.3%)
4位:肩(肩甲骨)    13票    (13.3%)
5位:腰    8票    (8.2%)
6位:お尻    3票    (3.1%)
……その他


続いて、


▼2)できるようになりたいポーズのランキング

1位:開脚    41票    (41.8%)
2位:前屈    17票    (17.3%)
3位:背中で両手をつなぐやつ    11票    (11.2%)
4位:背中をグイーンと反らせる    8票    (8.2%)
5位:前後開脚    7票    (7.1%)
6位:Y字バランス    5票    (5.1%)
7位:ハトのポーズ(ヨガのやつ)    6票    (6.1%)
……その他

という感じ。


面白いですね。
開脚が1位なのは予想していましたが、
「股関節」を氣にしている人がここまで圧倒的に多いとは。


でも、たしかにすごく大切。
今回の記事を書こうと思った理由もここで……

いつまでも若い人、
元氣で健康なまま長生きする人って、
股関節がやわらかい傾向があるんです。


知っておくとすごく役に立つことなので、
今回は「若さ」の本質と、その保ち方について、
考えてみましょう。


※おかげさまで、アンケートで上位のものは、
 しっかり新刊に組み込むことができました!
 (ポーズも、部位も。お楽しみに!)


■ いつまでも「若々しい」のは、みずみずしい人


なぜ、痩せにくくなっちゃうのか?
疲れやすくなるのは?
コリや痛みが消えなくなっていくのは、なんで?
肌はどうして、くすんでいくのか?
体型(姿勢)が崩れていくのは?

――みたいなことって、みんな悩むことですよね。
特に30代を過ぎると、こういう「衰え」が始まります。

これらの理由って実は、
すごいシンプルなんです。

……乾いていくからです。
それで、細胞が「栄養不足」になるから。

老いは「乾き」。
巡りが足りない。

それは、栄養が届かないということ。
ゴミを回収できないということ。
脂肪を燃焼する材料が足りないということ。

だから、
▼肌は栄養不足で衰える。
▼代謝が落ちるから、太りやすく、痩せにくい。
▼筋肉が固まるから、体型がゆがむ。
▼筋力が落ちるし、ゴミが出にくいから、疲れやすい。
▼当然、コリや痛みも消えていかない……

そうなってしまうんです。
「普通に年をとっていく」と。


じゃあ、年をとったら、
どうしようもなくなるんでしょうか?

いえいえ、
「いつまでも若々しい人」も、ちゃんといます。

30代、40代、50代と「若々しさ」の差は
どんどん開いていきます。
若々しい人は、すごく若々しいし、
老けるのが早い人は、すごく老けちゃう。

何が違うかというと、
「みずみずしさ」なんです。

水分が豊富で、うるおっている。
細胞が「栄養に満たされている」。


それこそ、赤ちゃんです。
若さの代表。

水分たっぷりな感じでやわらかくて、
みずみずしい感じがするでしょう?


若さの本質は、そこです。


老いは「乾き」
若さは「うるおい」

そして、

乾きは「硬さ」
うるおいは「やわらさか」


つまり、
「やわらかい」って、若さなんです。



■ 肌のハリ・ツヤ、引き締まり、姿勢、骨格さえも筋肉次第


やわらかいと、うるおう。

それがなぜかというと、
「筋肉がポンプ作用」をしてくれるからです。

逆にいうと、硬くなった筋肉は、
ポンプをしてくれないんです。
だから、巡りが悪くなって、乾いていく。

実際、感じている人も多いと思います。

おなか、腰まわり、お尻、もも、脚……

太りやすいのって、
硬くなった場所なんです。



肌のハリ・ツヤは、巡りで決まる。
引き締まりは、筋肉の締まり。
姿勢は、姿勢筋でつくられる(半自動)。
骨格も、筋肉のバランスで決まる。
たるむのも、筋力低下。
シワは、筋肉ポンプが弱って乾燥した皮膚に起きる。
シミは、   〃     巡りが悪い 〃   。


……筋肉なんです。
筋肉で若さは決まる。

といっても筋肉の量ではありません。
筋肉の「やわらかさ」。
つまり「うるおい」です。

筋肉がたくさんあっても硬ければ、
ほとんど仕事をしてくれません。

わかりやすい例として、
スポーツ選手が引退後、すごい速度で
「若さ」を失っていくケースがありますね。

引退したとはいえ、筋肉の量は、
一般の人よりもずっと多いです。
でも、動かさなくなるから急激に「硬くなる」んです。
だから「老い」に襲われる。


これはもちろん、美容に限った話ではなく、
健康面の若さでも同じです。


疲れにくい。
いつまでも自分の脚でちゃんと歩ける。
痛みやコリが少ない。


どれも「うるおった筋肉」だけが、
叶えてくれることなんです。




■ 「そこ」がやわらかいと、何がいいの?


やわらかいと、若さを保てる。
美容面でも、健康面でも。

要はそういうことなんですが、
もうちょっと具体的にいきましょうか。

ちょうどランキングがあるので、
「そこ」がやわらかいと、何がいいのか。
どう若さにつながるのか。

面白いつながりがあるので、ぜひ知っておきましょう。


6位:お尻    3票    (3.1%)


お尻がやわらかいと、どんなメリットがあるでしょうか?

▼クッションになるので、座っていても疲れにくい
▼お尻のたるみの予防・改善になる
▼全身の血流がよくなる(お尻の中殿筋が、血流のリーダー)
▼骨盤がうしろに倒れにくい → 腰痛が出にくい
▼脚をうしろにケリ上げやすいから、歩幅が確保できる(うしろ側に)
 (お年寄りは、歩幅が小さくなります)


5位:腰    8票    (8.2%)


腰がやわらかいと、どんないいことが?

▼腰痛が出ない
▼脚があがりやすいから、歩幅が大きくなる(前側に)
▼おなかの血流がよくなる(腰とおなかは表裏一体)
▼骨盤が安定するから、姿勢がよくなる
▼足腰が「決まる」ので、腰が据わるし、
 フットワーク(行動力)がよくなる


4位:肩(肩甲骨)    13票    (13.3%)


肩がやわらかいと……

▼肩こりが出ない
▼やせやすい(肩にはダイエット細胞がある)
▼冷えにくい(肩には体温をつくる細胞がある)
▼腕の動きがよくて、「遠くまで手が伸ばせる」
▼心理的にも、新しいことに「着手」しやすい
 (年をとると、これが弱る)


3位:背中    14票    (14.3%)


背中がやわらかいと……

▼背中がだるくならない
▼背筋が自然にきれいになる、猫背がへる
▼睡眠が深くなる
 (背中は「ゼロ枚目の敷き布団」です)
▼脳からの命令がスムースなので、全身の動きがよい


2位:首    16票    (16.3%)


首がやわらかいと……

▼脳の血流がよくなる
▼全身の全機能が衰えにくくなる
▼頭の回転があがり、ボケにくい
▼首がよくまわる
▼視野が確保できる、まわりがよくみえる
▼五感がおとろえにくい
 (味、匂い、目、耳、皮膚感覚)


1位:股関節    36票    (36.7%)


股関節がやわらかいと……

▼骨盤やおなかの血流がよくなる
▼とくに子宮への良い影響が大(子宮のあだ名は「血の海」)
▼ホルモン系が安定する
▼つまり、内側からの美に多大な影響を及ぼす
▼体幹が強くなる(股関節 → 大腰筋 → 体幹とつながる)
▼呼吸まで深くなる(大腰筋 → 呼吸筋とつながる)
▼姿勢がよくなる(大腰筋 → 体幹の姿勢筋とつながる)
▼脚の動きがよくなり、歩く力が強くなる
▼膝が痛みにくい(膝は股関節の子分です)
▼つまり、ずっと自分の脚で元氣に歩ける


……といった感じです。


それぞれのやわらかさが、
若さに確実につながっているのが、
よくわかると思います。

ちなみに股関節、
ランキングの結果でも1位なんですけど、
実際、すごく大事です。

強い理由があります。

よく、何かはっきりとした悪者がいたときに、
「○○が脚を引っ張る」という言い方をしますが、
股関節って、一番、「そう」なりやすいんです。

これが硬いと、
上半身全体を下に引っ張ってしまうのです。

それがひどくなったのが、
「お年寄りの腰が曲がった形」です。
見ようによっては、下に引っ張られて曲がっているようにも
見える形でしょう。

股関節がやわらかくなるということは、
「その逆」が起きるということですね。


パッと見で最初に伝わる印象って、
「シルエット」だから、
姿勢なんですよね。

姿勢の若さを「最初に」左右してしまう代表が、
股関節なんです。



■ 体を若く保つ最適な方法は?


大事な場所が、やわかければいい。
そしたら、うるおって、引き締まって、強くなる。
だから、若さが保てる。

そんなお話をガッツリしてきました。
だから、やわらかくしたらいい!

……と思いたいところなんですが、
最後に注意点があります。
「やわらかいとは言っても、だらしないのはダメ」なんです。

「伸びきった筋肉」は縮めないので、
血流をポンプしないんです。

だから、
「無理やりやわらかくなった筋肉」では、
若さを保ってくれません。


きっと、身近にもいるんじゃないでしょうか?

体がやわらかくて、すごく若々しい人。
体はやわらかいのに、そうでもない人。


……そう、分かれてしまうんです。
うちの患者さんでもそうです。


だから、
「もちろんやわらかくなって、若さを保ちたい!」
けれど、
「無理やり伸ばすばかり」じゃあ、逆効果なんです。


じゃあ、最適な方法は?


「伸び」と「縮み」が両方含まれた
ストレッチをすることです。

そうすれば、
筋肉は「伸びる力」と「縮む力」がどちらも強くなる。
つまり「ポンプ力」が上がる。
それが「筋肉が若返る」ということ。


それを叶えるのが、ぼくがつくってきた、
ゆるストレッチなんです。

「振りかぶり」という「縮める動作」を入れることで、
「伸び縮み」の2つの刺激がバランスよく含まれました。

「筋肉がダランと伸びる」のではなく、
「元のポンプ力を取りもどしてうるおう(=若返る)」から、
圧倒的にやわらかくなるんです。


イメージしてみましょう。

乾いたままのゴムを、無理やり伸ばすのって、危ないでしょう?
そもそも伸びにくいし、下手すると、切れちゃいますよね。
硬い筋肉を「頑張って伸ばす」って、そういうことなんです。

だからケガをする。

そうじゃなくて、まず「うるおい」があれば、違ってきますよね。
水分を取りもどしたゴムは、無理なんかしなくても
スーッと伸びます。大きな力をかける必要なんて、全然ないんです。



……ということで、
「先生、やわらかかったら、具体的に、どうなるの?」
という素朴なご質問に、お答えしてきました。
(リクエストありがとうございました)

要は、

「全身が、細胞レベルから若うなるで!」

「ただし、芯の無いやわらかさじゃなくて、
 力も出せるしなやかさを身につけるんやで!」

ですね。


ポイントを理解してもらったところで、
近日、魔法のやわらか体験をしてもらおうと思います。

おいしい無料動画も出していきますが、
リアルな体験をすると、
効果はググッ大きくなるでしょう。

8月23日(水)、都合があえば、ぜひ遊びにきて下さい。
まだ募集枠、たくさんありますので、
かまってやって下さい(笑)<(_ _)>


というわけで今回は、
「パーツごとが担当する若さと、その原理を知っておこう」
というテーマでお送りしました。

ではでは、くれぐれも、お大事に!
そういえば植物も、枯れる前って、必ず乾いてきますね。