楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

努力と「ただの空振り」の違い

努力と「ただの空振り」の違い



努力とは「量」を増やすこと……と考えがちだけど、
これ、けっこう勘違いだと思うんです。
じっさい、この先入観のせいで、迷子になる人が多いから。

 


たとえば……
●ストレッチしても効かない → やる量を増やしたら悪化した
●食べても満たされない → 食べる量を増やしたら悪化した
●仕事の成果や充実感がいまいち → 仕事量を増やしたら悪化した
みたいなケースって、悲しいほど、たくさんある。

そういえば、
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」と言います。
(犯人は貴様か!(笑))
でももし「まったく同じ方向に数を打った」としても、
はずれ続けるだけ……ですよね。
「方向を調整しながら数を打つ」から、当たるわけで。

つまり、どうしたら良いのか?

量じゃなくて「質」を変える。
具体的には「方向性」を変えることだと思うんです。
 
たとえば、ストレッチが効かなかったなら、
ストレッチに含まれる方向性……
「伸ばす」「筋肉」「力学系の刺激」が有効じゃない可能性がある。
だったら、
「縮める」「内臓」「熱刺激」といった手段を試したらいい。

そしたら「方向性ごと違う」から、もちろん、違う結果が出る。
新しい知識や知恵も、ついてくる。
健康のことに加えて、自分の体質についても知れる。
これが大きい。
たまっていく経験値が3倍にも5倍にもなる。
 
たぶん努力って……
もっというなら、報われる努力って、こっち。
「複数の方向性を探ること」なんじゃないか。

もちろん、
そこそこ以上うまくいってるときは「追い風」なんだから、
量を増やすのが有効です。そっちにズイズイ行けばいい。
(ただそれも、「風に乗る」ようなイメージで、努力という感じではない)

その逆に、
うまく行ってないものって「向かい風」の中にいる。
量を増やして、ムキになって向かい風に立ち向かって行ったって、
大変だし進まないし重いし寒いし鼻水出るし
嫌んなるしモチベーション萎えるし風邪引くしケガもします。
特に健康法について、
「こう」なってる人が本当に多いんですけど……大丈夫?

だから、
何か足りないかもって思ったら、
「足りないと感じたら誤解かも」と1回、考えたい。

量より質……方向性を変える。

いくつかの方向を試していたら、
向かい風だったものをやがて背負う向きになって、
「追い風」にしてしまえるときが来る。
そのうち、風を読めるようにも、なる。

そんなふうに考えたら、たぶん、
「まだ試してなかった可能性」が
たくさん見つかるんじゃないかな。

手元にある方法は全部試したし、
顔を上げてみても明るい未来が見えないなら、
「見る方向」が違ってるのかも。

※もちろん、
方向性が合っていてもじわじわ時間をかけて改善するものは
あるから、いたずらに「結果を急ぐ」ことに
ならないようには、気をつけてね。
(ゆっくりでも変化が出ててたら「追い風」よりです)


ではでは、くれぐれも、お大事に。
「下手な鉄砲」と「石の上にも三年」の間に、
ちょうどいい位置があるような。