楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

1番ちょうどいい自分の愛し方

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「自分を好きすぎるやつも、嫌いすぎるやつも、
  どっちも苦しむんだよなぁ」 
         (素質マスター)
         

 
「わかってもらえない」
「自分のことが好きになれない」
「本当の自分がわからない」

そんなふうに悩むこと、ありませんか?
多分、ずっと付き合うテーマなんでしょうね。

ぼくはこれ、自己愛の問題だと思うんです。
で、自己愛のバランスがちょうどいいときって、
悩みが減ります。
周りがよく見えるし、氣の巡りもいいから。


たとえば、
自分を重要に思い過ぎると、負担になる。
きっと周りにも、そういう人がいるはず。

「もっと私を大事にしてよ!」
って本音があって、ピリピリ、ブリブリしてる人、多いはず。
わかってほしい、こうしてほしい、思ったのと違う……etc

はっきり、不幸だと思います。

甘やかされ過ぎて、自分でも自分を甘やかしてきたんでしょうね……
自分が思うほどには愛されないから、不満は無限だし、
むしろ「周りの人たちが自分勝手でわがままに見える」。

怖いですよねぇ。
生きにくい。


じゃあ逆に、
「自分のことが好きになれない」というほうはOKなのか?
……これは、体を壊すんです。

働き過ぎたり、周りを優先し過ぎたりする。
そして↑のような「自己愛が強い人」が醜いバカに見えて
ハラが立つ(笑)

ベースとして自分を許せないので、他人も許せません。
これはこれで、不満が溜まるんです。
「自分は我慢してることを、遠慮なしにやってる人」って、
たくさんいるから。
大事にしてものもルールも違うから、当たり前なんだけどね。

やっぱりこれも、生きにくいわけです。


この両極端の間のどこかに、
あなたもぼくも、いるはずなんです。
体調とかによって、少しずつ位置はかわるけど。

きっとこの「自己愛のバランス」が、
心の健全性の中心にあるものなんです。

「セルフイメージを高めなさい」なんてことが
心理学で流行り続けてますが、
その根幹はどうも、これなんじゃないかなー。

自分が好きすぎても嫌い過ぎても、
セルフイメージって、歪みますからね。
無理していい感じにこさえても、
なじんで納得できてないと、負担にしかならないですしね。

……といっても、誤解しちゃいけない前提は、
自己愛自体は自然だし、必要だということです。
動物の生存本能で、ないと死にますから。

ただ、
「健全なレベルの自己愛」がいいということです。

実際に、整体の現場で見ていても、
ひどい症状が続いている人、重たい病気を抱えている人は、
たいていこの「自己愛の歪み」を抱えています。


じゃあ、ちょうどいいレベルって、どのへん?

最近、使える目安を見つけた氣がするんです。

「しょうがないやつなんだけど、なんだか憎めない」

これじゃないかなー。
今日の結論、これです。

健康な人、健康になっていった人、
長く好かれる人、
継続的にいい仕事を楽しそうにやってる人。

こんな風に思ってるように見えます。
かなり共通して。


芸能人とかスポーツ選手なんて、
とてもわかりやすいです。

長く第一線にいる人って、
ほどよく客観性があって、まわりが見えていて、
自分に囚われるでもなく、無関心でもなく、
「いい位置」にいるはずなんです。
「位置どり」を間違えないから「居場所」を失わない。

その、自分に対する熱すぎず冷た過ぎない温度感が、
「しょうがないやつなんだけど、なんだか憎めない」。


マツコデラックスも、
明石家さんまも、
タモリも、
ビートたけしも、
松本人志も、
役所広司も、
堤真一も、
キングカズも……

ぼくには、そんなスタンスに見えます。

そんなスタンスだから、
嫌味なく「自分を上手に使う」ことが、
「自分を上手に育てる」ことが、できてるんじゃないか。


そう、子育てと多分、似てるんだと思います。
過剰な関心(執着)もダメだし、
無関心(ネグレクト)もダメでしょう?


もちろん実行が簡単なことではないんだけど、
具体的な目安があると迷わなくなります。
お風呂のお湯は40度ぐらいにしたらいい、とかと同じでね。
目安があれば確実に近づいていけるし、
近づいているのが自分でわかると、うれしいし。


そういう目で、
つまり「期待」し過ぎず、しなさすぎず自分を見る人は、
他人のことも、そう見るようになります。
そこ、つながってますからね。


「しょうがないやつなんだけど、なんだか憎めない」
なんて長い目で愛されたら、
たぶん、すごくやりやすくないですか?
一緒にいやすくないですか?


自分にも他人にも、
そんな眼差しを向けていたい。
そこに近づく中で、ずいぶんぼく自身、楽になってきたなと思うんです。

「文句なしで好かれる自分」なんて幻想を捨てられましたしね。
あれは苦しかったなー。
このコンパスは、無限地獄ですわ。
過剰執着そのものですからね。
そんな人、いないし。



たぶん、くもりのない目で見たら、
誰もが、
「しょうがないやつなんだけど、なんだか憎めない」なんです。

いらない飾りを、重りを、
ほどよく、ほどいていきましょうね。


……というわけで今回は、
「ちょうどよく手放して、ほどよく見守ろう」
というテーマでお送りしました。

ではでは、くれぐれもお大事に!
「なんか放っておけない」ってのも、すごい愛され方ですよね。